恋人はスナイパー トリロジー | 屋根の上の洋画好き

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脚本は『踊る大捜査線 』の 君塚良一 。主演は水野美紀 、そしてウッチャンナンチャンのウッチャンこと内村光良ですが、内容はコメディではなくアクションなのです。内村プロデュースとか笑う犬とか、とにかく人を笑わせるコメディアンのイメージしかないウッチャンがテレビのドラマに出てるのを観た時はビックリしましたよ。
しかし まずタイトルからして凄い。思い切ってます。『奥さまは魔女 』とかの可愛いノリでついたのか『恋人はスナイパー』ですもん。


水野美紀の演じるヒロインの名前も「きなこ」。それなんて80年代少女漫画? 姉妹には「あんこ」や「だんこ」がいるのに違いないと思いました。


でもその内容は、先にも書いたとおりコメディとかいう軽いノリではなくて、どっちかといえば韓流ドラマが好きなベタベタ(←褒めてます)の設定のもとムリムリに展開していく感じのクライムアクションなのですよね。ヘタなハリウッド映画よりもいいアクションしてた記憶があります。ウッチャンもドラマのなかでの王凱歌という役を見事に演じ切っていて、かっこいいとまで思わされました。


ドラマでこの話をみたときは予想通りの突拍子もない展開がドババっと続いた後で、最後にく主人公の血縁者が脈絡なくヘリコプターで現れたりして、「なんじゃこりゃー」という展開に見事なオチをつけて終焉したなと思っていましたが、今日になって知ったところによると、なんとこれトリロジーの最初の話だったんですね。


私が「エピソード4」の次に見たのがこの劇場版です。エピソード的には「6」に当たります。1~3があるのかどうかは知らないんですけど。(笑)


これはちょうど先日、1月22日にテレビで放送したのを観ました。劇場で公開されたのが最初のドラマの放送からそんなに日が開いていたように感じませんでしたが、「あのドラマ凄い人気があったんやなー」と思って、ダンナとぷぷっって微笑みつつ劇場ポスターを眺めていたものです。


いや内容は結構ハードなんですよ。刺客に狙われたり四面楚歌になったり。愛する二人に訪れる結末には涙誘われる演出もありました。


私の大好きな阿部寛も悪役で出てましたし、前作とは比較にならない規模の事件も発生して、「さすが『踊る』の人」っていう感じでした。

そしてこれ、実は観ていない真ん中のエピソードです。

あ、パッケージに「EPISODE 02」って書いてるや


最初のエピソードで、文字通り脈絡なく血縁者が現れたことと、最後のエピソードのつながりを見せてくれる内容になってるのかどうか、気になるところではありますが、実はこの3本のうち実に2本がもう手に入らない状態になってるんですよね。オークションでも高値を呼んでるようで、ファンの皆さんは嘆いていらっしゃいました。


『恋人はスナイパー』がまさかこんな人気のあるシリーズだとは正直思わなかったんですけど、色んな意味で忘れえぬ映画ではあるし、内村光良もわりとカッコいい役柄だし、ベタに泣かせるシチュエーションもあるし、条件はそろってますよね。


個人的には「違う意味」で好きな映画ですが、愛されてる映画です。


恋人はスナイパー 公式サイト

恋人はスナイパー 劇場版 公式サイト