すべてのG1馬のために

すべてのG1馬のために

競馬のG1馬に特化した記録を、いろいろな角度からまとめていきます。

先日公開した実績ptは、牡馬三冠馬が上位になるような配点にしましたので、三冠馬8頭のうちの6頭が上位を占めました。今回はその6頭について詳しく見ていきたいと思います。なお、実績ptにつきましては、こちらの記事をご覧ください。

 

改めて、実績ptによる実績馬ランキングの上位6頭は以下の通りです。

 

1位 シンボリルドルフ(1981年生) 4003点

2位 ディープインパクト(2002年生) 3892点

3位 オルフェーヴル(2008年生) 3691点

4位 シンザン(1961年生) 3447点

5位 ナリタブライアン(1991年生) 3013点

6位 コントレイル(2017年生) 3011点

 

1位のシンボリルドルフと2位のディープインパクトはともに無敗で三冠を達成し、かつ引退までにGⅠタイトルを7つ積み重ねました。100点余りの差がつきましたが、この差はJCと有馬記念の勝利数の合計によるものです。シンボリルドルフに与えられた「皇帝」とディープインパクトに与えられた「英雄」というそれぞれの二つ名は、日本競馬の代表する両馬にふさわしい呼び名と言えるでしょう。

 

3位のオルフェーヴルと4位のシンザンは、ともにGⅠ6勝馬です。オルフェーヴルは三冠馬で唯一5歳秋まで現役を続け、3年以上その強さを維持(あるいは進化)し続けました。一方シンザンは、当時天皇賞が勝ち抜き制で1回しか勝てなかったり、JCが創設前だったりしたことを考えると、驚きの数値です。

 

5位ナリタブライアンと6位コントレイルはともにGⅠ5勝馬で、そのうちの1勝はともに2歳GⅠです。GⅠと重賞勝利で積み上げたポイントは同じでしたので、オープン以下の勝利数によるだけの僅差でした。ナリタブライアンが三冠レースをつけた着差の合計15 1/2馬身は、他の三冠馬と比べても群を抜いています。また、コントレイルは親仔2代にわたり無敗での三冠達成となりました。

 

本日はここまでです。

これまでの競走馬の中でどの仔が一番強いのか、という議論が尽きることはありません。そのため、当ブログでは競走成績から実績ポイント(以下実績pt)を算出し、それを基にランキングを作成しました。

 

まずは実績ptについて説明します。

 

 

〔1〕GⅠ(障害GⅠおよび地方JpnⅠを含む、以下同じ)勝利には、1勝につき100点を与える。ただし、レースの歴史、格式、競走体系上の位置づけ等を考慮し、以下のように定める。

 

①旧八大競走およびジャパンカップは、日本競馬において特別な位置づけにあることから、原則300点とする。ただし、東京優駿はその世代の最高の馬を決める一生に一度の競走であることから600点、グランプリである有馬記念と国際招待であるジャパンカップは400点、牝馬限定は200点とする。

 

②大阪杯(GⅠ昇格後)と宝塚記念は、日本競馬が芝中長距離中心の体系であることから、旧八大競走に準じて300点とする。

 

③①と②に含まれない古馬混合の国際GⅠ(地方開催も含む)は一律で200点とする。

 

④海外の国際GⅠは、レースの格の違いを客観的に判断できないため、一律で300点とする。

 

⑤その他世代限定GⅠ、障害GⅠおよび地方JpnⅠは、一律で100点とする。

 

⑥牡馬クラシック三冠馬および牝馬三冠馬は偉業を讃え、当該部分の合計点を2倍する。なお、変則クラシック三冠馬のクリフジ号はこれに準ずる。

 

〔2〕GⅠ勝利以外には、以下のようにポイントを与える。

 

①GⅠでの2着および3着は、レースの格によらず30点および10点とする。

 

②GⅠ以外の重賞勝利は、レースの格によらず20点とする。

 

③重賞以外の勝利は、レースのクラスによらず1点とする。

 

〔3〕グレード制前は、以下のレースをGⅠ競走と定義する。

旧八大競走・ジャパンカップ・宝塚記念・エリザベス女王杯(前身のビクトリアCも含む)・朝日杯3歳S・阪神3歳S・中山大障害

 

 

以上のルールによって算出したポイントは、日本競馬で何を成し遂げたのか、ということを評価したものなので、一緒に走るとどの仔が最も強いのか、を示したものではありません。

 

それでは、実績馬ランキングの上位15頭を発表します。

 

1位 シンボリルドルフ(1981年生) 4003点

2位 ディープインパクト(2002年生) 3892点

3位 オルフェーヴル(2008年生) 3691点

4位 シンザン(1961年生) 3447点

5位 ナリタブライアン(1991年生) 3013点

6位 コントレイル(2017年生) 3011点

7位 アーモンドアイ(2015年生) 2961点

8位 ミスターシービー(1980年生) 2752点

9位 ジェンティルドンナ(2009年生) 2641点

10位 テイエムオペラオー(1996年生) 2542点

11位 キタサンブラック(2012年生) 2432点

12位 セントライト(1938年生) 2425点

13位 クリフジ(1940年生) 2227点

14位 ウオッカ(2004年生) 2112点

15位 イクイノックス(2019年生) 2081点

本日は2000年生まれです。

 

G1馬頭数 14頭(牡馬10頭 牝馬4頭)

G1勝利数 29勝(牡馬22勝 牝馬7勝)


この世代のG1馬は14頭ですが、その半数にあたる7頭がサンデーサイレンス産駒です。日本調教馬では43頭ものG1馬を輩出した当馬ですが、この数は全世代で最多です。

 

それではランキングです。いつも通り、G1馬のみのランキングです。

 

(1)  G1勝利数ランキング

 1位 ブルーコンコルド  7勝(地方7勝)

 2位 ユートピア     4勝(地方4勝)

 3位 ゼンノロブロイ   3勝(中央3勝)

 3位 スティルインラブ  3勝(中央3勝)

 

(2)  重賞勝利数ランキング

 1位 ブルーコンコルド  11勝

 2位 ユートピア     7勝

 3位 ゼンノロブロイ   5勝

 3位 ネオユニヴァース  5勝

 3位 スティルインラブ  5勝

 

(3)  勝利数ランキング([地]を除く)

 1位 ブルーコンコルド  15勝

 2位 スプリングゲント  10勝

 3位 オレハマッテルゼ  9勝

 3位 ユートピア     9勝

 

(4)  総賞金ランキング

 1位 ゼンノロブロイ   1,135,651,500円

 2位 ブルーコンコルド  977,809,000円

 3位 ネオユニヴァース  613,376,000円

 

(5)  生涯レーティングランキング(牝馬は+4)

 1位 ゼンノロブロイ   122

 2位 ヘヴンリーロマンス 116(120)

 3位 ネオユニヴァース  117

 3位 アドマイヤグルーヴ 113(117)

 3位 スティルインラブ  113(117)

 

 

まずは、ゼンノロブロイです。3歳2月と遅めのデビューとなった当馬は、クラシックではダービー2着、菊花賞4着と無冠に終わります。その後も有馬記念3着、天皇賞(春)2着など、善戦はするものの勝ちに恵まれずにいましたが、4歳の秋、O.ペリエ騎手を背に一気に才能が開花したのか、天皇賞(秋)、ジャパンC、有馬記念を3連勝し、テイエムオペラオー以来、史上2頭目の中距離3冠を達成しました。そして、サンデーサイレンス産駒として初の年度代表馬に選ばれました。5歳になってからは勝利こそできませんでしたが、イギリスのインターナショナルSで僅差の2着に入るなど活躍をしました。

 

2頭目はネオユニヴァースです。デビュー戦で福永騎手から「G1級」と絶賛された当馬は、きさらぎ賞、スプリングSと勝利を重ね、クラシックを主役として迎えます。そして、短期免許で来日していたM.デムーロ騎手を背に皐月賞、ダービーを制し、史上19頭目の春クラシック二冠を達成します。そして三冠を目指し、短期免許の特例措置により再び来日が叶ったM.デムーロ騎手を背に菊花賞を迎えましたが3着に破れ、ナリタブライアン以来の三冠達成とはなりませんでした。その後は怪我もあり、G1勝利を増やすことはできませんでした。

 

3頭目はスティルインラブです。春クラシックはともに2番人気で迎えましたが、両レースとも1馬身1/4差で勝利し、ベガ以来10年ぶり10頭目の牝馬クラシック二冠を達成します。牝馬三冠を目指した秋はローズSで5着に敗れたこともあり、秋華賞も2番人気で迎えますが見事に勝利し、メジロラモーヌ以来17年ぶり、三冠目が秋華賞なってからは史上初の牝馬三冠に輝きます。その後は続くエリザベス女王杯で2着に破れるなど、秋華賞以降は勝利することができませんでした。

 

4頭目はアドマイヤグルーヴです。牝馬三冠はすべて1番人気に推されるものの桜花賞3着、オークス7着、秋華賞2着と無冠に終わります。しかし、続くエリザベス女王杯で遂にスティルインラブをハナ差で制し、一矢を報います。古馬になってからは活躍できなかったスティルインラブとは違い、アドマイヤグルーヴは牡馬相手にも競馬をし、4歳秋には天皇賞(秋)3着に入ります。そして連覇を狙ったエリザベス女王杯で見事に優勝し、メジロドーベル以来2頭目の連覇を達成しました。繁殖牝馬としては、ドゥラメンテの種牡馬としての活躍もあり、血統表にも長く残ることでしょう。

 

5頭目はもう1頭の牝馬、ヘヴンリーロマンスです。前の2頭は3歳から活躍しましたが、当馬がオープン入りを果たすのは4歳の春です。4歳の年末には阪神牝馬Sを制し、重賞ホースの仲間入りをしますが、5歳の春は掲示板にすら載れない競馬が続きます。ところが夏になりクイーンSを2着の後、連闘で臨んだ札幌記念を勝利。その活躍もあって戦後初の天覧競馬となった天皇賞(秋)に挑み、エアグルーヴ以来8年ぶりの牝馬による勝利を飾りました。なお14番人気での勝利は、レース史上最低人気での勝利です。

 

6頭目はオレハマッテルゼです。2000年に山元トレセンの火事によって焼死したエガオヲミセテの弟である当馬は、2000mの3歳未勝利戦でデビューを迎え、4戦目で初白星を挙げます。その後、距離を徐々に短くしていき、6歳の春にして初めてのスプリント戦をG1の高松宮記念で挑み、見事に勝利を収めました。スプリント戦経験がない馬が高松宮記念を制したのは史上初です。

 

7頭目はダートで活躍したブルーコンコルドです。2歳時には小倉2歳Sで2着、京王杯2歳Sで1着など、芝でも活躍しましたが、3歳秋のスワンS11着を最後にダートへ転向します。そして、5歳春にプロキオンSを制し初重賞制覇を成し遂げると、秋にはJBCスプリントを制し、G1ホースの仲間入りをします。その後、東京大賞典2勝、南部杯2勝、かしわ記念、JBCマイルを各1勝と、8歳までで1400mから2000mの距離で7つもの栄冠を手にしました。ところが、これだけの勝利を重ねたにも関わらず、種牡馬としてのオファーがなく、血統を残すことができませんでした。

 

8頭目はユートピアです。2歳で全日本2歳優駿を制した後、3歳でダービーグランプリ、4歳と5歳で南部杯と、4年連続でG1勝利を果たしました。また、活躍の場はダートだけでなく、NHKマイルCで4着、安田記念で4着に入るなど、勝利こそないものの、芝でも活躍しました。引退後は米国やトルコで種牡馬生活を送りました。

 

最後はスプリングゲントです。6歳で入障した後、未勝利、オープン、オープン、京都JS、東京HJ、京都HJと6連勝を飾ります。屈腱炎での長期休養を挟み8歳で復帰、平地を2回使った後、中山大障害で4着に入ります。そして9歳になり、阪神SJで2着になった後、中山GJで遂にG1初制覇を達成しました。その後は馬券に絡むことはありませんでしたが、13歳まで現役を続けました。

 

本日はここまでです。