良く見かけるのは、赤が多いですが、季節的には終わっています。
調べるのに時間がかかってしまいました。
Rhodohypoxis baurii (Bak.) Nel.アッツザクラです。
アッツザクラは、正式の名前(学名)をロドヒポクシス・バウリーと云います。
原産地は南アフリカの比較的標高の高い温帯地域で、植物学的分類は、キンバイザサ科に属します。以前はヒガンバナ科に分類されていました。 色は,ピンク・白・赤などがあります。
アッツザクラを調べると、名前の由来にかかわる意外なことが分かりました。
この花が日本に渡来したのは、戦前、昭和10年頃からですが、戦後、アリューシャン列島の米領アッツ島で玉砕(全員戦死)した、陸軍山崎部隊の慰霊の意味を込めて、『アッツ桜』の流通名で販売されました。
可憐で美しいこの花が、英霊の魂をお慰霊するのに適していたからでしょう。
昭和40年代までは、英国や日本での育種が盛んで四倍体品種なども作出されていましたが、近年は育種が奮わず、園芸店でも単にアッツザクラとして販売されているのが現状のようです。
