メイジー「ようやく帰って来た!待ちくたびれたよ!」
サウロ「ただいまメイジー。文句を言う割には、随分とご満悦じゃあないか。」
メイジー「ふっふっふ。この里は珍しいものだらけだったよ!見てこのカバン!こーんなに買っちゃったよ!」
サチュル「あなたがサウロと一緒に旅をしているという子?ふーん…」
[メイジーとサチュルが静寂の中で睨み合う]
メイジー「…サウロ、この子が君の探していた女の子?」
サウロ「え、えぇっと…」
ヨシュカ「な、なんですかこの重い空気。」
セル「あれだ、関わるな。今だけオレ様たちは空気だ。」
サチュル「ふーん、まあいいわ。それより早く、おじいちゃんの所へ向かいましょう。早くあなたたちの事を紹介したいし。」
メイジー「なっ!」
サチュル「あぁ、部外者のあなたは来なくていいわよ。思う存分、里を楽しんで。」
[サチュルが即刻、エルダスの元へ向かう]
[メイジーは無言で立ち尽くしている]
---新しいミッションが開始されました---
メイジー「あの子がサチュルなんだね。神の武器を持っている以外は普通の女の子に見えた。リヒトもケルトイもそうだけど、年端もいかない子を戦場に出すなんて、本当に神様たちの考えは分からないな。あぁ、こんな話はいいから、早く行ってきなよ。わたしはここで待ってるからさ。部・外・者は!行かない方がいいんでしょ!」
---アースガーデン---
サチュル「着いたわ。ここが最上階よ。」
セル「ふぅー、やっとか。待ちくたびれたぜ。」
ヨシュカ「あなたはボクの頭の上で休んでいただけでしょう!」
サチュル「おじいちゃん、お客様を連れて来たよ〜」
[椅子の上のぬいぐるみが巨大化し、動き出す]
ヨシュカ「ぬいぐるみが大きくなった!?」
[サウロが剣を抜く]
サウロ「可愛い見た目に反して、どうやらやる気らしい。愛玩動物をいじめる趣味はないが…しょうがない。」
[巨大なぬいぐるみを倒す]
[ぬいぐるみの大きさが元に戻る]
セル「脅かしやがって…一体なんだったんだ?」
ヨシュカ「も、もう動きませんよね?」
[ぬいぐるみがサチュルと男の方へ歩いて行く]
サチュル「ふふふ、なかなか面白かったわよ。」
サウロ「…サチュル。」
サチュル「あたしじゃあないわよ?イデアウスがどうしてもっていうから…」
[選択肢]
①どこかで見た気が…!
②目は見えているの?
[①も②も同じ会話]
イデアウス「ようこそ流浪の旅人。私は思創神イデアウス。地の神エルダス様の副神を務めている者だ。どうかな?お近づきの印にもう一曲。」
。まずは神殿の頂上まで到達できた事への賞賛を送ろう。」
サチュル「これくらい簡単に登れるわ!おじいちゃん、神様なんだからもっとも一っと高い塔を建てた方がいいんじゃない?」
エルダス「サチュルよ。今から大事な話をしようとしているのだ。そのおじいちゃん、と呼ぶのはやめてくれんか?」
サチュル「えぇ?おじいちゃんはおじいちゃんでしょう?今更変えようがないじゃない。」
イデアウス「まあ、いいじゃあないですか。ここは素直に愛する孫娘が訪れた事を喜びましょう。」
エルダス「して、来訪者よ。なにゆえこの塔へ訪れたのだ?用もなくここまで来る物好きもいないだろうて。」
サウロ「俺は知の女神ソフィスの使者です。今、義の神オブリガウスと戦の神オリティウスの戦争が始まろうとしているのはあなたもご存知のはず。しかし、その影で対立するあなたが率いる大地の民と火の神が率いる炎の民の抗争も起きている…その事について話をさせてください。」
エルダス「……」
サウロ「俺は両方の民から話を聞いて、この戦争には互いの意見の相違によって起きたものだと推察します。その証拠に、サチュルは炎の民を襲った記憶がないと言った。」
サチュル「だから!あたしがそんな事する訳ないでしょう!あっちが先に仕掛けてきたの!」
サウロ「…炎の民の長も同じ事を言っていた。どちらかが嘘をついている、とも考えにくい。これは第三者がなんらかの手段をもって二つの里の争いを誘発させた...とは考えられませんか?」
ヨシュカ「誰かが炎の民と大地の民が戦うよう誘導した?そんな事をできる人間が、この世に存在するんですか!?」
セル「この時代の人間にそんな力を持った奴なんていねえよ。人間には、な。」
イデアウス「…もしや君は、その第三者をボクたち神だと言いたいのかな?」
サウロ「…それ以外に思いつかない。けど、もしそうじゃないのなら!炎の民との会合の場を設けて欲しい!今は各自で火花を散らすよりも、義の神オブリガウスと戦の神オリティウスとの戦いを共に止めてもらいたい!」
[エルダスは首を横に振る]
エルダス「悪いが、それはできん。」
ヨシュカ「!?」
サウロ「何故だ!このまま戦争が始まれば、多くの犠牲が出る!あなたを崇拝する大地の民たちが血を流さずに済むのなら、それでいいだろう!」
エルダス「……」
サチュル「まあまあ、二人共!心配しなくても炎の民なんてあたしがすぐに倒しちゃうからさ!」
イデアウス「流石は麗しのサチュル!君の手腕なら炎の民との戦争にも勝利できるはずさ!サチュル、君の為に心を込めて作曲した曲を今こそ披露しよう。聞いてください、愛しのミーツェ。」
[選択肢]
①元気の出る曲だ!
②闘志がみなぎる曲だ!
[①も②も同じ会話]
冒険者[拍手エモート]
マルテ「くそっ!なかなかやるじゃあねえか!」
サチュル「あたしの花原をこんなに荒らすなんて…無事で帰れると思わない事ね!」
サウロ「サチュル!マルテ!」
マルテ「チッ、てめえらか。邪魔すんじゃあねえぞ!俺はこいつら大地の民と落とし前をつけなきゃなんねえんだからな!」
サチュル「待っててって言ったのに!どうして来たの!?」
サウロ「二人共やめるんだ!この戦いはなにかおかしい!一度落ち着いて、冷静に話し合おう!」
マルテ「話し合うだぁ?はっ!今更そんな事できる訳ねえだろ!」
サチュル「彼と意見が合致するのは不服だけど、その通り。もう話し合いで解決できる域を超えている。ここまで来たら…」
二人「勝った方が正義!」
メイジー「もー駄目!全然話が通じない!」
セル「交戦的な奴らだな。こうなったら残る手立ては…」
サウロ「やるしかないのか…」
[冒険者とサウロは武器を構える」
[選択肢]
①マルテと戦う
②サチュルと戦う
[①の場合]
[②の場合]