2001年生まれ(2004年クラシック世代) | すべてのG1馬のために

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競馬のG1馬に特化した記録を、いろいろな角度からまとめていきます。

本日は2001年生まれです。

 

G1馬頭数 18頭(牡馬14頭 牝馬4頭)

G1勝利数 34勝(牡馬27勝 牝馬7勝)


この世代のG1馬頭数、G1勝利数はともに、21世紀生まれの世代の中では平均よりやや少なめですが、特筆すべきは「自身がG1馬で、かつクラシックホースの父となった馬」が4頭もいるということです。この数は全世代でトップです。また、マイルチャンピオンシップを4勝しており、牡牝混合平地G1を4勝しているのはこの世代のみです。

 

それではランキングです。いつも通り、G1馬のみのランキングです。

 

(1)  G1勝利数ランキング

 1位 ダイワメジャー   5勝(中央5勝)

 1位 アジュディミツオー 5勝(地方5勝)

 3位 スイープトウショウ 3勝(中央3勝)

 

(2)  重賞勝利数ランキング

 1位 カンパニー     9勝

 2位 ダイワメジャー   8勝

 3位 スイープトウショウ 6勝

 

(3)  勝利数ランキング([地]を除く)

 1位 カンパニー     12勝

 2位 ダイワメジャー   9勝

 3位 ハットトリック   8勝

 3位 スイープトウショウ 8勝

 

(4)  総賞金ランキング

 1位 ダイワメジャー   1,061,810,900円

 2位 カンパニー     939,698,000円

 3位 ハーツクライ    925,360,900円

 

(5)  生涯レーティングランキング(牝馬は+4)

 1位 ハーツクライ    124

 2位 カンパニー     122

 3位 ダイワメジャー   121

 3位 スイープトウショウ 117(121)

 

まずは、すべてにランクインしたダイワメジャーです。デビュー戦で腹這いになってしまうほどのヤンチャなこの馬のG1初勝利は皐月賞でしたが、10番人気という低評価でした。それもそのはずで、出走時点ではダートでの1勝しかできていませんでした。1勝馬が皐月賞を制したのは、1950年のクモノハナ以来です。また、3歳秋には2戦連続で最下位になるなど喘鳴症に苦しんでいましたが、その手術を経てからさらにG1勝利を4つも重ねたことで、同じ症状で苦しんでいる馬にも勇気を与えました。

 

2頭目はハーツクライです。クラシックは順に14着、2着、7着と縁がありませんでしたが、4歳秋のジャパンCでは、当時のレコードを0.1秒更新するタイムで2着に入り、続く有馬記念でディープインパクトを破ってのG1初勝利を収めます。なお、この勝利がC.ルメール騎手にとって国内G1初勝利となりました。5歳になりドバイSCで圧勝し2つめの栄冠を獲得した後、英国にも遠征しキングジョージに出走しました。そこでは惜しくも3着に敗れ、6歳での再挑戦の話も出ましたが、喘鳴症の影響でジャパンCを見せ場なく10着に負けたことから、引退となってしまいました。

 

3頭目はカンパニーです。マイルから2000mまでの舞台を中心に長きにわたって活躍した馬ですが、本格化したのは8歳の秋です。毎日王冠で3つ年下のウオッカを破った後、天皇賞(秋)で遂に念願のG1タイトルを手に入れます。8歳馬が平地G1を勝利するのは史上初でした。そして、引退レースとして出走したマイルCSにも勝利し、有終の美を飾りました。

 

4頭目はハットトリックです。今やエフフォーリアやサートゥルナーリアなど多くの活躍馬を出すキャロットファームの所有馬ですが、そのクラブに初の重賞制覇をもたらしたのがこの馬です。4歳になり2つの重賞タイトルを手にした後は大きな着が続きますが、秋になりマイルCSと香港マイルを連勝し、G1ホースの仲間入りをしました。なお、勝利した以外のレースはすべて掲示板を外しており、極端な成績がこの馬の特徴です。

 

5頭目は「女王様」のスイープトウショウです。秋華賞で初G1タイトルを獲得した後、4歳になり牡牝混合路線に参戦します。安田記念では10番人気で2着に入ったにも関わらず、宝塚記念でも11番人気と相変わらずの低評価でしたが、それを嘲笑うかのように勝利します。この宝塚記念の勝利は、牝馬による39年ぶりの史上2頭目の快挙となりました。その後、秋のエリザベス女王杯で3つ目のタイトルを手に入れました。

 

6頭目は船橋所属のアジュディミツオーです。3歳時の東京大賞典では中央の猛者を破り、G1初勝利を飾ります。そのことにより地方所属馬として初めてドバイWCに招待され、6着という結果を残しました。その後は東京大賞典を史上初の連覇、さらに5歳になり川崎記念、かしわ記念、帝王賞とG1タイトルを5つ重ねました。

 

最後に、ランクインはしませんでしたがキングカメハメハを取り上げない訳にはいきません。生涯唯一の敗戦となった京成杯と同じ舞台の皐月賞は避け、NHKマイルCからダービーへのローテーションを選択します。そして、NHKマイルCは5馬身差で圧勝し、ダービーはレースレコードを2秒も更新するタイムで勝利しました。秋は天皇賞(秋)を目指して神戸新聞杯から始動し危なげなく勝利しますが、その後屈腱炎を発症し、引退となってしまいました。G1タイトルは上記の2つのみでしたが、種牡馬として18頭のG1馬を輩出するなどの活躍も評価され、2024年に顕彰馬に選出されました。

 

本日はここまでです。