オペラ歌手くみバードの、ひたすらオペラな人生 -9ページ目

オペラ歌手くみバードの、ひたすらオペラな人生

主催している「ありどおろ座」オペラ団の情報や合唱の練習など音楽家としての生活です。

 イタリアで見たオペラの感想を書かなくちゃと思っても疲れのせいか、刺激が強すぎて呆然となったせいか中々筆が進みませんが、これじゃいかんと奮起して書きます❗️
おおざっぱに言うと6本見た中で1番感動したのは最初に見たこのフィデンツァのイル・トロヴァトーレでした。フィデンツァは一回りすれば観光出来てしまう小さな町です。そんな町にある小さなオペラハウスでのオペラはとても楽しかった。イタリア人だから発声がいいという時代ではもうありませんが、やはりイタリア人だらけの演奏は面白いものでした。良くも悪くもまさにこれぞイタリアという声の競演です。オケも指揮者が良かったのか私の好きなシンプル且つドラマチックな演奏で堪能致しました。ヴェルディフェスティバルという名の元での参加らしいですが、この田舎の小さな町はご飯も美味しかったし大満足!また絶対来たいね、次の町へ移動したのでした。
(写真はフィデンツァのTeatro Girolamo Magnani)




久しぶりの🇮🇹
くたくたになる程満喫しました。
私達の旅はわかる人にはわかるサバイバル旅行となっておりますが今回もとんでもない旅でした😍
見たオペラは
「イル・トロヴァトーレ」フィデンツァ
「シモン・ボッカネグラ」パルマ
「アンドレア・シェニエ」ボローニャ
「メフィストフェレ」ピアチェンツァ
「フェドーラ」ミラノ
「連隊の娘」ヴェネチア
そしてその後、フィレンツェとローマに移動し、
昨夜帰国しましたが歳のせいもあるのか、初めてふくらはぎがパンパンになって正座も出来ず立ち上がるのも座るのも不自由です😁
しかしどこまでアホなのか次回を計画中!
イタリアは人の山で特にローマは歩けない位程ひどい人でした。私達夫婦はワクチン接種しているので日本入国に問題はあらませんが、一緒に行った若者達は接種していないのでびくびくドキドキ😨
運良く陰性反応で万歳しながら帰国しました。
オペラの感想等はまた後程に💕
(写真はヴェルディフェスティバルでヴェルディの絵だらけのパルマ)



とても残念な事が2つばかりある。まずは陰ながら応援していた歌手(外国)がすっかり変わってしまった事。予兆はあった。物凄くいい声をしていたから簡単に声が出てしまうのだろうという感じが多分技術的じゃないなと。しかしここまで酷くなるとはね。まだみんなはわかってないみたいだが、その内音程が全く失くなってやめる事になるんだろうな。山の様にそうやって素晴らしい声の歌手が消えていった。ちょっと発声治すだけで復活出来るのにねー、残念!
もう1つはミラノで30年以上通っていたトラットリアが数件閉店した事。イタリアがいくら食べ物が美味しいと言ってもお得で美味しい所ってそうそうない。前菜ビュッフェがあって色々山盛り食べられたのになー😵本当に残念‼️
(写真はやはり閉店した日本のバーガー屋さんです)

 12月24日18時より、かなっくホール音楽室にて「くどう式発声」講座を行います。

受講や聴講なさりたい方は連絡お願い致します😍



初めてTitta Ruffoを聴いた時の衝撃は忘れられない。勿論レコードからだったけれどそれまで知らなかったのは学生とは言え教養がなかったなと恥ずかしくもあった。ディ・ステファノはTitta Ruffoに誉められたのが凄く嬉しかったとの事だ。
そういえばまだ10代の孫弟子君はRuffoと同じ様な胸の響きがある。それは生まれつきのセンスなのだろうがそれを保つには技術がいる。でも将来私の大好きな大物ヴェルディバリトンになって欲しいと切に願う。さてどうなるだろう。ヘタに芸大なんか行かない方がいい気がする。もう自分は凄いと勘違いをして勉強しなくなってしまうのが一部にいるからだ。
ところでこの秋一緒に孫弟子君達とイタリアに行くのでとても楽しみだ。ちょうどヴェルディフェスティバルをやっていているし嫌というほどオペラを見る。新しい発見もあるだろう。孫弟子君は毎日お説教されたり😁大変だろうが大いに成長して欲しいと思う。勿論、私も、だ。

久しぶりに見た😍😍😍

いや~シミオナートの声は今はもう聞いた事ないレベルの超美声だが、時々ウン?と思う。これはテバルディと一緒で処理されていない声がままあるという事で厳しく言うと分かっていないという事になる。それに比べてロッフォレーゼは完璧だ。おそらく世間の評価は反対だったろうな。ロッフォレーゼが90歳過ぎても歌えたのはこの歌を聞けばわかる事だったのに。本当に歌は難しいと思う。