屋根の上の洋画好き

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洋画のレビューなどをつれづれと。

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ネタバレしないように書いていますので、安心してお読み頂けると思います。「この映画、観て見たいな」と思ってもらえるとうれしいです。


映画館でみたもの 」「DVDでみたもの 」「読んだ本・聞いたCD 」「トラックバック・ステーション 」「日常・その他 」に分けて記載しています。

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『タイガー&ドラゴン』のエピソード1にあたるお話、三枚起請の回を観てみました。

ヤクザなんですね、主人公の虎児。虎児は面白おかしく話がしたいんですが、18からの極道生活で、恫喝は上手なんだけど笑える話はひとつもできないのです。これがふとしたことから噺家の弟子になるんですが、やりたい古典落語がやっぱり面白く話せない。

そして虎児は師匠の言葉に開眼され、ある手法で話し始めることになるのですが…。

この後続くドラマシリーズにも共通したつくりになっています。90分ぐらいあったのかもしれないですが、あれよあれよと思う間に終わってしまいとても面白かったです。

ただねー。メグミのキャラが、ドラマシリーズとちょっと違う感じでした。ドラマシリーズのほうが好きかな。

虎児や竜二の中の人、たしかVかTOKIOかどっちかの人だったと思うんですけど、アイドルだからって食わず嫌いで放っておくのはあまりにも勿体ないです。ていうか私も「え~アイドルドラマ??」と思ったんですが、いや喰ってみてよかった。

特に虎児の人、背が高くて超イケメンなんですが、もうちょっと肉があってもいいよね。着物着たとき、木に着せたみたいになっちゃって残念です。ヤクザスーツは似合いすぎるほど似合います。

後に続くドラマシリーズ、特に最終話はぼろぼろ泣けるいい話になっていますが、『三枚起請の回』を観ておくともっと泣けることウケアイです。

もう一枚観てみました。早送りで。


つくしに雑草根性がなく、パパとママはガツガツしていなく、花沢類は微妙な恋心もなく、西門と美作はケンカばかり。お母様は庶民の家や農場をずかずかと訪ね歩くし、静は仕事を捨てて台湾に戻るとか言って類に甘えるし、和也は金髪ドレッドだし。


何より道明寺司が覇気のある表情をせず、常に口を半開きにしています。情けないったら。


『流星花園』の根底にあった、道明寺司にとっての揺るがぬ真実が、ああいう形でとはいえ変わってしまいました。これが変わってしまったら私はもう観ていることはできません。


だってそれは別の人の別の物語なんだもの。


さようなら『流星花園II』。もう観ることもないでしょう。

1を観終えて、扉を挟んでの二人の姿にちょいとばかり涙したものでしたが、2のこのストーリーは何ですか。

ダメ教師もダメ父母も出てこない上に、第一話なんか極上の韓流ラブストーリーではありませんか。ツンデレ同士の恋愛であってこその流星花園ではないのですか。道明寺司たるものツン9のデレ1程度でなければならないところが、配合のバランスをツン1デレ9とまるで間違えています。

映像にしても1とはまるで違い、全編に渡ってアコギとピアノの哀愁漂うメロディなんか流しちゃって、風景画と物思いにふける顔の間をそれでつなぐような構成になってしまっています。二話以降は妙な気取りがあってコレまでの開き直りともいえるようなお約束展開がない。吹き替えもないし。

『流星花園』のキャラクタを使った全く別の作品になっていてがっかりでした。

これを観て思えたのは、ジェリー・イェンはブラピにはなりえないということでした。萌えたのは道明寺司であってジェリーではない感じ。ブラピなら、タイラーでもアキレスでも萌えまくるのにね。

とはいえ、10枚組中まだ1枚しか見てないので、覇気のある道明寺がまた見れるのかどうか、展開を見守って行こうと思います。なんだかんだ、ジェリーもステキだしね。


・・・まだ残り9枚もあるのかorz
花より男子 』を原作に台湾で製作されたドラマで、日本では深夜に放送されていた『流星花園 』、劇中の権力者グループF4がそのままフツーにリアルデビューしちゃったほど人気があったそうです。

学園モノで、超オカネモチの集まる大学に通う超貧乏人の主人公つくしと、権力者のボンボン4人組「F4」の、切なくもおかしい恋模様を描いています。主にはツンデレ同士の恋だったりしますので、

「何よ!」
「いいな分かったな!?」

みたいな掛け合いが盛りだくさん。

韓流ドラマに負けないほどベタな展開とお約束なシチュエーションを踏みまくっていることに加え、華流独特のイタいキャラが立ちまくっててもうたまりません。権力者に媚びまくったり、絵に描いたようにダメな人間だったりするような感じで。

そこに浮気があれば後ろで彼氏が見てるような、そんなお約束ぶりが大好きです。

これがまた、字幕だったらきっと見てないと思うのですが、吹き替えがステキなのです。それぞれのキャラクターをホントーに現した声で。

このドラマを今DVDで借りて観まくっております。エンディングの安藤裕子『サリー』 が切なくて切なくて、それに乗せて流れる次回予告の映像を観る度についつい次のお話を観てしまうと言う連鎖で。

昨日は3時まで観ちゃいました。汗。

そんなことで道明寺が可愛いですね。ツンデレのよさがようやく解ったような気がしました。

ジェリー・ブラックカイマー製作のドラマって結構あったんですね。『CSI科学捜査班』とかとか。また今回が失踪者の捜索っていうので結構地味だなぁと思っていたら、アメリカでは失踪とかかなり社会問題になっていて、しかも、失踪から48時間以内に見つからない時は大概死んでるらしい。これはドラマ的にかなりアツいですよね。

そんなことを思いつつDVD一枚目を観てみたのですが、48時間の緊張感は思ったほど無かったです。ていうか終盤すぐ51時間とかなるし…

もうちょっと緊張感くれよ!

でも、最初はバラバラだった失踪者の情報が、少しずつ像をなしていく経過は凄く面白くて、これにハマった感じがします。

ハデなドンパチとか、巨大な裏組織とか、政府の陰謀とか、宇宙人とか超常現象とか、何もないんですけど、そこがまたいいのかも知れません。

モルダーなら「宇宙人にさらわれたんだ。僕の妹もそこに(ry」って言い出すに違いないんですが。

吹き替え秀逸。

『フルハウス』のジェシーが愛してやまないエルヴィス・プレスリーの『That's the way it is』というのを観ています。

正直ステージパフォーマンスとかは、オールディーズバーとかでエルヴィスの格好をしてやってるひとのほうがカッコいい気がします。

足でビート刻んでるのとか、どーーーー観ても貧乏ゆすりだもん。手つきとか動きとか、『Love me tender』のキスパフォーマンスとか、カッコつけてるというよりはスケベなんだもん。セクシーの一線を越えてスケベ。

顔も、あのでっかいモミアゲも好きじゃない。

練習風景とかも、スターだから仕方ないけど、偉そうだし。ついてる字幕が良くないのかな。

ジェシーがよく言う「I'll be there for you, babe」も言わないし。

これ観て思ったのは、エルヴィスがいかに象徴としての存在になってるかということでした。エルヴィスといえば、白い服きて、ポマードで髪を固めて、大げさな動きでカッコつけながら、器用に腰を左に右にと振ってキメ台詞を吐くような、そんなイメージが私の中にあって、そんな感じのものをオールディーズバーでも見ていたのですよね。

実際に映像で見たエルヴィスは、あふれ出る情熱を抑えきれないで音楽が流れてきたら体が小刻みに動いちゃうようなこと以外は、割合普通に歌ってました。モミアゲだけは誰より凄いですが。

それとやっぱり、声とか歌とか凄いですね。DVDで動くエルヴィス観ながらでもこんだけ感激するんだから、リアルタイムでその場を体験した人なんか凄いんでしょうね。

CDで歌だけ聴いてみようかな。エルヴィスの動きはキライだけど声はセクシーで凄い好き。胸毛も好きかも。

この映像でやっぱ衝撃なのは、バックコーラスのお姉ちゃんの、それはそれは立派なアフロです。頭の三倍ぐらいあります。すっごい可愛いお姉ちゃんなのですが。今でもアフロの人は幾らでもいるけど、こんな立派なのは初めてです。

ムニッチかムニックって聞こえるんだけど『ミュンヘン』。観てきました。

ミュンヘンオリンピックのときに11人のユダヤ人が殺されたことに端を発する暗殺集団の物語であり、アラブとユダヤの物語であり、便宜上始まりと終わりはあるものの、終わりは未だ見えないものだと思います。

殺したから殺し返す。後釜が出来たからまた殺す。親が殺されたから敵をとるために殺す。地上に祖国を獲得するために殺す。

祖国のない悲しみは祖国のない人にしかわからないのでしょう。そのために殺しても自分が死んでも構わないほどなのです。相手に銃口を向けて引き金を引くことも、爆弾で手足をちりぢりにすることも。

宗教がわるいのか、奴隷制度の問題なのか、あやふやなことを約束した国が悪いのか。聖地と住処、神の教えをめぐって、増え栄えよと祝福され愛されたはずの人の子たちが互いに殺し合い、死にすぎました。今日で殺し合いをやめましょう、と申し合わせても、子を親を殺された人たちは今更後に引けないのでしょう。だから終わらない。

主人公アヴナーの民族的な由来を念頭に観ていると非常に切ないものもあり、戦争や殺戮という、人が血を流し命を絶たれるというリアルな事象を淡々と映像にして訴えかける画面を目の前に、ただただ恐ろしさを感じたりもし…。軽く感想を書くことのためらわれる、重い内容でした。

そんな人のたくさん死ぬ『ミュンヘン』のチケットにふと目を落とすと

ticket PG-1

Parental Guidanceの略だったと思いますが、1歳以下の子には刺激が強すぎ鑑賞に適さない場面があるとかそんなのだったと思います。1歳以下には確かにキツいかな。人死ぬ映画ですし、宗教や国家の絡む複雑な問題を扱っていますし。
日曜日は丁稚関連でした。

と言いますか、雪が降るほど寒いのに、200人から連れ立って3時間も川べりまで歩いて戻ってくるっていうのも正気ではありませんが、寒空のした吹きさらしの広場で、しかも日陰で、じーーーっとその帰りを待たされるっていうのも正気ではいられません。

挙句には、野外に長机と長いすおかれて、強風吹きすさぶなか、インスタントラーメン食べさせられました。

寒いっちゅーねん。

申し訳程度に設置された焚き火の飛び火で、ベンチコートに穴あくし。

家に帰ったらぐったり8時まで寝ました。

もうしばらく丁稚で忙しい日々が続きそうです。

19世紀のロンドンを舞台にした、孤児オリバー・ツイストの物語です。


チャールズ・ディケンズの、もとは新聞連載小説だったのだそうですが、世界各国で親しまれ、ミュージカル化され、何度もドラマや映画になっている作品で、ディズニーのアニメ『オリバー ニューヨーク子猫ものがたり』でご存知の方もあると思います。


これもまた、「おすぎです!」がコマーシャルしちゃってて、少々気持ちをそがれてしまうところがあったものの、やはり劇場で予告を観て、鈍い色の19世紀ロンドンに非常に心惹かれて観に行きました。


オープニングがまず凄いんですよね。その時代の、白黒のペン画の挿絵に、少しずつ19世紀のイギリスが息づいてくる。さながら、小説が映像化されるようです。


ロンドンに出てからの展開は実は『ダニー・ザ・ドッグ 』がそっくり受け継いでるんだなと感じました。いやあんなにオリバーが強いわけじゃないんですけど(笑)


予告の時から凄く気に入っていたのがあのメインテーマ。原作にもほかの「オリバー」にも触れていない私は、希望に満ち満ちたメインテーマを聞いて、この映画ってもっと明るいものだとばっかり思い込んでいました。


あのテーマが流れる時、オリバー少年の状況は過酷です。心も決して晴れ晴れしいものではないはずです。


映画が終わってすぐの時には、オリバーの状況をごまかすために流したんじゃないかとまで思いましたが、今思い返すと、あの音楽はわずか10歳にして一人その状況と対峙する少年を励ましているのでしょうね。


この作品でピカイチに輝いていたのはベン・キングズレー演じるフェイギン。


実は影の主人公ではないかというほどのナイスさでした。あちこちで言われていますが怪演という言葉はこの人のためにあるという怪しさ、不気味さ。本音がどこにあるのか分からない表情がたまりません。これからご覧になる方はぜひ、フェイギンにも注目していただけたらと思いますよ。


それから、なんかベーカー街の香りがすると思ったら、ブラウンバロー氏が、あの『シャーロック・ホームズの冒険 』で二代目のワトソン君を演じたエドワード・ハードウィックだったのです。あのヒゲ、あのヒゲ!!!


残念ながら78回アカデミー賞のノミネートは逃してしまった「最有力候補」のひとつですが、緻密に再現された19世紀のロンドンの表と裏、それからオリバー少年の印象的な瞳、オリバーとは対照的な存在であるフェイギンの、しかしある意味において純粋な心と結末の描かれ方は、印象的でした。


オリバー・ツイスト公式サイト

脚本は『踊る大捜査線 』の 君塚良一 。主演は水野美紀 、そしてウッチャンナンチャンのウッチャンこと内村光良ですが、内容はコメディではなくアクションなのです。内村プロデュースとか笑う犬とか、とにかく人を笑わせるコメディアンのイメージしかないウッチャンがテレビのドラマに出てるのを観た時はビックリしましたよ。
しかし まずタイトルからして凄い。思い切ってます。『奥さまは魔女 』とかの可愛いノリでついたのか『恋人はスナイパー』ですもん。


水野美紀の演じるヒロインの名前も「きなこ」。それなんて80年代少女漫画? 姉妹には「あんこ」や「だんこ」がいるのに違いないと思いました。


でもその内容は、先にも書いたとおりコメディとかいう軽いノリではなくて、どっちかといえば韓流ドラマが好きなベタベタ(←褒めてます)の設定のもとムリムリに展開していく感じのクライムアクションなのですよね。ヘタなハリウッド映画よりもいいアクションしてた記憶があります。ウッチャンもドラマのなかでの王凱歌という役を見事に演じ切っていて、かっこいいとまで思わされました。


ドラマでこの話をみたときは予想通りの突拍子もない展開がドババっと続いた後で、最後にく主人公の血縁者が脈絡なくヘリコプターで現れたりして、「なんじゃこりゃー」という展開に見事なオチをつけて終焉したなと思っていましたが、今日になって知ったところによると、なんとこれトリロジーの最初の話だったんですね。


私が「エピソード4」の次に見たのがこの劇場版です。エピソード的には「6」に当たります。1~3があるのかどうかは知らないんですけど。(笑)


これはちょうど先日、1月22日にテレビで放送したのを観ました。劇場で公開されたのが最初のドラマの放送からそんなに日が開いていたように感じませんでしたが、「あのドラマ凄い人気があったんやなー」と思って、ダンナとぷぷっって微笑みつつ劇場ポスターを眺めていたものです。


いや内容は結構ハードなんですよ。刺客に狙われたり四面楚歌になったり。愛する二人に訪れる結末には涙誘われる演出もありました。


私の大好きな阿部寛も悪役で出てましたし、前作とは比較にならない規模の事件も発生して、「さすが『踊る』の人」っていう感じでした。

そしてこれ、実は観ていない真ん中のエピソードです。

あ、パッケージに「EPISODE 02」って書いてるや


最初のエピソードで、文字通り脈絡なく血縁者が現れたことと、最後のエピソードのつながりを見せてくれる内容になってるのかどうか、気になるところではありますが、実はこの3本のうち実に2本がもう手に入らない状態になってるんですよね。オークションでも高値を呼んでるようで、ファンの皆さんは嘆いていらっしゃいました。


『恋人はスナイパー』がまさかこんな人気のあるシリーズだとは正直思わなかったんですけど、色んな意味で忘れえぬ映画ではあるし、内村光良もわりとカッコいい役柄だし、ベタに泣かせるシチュエーションもあるし、条件はそろってますよね。


個人的には「違う意味」で好きな映画ですが、愛されてる映画です。


恋人はスナイパー 公式サイト

恋人はスナイパー 劇場版 公式サイト