ヒガンバナ Lycoris radiata Herb. 別名マンジュシャゲ(曼珠沙華)
お彼岸の頃になるとあちこちでこの花が咲き始めます。花と葉がは、別々の時期に伸びてきます。
全草有毒で、球根によって増える植物です。
日本には、中国か朝鮮半島からの稲作の伝来時に土と共に、鱗茎が混入してきて広まった帰化植物と考えられています。
鱗茎には、アルカロイド(リコリン)を含む有毒植物です。誤って食べたりすると、吐き気や下痢、ひどい場合には中枢神経の麻痺を起こして死に至ります。
また、ネズミやモグラなど田を荒らす動物が、鱗茎の毒を嫌って避けるように、田の畦や墓地に植えられてとも考えられます。
また、日本に存在するヒガンバナは全て遺伝的に同一で、三倍体です。
雄株、雌株の区別が無く種子で増えることができないことから、(遺伝子的には雌株である)中国から伝わった1株の球根から日本各地に株分けの形で広まったと考えられています。
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彼岸花(ひがんばな)の名は彼岸頃から開花することに由来すると考えられますが、別の説には、これを食べた後は「彼岸(死)」しかない、という意味もあるとされています。
別名の曼珠沙華は、法華経の中の梵語に由来するとありますが、こけしちゃんには良く分かりません。
いろいろな名があり、死人花(しびとばな)、地獄花(じごくばな)、幽霊花(ゆうれいばな)、剃刀花(かみそりばな)、狐花(きつねばな)、はっかけばばあと呼んで、日本では不吉な花として忌み嫌われることが多くあるそうです。
そのほかの名前として、キツネノタイマツ、キツネノシリヌグイ、ステゴグサ、シタマガリ、シタコジケ、テクサリバナ、ハヌケグサ、ヤクビョウバナなど、いやな名前がとても多くあります。
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こけしちゃんが幼い頃に藪の中で彼岸花を見つけて、あまりにも強烈な印象の花だったので早速手折って家に帰ったところ、すぐに取り上げられて叱られた記憶があります。何故叱られたのか分かりませんでしたが、今になって思えば、縁起でもない花を採ってきて……ということだったのでしょう。
