モンテ・オリヴェート・マッジョーレまでの道 | フィレンツェ暮らしアレコレ

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フィレンツェの中心街から郊外に移り住んでマッタリのんびり?
そんな日々の生活の中で気付いたこと感じたことなど

こんにちは。

 最高気温28℃の季節外れの初夏の陽気を満喫したモンテ・オリヴェート・マッジョーレへの小旅行を、これまた季節外れの寒さ逃れになるかなあ〜、と書くことに致しました。

 前回、結局ソドマのお話しばかりで修道院についてあまり紹介できていなかったので、その他のことについて触れさせていただきます。

 フィレンツェからモンテ・オリヴェート・マッジョーレ修道院へは、アレッツォ方面からローマへ向かう有料アウトストラーダを使う方法とGoogleでは有料表示ですが、現行無料のシエナ経由があります。

高速を降りると美しい緑の丘陵地帯のドライブ。

真っ青な空の下、牧草をはむモフモフの羊たち。

トスカーナといえば、夢に見る景色なのですが、なかなか出会えないのですよ❣️

そして、モンテ・オリヴェート・マッジョーレがあるのはクレーテ・セネーゼと呼ばれる、太古海だったとことが隆起した粘土質の土地で、石灰質の真っ白な崖が緑の大地から覗くコントラストも、このあたりの景色の魅力となっています。

さて、クレーテ・セネーゼとヴァル・ドルチャ(オルチャ渓谷)はよく一緒に語られ、代表的な街が重なって表記されているので境目はどこ?と検索してこんな地図が載っているサイトを見つけました。

https://it.gancarczyk.com/mappa-della-val-dorcia-i-punti-panoramici-pi%C3%B9-belli-della-toscana/#google_vignette

このサイトには2つのゾーンの見どころがしっかり解説されているので翻訳ソフトで是非見て下さいませ。


そして窪地に木が生い茂り、森の様になるこの地形の森林地帯の中に1313年、世俗から隔絶された生活を送る事を志したシエナの名家トロメイ家出身の聖ベルナルドが開設したのが始まりのこの修道院は、その後規模を拡大させ、ルネサンス、バロック、ネオゴシックとクラシックが入り混じり、僧院の歴史を感じさせる独特のハーモニーがあります。

門の手前は跳ね橋になっており、その周囲は高いレンガの壁で覆われ、世俗との隔絶ぶりを物語っています。

軍事的な砦では無いと言うシンボルの様に、ロッビア工房の彩釉テラコッタの聖母子像が門の外側に、内側には聖ベネディクトの像が飾られています。





内部は綺麗に舗装された糸杉の道と歩行者専用の砂利道があり、修道院へと誘ってくれます。


糸杉や樫の木などの深い緑とレンガのコントラストがとても素敵です。

日曜日は11:00から行われるグレゴリオ聖歌を交えたミサがあります。その模様はまた別ブログでご紹介させて頂きます。

 世界遺産ですっかり有名になったオルチャ渓谷も素敵なのですが、この僧院がある周辺の緑の草原と白い断崖絶壁のコントラストを見せるクレーテ・セネーゼと観光化されても尚静寂と品格が感じられる修道院は訪れる価値があると改めて思いました。

私はフィレンツェを拠点に、イタリア政府公認観光ガイドをしています。

 美術館案内に街歩き、ワイナリー訪問など、プライベートガイドも承っておりますので是非、下記のホームページからお気軽にお問い合わせ下さいませ。(1時間50€で承っております。)

定番のウッフィツィや大聖堂はもちろん、フィレンツェの旧市街地のエノテカ(酒屋・ワインバー巡り)、シエナやピサ、オルチャ渓谷などご希望を伺ってアレンジさせていただきます。

皆様のお越しをお待ちしております。