セル「ここの騒動は収まったようだし、記憶の碑石も手に入れた。また現代に戻って新しい記憶の碑石を探しに行くぞ。」
ヨシュカ「う〜ん。今度は一体どこを探したら…あっ!確か、過去でリヒト達は水の神殿に向かっていましたよね?その周辺を探してみるのはどうでしょう?」
セル「…そうだな。そこはまだ調べてねえし、行ってみるか。」
---新しいミッションが開始されました---
---ザルム砂漠---
冒険者[記憶の柱に触れる]
幻[水の神殿と女性が見える]
---ミッションが更新されました---
イスーザ「お主は、えぇっと…誰だったかのー?いや待て!皆まで言うな!今思い出すぞ!…そうじゃ、お主はいつぞやの冒険者じゃあないか!久しぶりじゃの。元気にしておったか?はっはっは!若者は元気でうらやましいの。わしは日がな一日、カルエ湖の地質調査をしておるのよ。お主はまたなにしにここへ来たんじゃ?」
イスーザ「なるほど、お主はそこにある石柱の調査に来たのか。信じられないかもしれんが、気付いたらそこに生えておったよ。おまけに触れたらおかしなイメージが頭を過ぎる…初めて見た時はお迎えが来たと思ってしまったわい。それに、そのイメージで見た娘が持っていた鈴は確か…はっ、そうじゃ!以前、調査中にあれによく似た鈴を見つけたんじゃよ!…ん?その鈴はどこあるのかじゃと?あれは遺跡から発掘された貴重な遺産じゃからの。今はダルカンの魔法研究院に預けておるよ。」
---ミッションが更新されました---
---首都エルバン・魔法研究院---
ヴァファルド「これはこれは冒険者様!本日はどのような用ですか?え?ザルム砂漠のシゾ・クバ遺跡で発掘された遺産ですか?はい。それなら研究院に運ばれて来ましたよ。え、実物を見たい?分かりました、少々お待ちください。」
[ヴァファルドが遺産を持って来る]
ヴァファルド[お待たせいたしました!これがシゾ・クバ遺跡で発掘された水の鈴…オークロッシュです。今は汚れていますが、修繕を施せばきっと心地よい音色を響かせてくれるでしょう。調査の結果、この鈴には大量の魔力を蓄積できる事が判明しました。この鈴がなにか?貸し出して欲しい?…分かりました。エルバーノ王より冒険者様の支援をせよと申し付けられております。どうかお受け取りください。」
【オークロッシュを手に入れた!】
---ミッションが更新されました---
---ザルム砂漠---
[選択肢]
①記憶の中に入る。
②まだ準備ができていない。
[①の場合]
[②の場合]
---ザルム湖畔---
---ザルム湖畔・最深部---
ケルトイ「はぁ、はぁ!ここが水の神殿か!この中に癒しの水があるんだな。」
リヒト「ケルトーイ!待って、早過ぎるよー!」
メイジー「はぁ…先陣を切ってくれるのはありがたいけど、こっちは病人を運んでるのを忘れてない?後ろの事も考えて欲しかったなあ。」
ケルトイ「あ…わ、悪い。焦っちまった。」
サウロ「この子を心配する気持ちはよく分かるよ。俺も、ここにいる全員がそうだ。けど、こういう時こそ冷静にならないとね。」
ケルトイ「……うっす。」
声「そこにいるのは誰!?」
女性「アナタたち…そう。アナタたちなのね。あの子が言っていた例の一行というのは。」…
サウロ「はじめまして、俺はサウロ。俺たちは訳あって各地を旅している者なんだが、実は仲間の1人が普通の治療では治せないほど衰弱していて…ここにはどんな病も癒す水があると聞いて来たんだ。お願いだ。どうかこの子の為に癒しの水を譲って欲しい。」
女性「ふぅん、そう。大変なのね…でも、そんな事を言われたところで、ここを通す訳にはいかないの。」
ケルトイ「はぁ!?そんな事だと!?」
女性「誰であろうとこの水の神殿への侵入は許さないわ。大人しく私の鞭の餌食になりなさい!」
声「ミネロ、油断するな。」
ミネロ「あら、アナタが口を出すなんて…心配しなくても、このくらいの人数、私だけで充分よ。」
青年「そいつら…神の武器を持っている。2人…いや、3人か?」
セル「すげえな、一瞬で見抜きやがった。兄弟、アンタの持ってるレリックグラスも数に入ってるみたいだぜ。」
ミネロ「3人、ね…出て来なさい、アイゼン!」
リヒト「あ、アレは…!」
ケルトイ「また竜かよ!」
アイゼン「私はこの神殿の守護を命じられし、凍てつく氷の化身、氷竜アイゼン。同志の呼びかけにより、この戦いに加勢しよう。」
メイジー「もしかして逃げ道を塞がれた!?どどど、どうしよう!」
ケルトイ「くそっ!こんな所で、こんな事をしてる暇なんてないのに!」
リヒト「…時間がない。やるよ、ケルトイ!」
ケルトイ「チッ、分かってらぁ!」
[氷竜アイゼンと戦う]
サウロ「リヒト、ケルトイ!」
ケルトイ「くそっ!俺たちは神の武器で戦ってるのに、なんであいつらに押し負けるんだよ!」
リヒト「ッ!もしかして、あの人たちも神に選ばれた戦士だったりして…!」
ミネロ「ふう…少し手こずっちゃったわ。もしかすると、私1人だけじゃあ守勢に回っていたかも。助かったわ、グリフィス。」
グリフィス「…ん。」
ミネロ「さぁ、これで力の差は分かったでしょう!そろそろ降参したら?」
メイジー「こ、このままじゃあ全滅だよ!どうしよう!」
サウロ「…ッ!悔しいけど、ここは一旦退却しよう!」
ケルトイ「だめだ!」
リヒト「ケルトイ!?」
ケルトイ「…ここで逃げてもなんの意味もない!あいつの為にも、俺は、俺は!!」
[眩い光と共に、別の女性が現れる]
声「お姉さま!」
ミネロ「メルク!?ここは危ないわ!神殿の中に戻りなさい!」
メルク「いいえ、戻りませんわ!お姉さま、軽く手合わせするだけとおっしゃっていたではありませんか!一方的にいじめるなんて…お姉さま、酷い!」
ミネロ「ああぁごめんなさいメルク!でもこれはアナタの為を思っての事なの!今という大事な時期に危険分子を招き入れるのはリスクを高めるだけ。私はどうしてもあの子たちの実力を知る必要はあったの!ね?お願いだから分かって!」
メルク「お願い、お姉さま。こんな事はもうやめてくださいませ。」
ミネロ「…アナタたち、メルクの慈悲深さに感謝なさい。グリフィス、アナタはメルクの護衛をしてちょうだい。私はアイゼンとここで見張りを続けるわ。」
グリフィス「…ん。」
セル「…シスコンか。」
ヨシュカ「しす、こん?なんですか、それは?」
---ミッションが更新されました---
---聖杯の神殿---
メルク「ようこそ。わたしはこの水の神殿にて巫女を務めているメルクですわ。以後、お見知りおきを。あなた方がここへ訪れる事は、水の女神ヴァサリア様より宣託を頂戴しておりましたの。ですが、お姉さまはあなたたちの実力を試すと仰いまして…わたしがもう少し強くお姉さまを止めていれば、皆さんが怪我をされる必要はなかったはず…お姉さまに代わり、お詫び申し上げますわ。」
ケルトイ「俺たちが来るのを知っていてあの歓迎か?全くはた迷惑な話だぜ。」
リヒト「女神様に宣託を授かったという事は、やはりあなたも神に選ばれし者なんですね!」
メルク「ふふ、はい。わたしはヴァサリア様より水の神殿を守るようにと、このオークロッシュを授かりましたの。それと…あなた方のいう神に選ばれし戦士はわたしだけではありませんわ。そう、彼も…」
グリフィス「…ん。」
ケルトイ「なっ!まさかあいつも!?」
メルク「ご安心ください。もう彼が理由もなく、皆さんを襲う事はありませんわ。彼はグリフィス君。風の女神ストーミア様を崇拝する戦士ですの。」
リヒト「…ッ!それじゃあ!」
メルク「ええ、わたしたちはあなたの味方ですわ。旅の目的も、ここへ訪れた理由も理解しています。あなた方はこれから始まる大きな災いを防ぐ為に各地に散らばった神の武器を回収している。そして、旅の最中、仲間の1人が魔力の枯渇により倒れてしまった…当たっていますか?」
[選択肢]
①流石は巫女!
②もしかしてエスパーですか?
[①も②も同じ会話]
メルク「ふふ、驚きましたか?といっても、今のはヴァサリア様から頂いた宣託に記されていた事なのですが。」
メルク「これは水の女神ヴァサリア様より授けられた至宝で、わたしやグリフィス君、そしてあなた方が持つ神の武器に等しい…いえ、それ以上の力を秘めた奇跡の水を生み出す聖なる杯…神の聖杯と、わたしたちは呼んでいますわ。」
ケルトイ「神の聖杯…」
メルク「この神の聖杯から溢れる水には特別な力が込められていますの。どんな怪我も難病も、この水に触れれば瞬く間に癒す事が出来ると言われていますわ。」
ケルトイ「それじゃあ、その杯を使えばこいつの魔力も回復できるのか!?」
メルク[頷く]
リヒト「すごい!噂は本当だったんですね!」
サウロ「だが、それだけリスクも高くなる。神の聖杯の噂を聞きつけた悪党がいつここを強襲してもおかしくはない。だけど、この神殿やその周囲に戦闘の形跡は見当たらなかった…今までよく敵の襲来がなかったのか、不思議だ。」
メルク「その点に関して心配にはおよびませんわ。この水の神殿には聖なる力を持つ者以外は侵入する事はできません。それに、例え悪い人たちが来たとしても、お姉さまやヴァサリア様の従者である氷竜アイゼン様がいる限り、この神殿は安全ですの。皆様もご存知の通り、この世界は災厄に飲み込まれようとしています。神は各々の勢力を広げる為に神々の加護下にあるはずの人々に軍を結成させ、各地で争い合う。燃え盛る戦火は自然を破壊し、今まで大人しく暮していたモンスターたちを凶暴化させてしまうなど…状況は悪くなる一方ですわ。」
リヒト「…僕たちもここに来る前に争いに巻き込まれました。」
ケルトイ「モンスターの縄張り争いにも巻き込まれたよな。まあ、俺が解決したけど。」
メルク「グリフィス君の報告によれば...今、この瞬間にも戦神オリティウス様が指揮する軍隊が進軍を続けています。これから先、いつオリティウス軍が現れるか分かりません。今後の事を考えて、あなた方には万全な態勢で旅を続けていただきたいのですわ。全てはこの世界の平和と秩序の為に。わたしとグリフィス君は全面的にあなた方を支援いたしますわ。それこそわたしがヴァサリア様に託された使命なのですから。」
リヒト「僕たちも、旅に協力してくれる人たちに出会えてとても嬉しいです!一緒に世界の平和を守りましょう!ね、ケルトイ!」
ケルトイ「お、おぉ!そこまで手伝いたいっていうんなら、俺たちもやぶさかじゃあねえ。せいぜい俺たちの足を引っ張るんじゃねえぞ。」
メジャー「そんな事言って、どっちが足を引っ張る事になるのかなー?楽しみだねー。」
メルク「で、さっそくそちらの彼女に治療を施しましょう。控え室へご案内いたしますわ。」
サウロ「ああ。お願いするよ。」
リヒト「よ、ようやく話が通じる人に出会えた…!」
ケルトイ「だな!なんだ〜、世の中捨てたもんじゃあないな。」
---ミッションが更新されました---
---ザルム湖畔・最深部---
ミネロ「ちょっと、ここにいると危ないわよ。早く中に戻りなさい。」
ヨシュカ「すみません。素敵な歌声が聞こえてきたので…あなただったんですね。透き通るような良い歌でした。」
ミネロ「当たり前でしょう?私はこの神殿を代々守る巫女の末裔なの。この位は出来て当然よ。それよりも…ねぇ、アナタたちの中に調薬の知識を持つ人間はいる?」
ヨシュカ「調薬…薬の事ですよね?でしたらリヒトが詳しいはずです。」
ミネロ「メルクが今後の為に薬の材料が欲しいらしいの。私はここを離れる訳にはいかないし、グリフィスは…雑草も毒草も構わず摘んで来そうだし。その子の頼めないかしら?」
ミネロ「そう。聞き分けのいい子は好きよ。メルクが欲しがっていた薬草はキジムーの棘10個と大きな花びら10個よ。人数を集めて、出来るだけ早く採取して来てちょうだい。」
---ミッションが更新されました---
---星明かりの峠道---
リヒト「ありました!これが頼まれていた薬草じゃあないですか?」
ケルトイ「こっちにもあったぜ。オラ、見てみろよ大量だ!」
[選択肢]
①それだ!
②2人がついて来てくれて助かった。
[①も②も同じ会話]
冒険者[喜ぶエモート]