EP6第2章:合縁奇縁/第1話:魔女のデザイア | 大福のイルーナ戦記

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 EP6第2章 合縁奇縁 
※合縁奇縁...あいえんきえん。出会いや縁の不思議な巡り合わせ。

ミッション名:魔女のデザイア

---ソフィスの懐---

セル「はぁ〜…全く、今回も疲れたぜ。」


ヨシュカ「なに言ってるんですか。今回も何もしてない、の間違いでしょう?」


セル[記憶の碑石を取り込む]


サウロ「それじゃあ何度も言うようだけど、リヒトたちの事は任せたよ。勇者に選ばれたといっても、彼らはまだ子供だ。なにがきっかけで道を踏み間違えてしまうか分からない。俺がいない間は君が彼らを導いてくれ。」


[選択肢]
①できるだけ努力する。
②早く戻って来てください。


[①の場合]
サウロ「はっはっは!最初は難しいかもしれないけど、俺にもできた事だし、君も絶対できるさ。」

[②の場合]
サウロ「あぁ、頑張るよ。お互いに自分の役目を果たそう。」

冒険者[喜ぶエモート]

サウロ「…あぁ、そうだ!君にこれを預けておくよ。もしかすると今後の旅で役立つかもしれないからね。」

【物間の霧鉱石を手に入れた!】

サウロ「それは物間の霧鉱石といって、光を放つ鉱石の一種だ。微弱ではあるが明かりの代わりになるはずだよ。」

冒険者[頷くエモート]

サウロ「それじゃあリヒト、ケルトイ、またな。」

リヒト「はい!サウロさんもお気をつけて!」

ケルトイ「俺たちがいないからって自分の仕事をサボるんじゃねえぞ?」

サウロ「ははっ!その言葉、そっくりそのまま返すよ。それと、冒険者をあまり困らせないように。」

サウロ[少女の方を向く]

サウロ「…頼りない勇者かもしれないけど、伸びしろがある子たちだ。見捨てずに支えて欲しい。」

女の子「は、はい!精一杯、皆さんのサポートを務めさせて頂きます!」

サウロ[その場を去る]

リヒト[手を振り見送る]

---ロンファ山脈---

冒険者[現世に戻ってくる]

---新しいミッションが開始されました---
---ロココの街---

アレン「やぁ、冒険者さん。あれから記憶の碑石についてなにか分かりましたか?僕の方はさっぱりで…え?僕に調べて欲しい事がある?」


【冒険者はアレンに物間の霧鉱石を見せた。】


アレン「うーん、どこかで見た事があるようなないような……あ!確か、今はもうとり尽くされてしまった鉱石にそんな名前のものがあったような…まさかそれが?ううん、その鉱石の事をもっと詳しく調べるには少し時間をもらう必要かがありますね…そうだ!冒険者さん、その鉱石を魔女狩りの森にいる魔女、リタさんに見せてみるのはどうでしょう?僕の記憶が正しければ、その霧鉱石ははるか昔、魔女狩りの森で採取されていた、と以前見た本に書かれていた気が…森に住んでいる魔女なら、そういった事情について詳しく説明してくれるのではないでしょうか?」


---ミッションが更新されました---

---魔女狩りの森---

冒険者[記憶の柱に触れる]


幻[薄暗い森と洞穴が見え、地鳴りしている]


---ミッションが更新されました---

[選択肢]
①記憶の中に入る。
②まだ準備ができていない。


[①の場合]
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[②の場合]

[同じ選択肢を選び直し]

---紫雲の森---

ヨシュカ「あ!これって物間の霧鉱石、ですよね?植物から採取されるものだったなんて驚きです。


【似たような植物が周辺にいくつも存在している。街灯の光のように森の中を照らしているようだ。】


セル「そんなもんいつまでも眺めてないで、さっさと記憶の碑石を探そうぜ。ここじゃあ何が起こるか分からないんだからな。」


ヨシュカ「もう、偉そうなんだから…分かりました。ひとまず、この周囲を探索してみましょうか。」


ヨシュカ[後ろを振り向く]


ヨシュカ「今、森の奥からなにか聞こえましたよね?…様子を見に行ってみますか?」


冒険者[頷くエモート]


声「そこに誰かいるの?」


皆[声のする方に振り向く]


少女「わあ、ここに人が来るなんて珍しい!あなたたちもここへ薬草を摘みに来たの?」


[選択肢]
①薬草?
②君はどうしてここへ?


[①の場合]
少女「あら、知らない?この森には珍しい薬草がたくさんあるの。すり傷ややけどを治すものから、身体を健康にするものまで色んなものがあるのよ。」

[②の場合]
少女「私もここに薬草を摘みに来たのよ。この森はあまり人が立ち入らないから、珍しい薬草がたくさん手に入るの。そのせいでつい長居をしちゃうのよね。」

ヨシュカ「ボクたちは薬草を摘みに来た訳じゃあないんです。ちょっと道に迷ってしまっただけで…」

少女「そうだわ!ここで会ったのもなにかの縁!ねえ、一緒に薬草を集めてくれないかしら?」

ヨシュカ「え?あの、ボクたち道に迷って困っているんですけど…」

少女「助かるわ。薬草の数が足りなくて困っていた所だったから。」

セル「ダメだ、全く聞いちゃいねえ。」

少女「それじゃああなたたちは深秘の源という薬草を3個集めて来て。あ、言っておくけど森の奥には行っちゃあダメよ?言いつけを守らないと、もっと迷う事になるから。」

冒険者[呆れるエモート]

【深秘の源 3個】

---ミッションが更新されました---
冒険者[深秘の源を集める]

少女「集めてきてくれたのね。ありがとう、これで薬が作れるわ!」

ヨシュカ「薬…お姉さんは薬師なんですか?」

少女「亡くなった私のおばあちゃんがそうだったの。おばあちゃんのお手伝いをしている間に薬の作り方を覚えて…今はそれを引き継いで、薬を調合しているの。そうそう、手伝ってくれたお礼をしなくちゃあ…あなたたち、迷子になっていたのよね。私が森の外まで案内してあげる。私の村もすぐ傍にあるの。」

ヨシュカ「本当ですか!?ボクたち、この辺りの土地に詳しくなくて…よければ村まで案内してくれませんか?」

少女「ふふ、いいわよ。そうだ!せっかくだから村の中も案内してあげるわね。」

少女[森の外に向かう]

少女[立ち止まる]

少女「そうそう、自己紹介するのを忘れてた!私はモニカ。よろしくね!」

少女[再び外に向かう]

セル「騒々しい奴だな…」

ヨシュカ「なにはともあれ、この時代の人間と繋がりを持てたのは大きな収穫ですね。ひとまず彼女について行きましょう。」

冒険者[喜ぶエモート]

---ミッションが更新されました---
---ロココ村---

モニカ「ここが私の村なの。山の峠にある村だからとても空気が澄んでいるでしょう?あ、でもでも、畑の近くの樽には近付いちゃあダメよ。樽には畑の肥料が入っているの。蓋を開けたら鼻が曲がっちゃう位とってもくさ〜い匂いがするの。屋根の上の風車、くるくる回っていてとても面白いでしょう?あそこはかくれんぼで隠れるのに最適な場所なの。私のお気に入りの場所はなんといってもお花畑!いい匂いがしてね、とっても綺麗でしょう?それに、それにね?」


セル「まてまて、いっぺんにしゃべり過ぎだ!落ち着いて話せ!」


モニカ[セルに近づく]


モニカ「わぁ〜!なあに、その子!もしかしてその子、あなたたちのペット?どうしてお面をつけているの?黒いのは地毛?触ってもいいのかしら?いいわよね?」


セル「俺はペットじゃねえ!聖隷だ!!」


冒険者[呆れるエモート]


声「モニカ!」


モニカ[声のする方に振り向く]


青年「探したぞ!一体今までどこに…まさか、また森に入ったのか!?」


モニカ「ふふ。ごめんなさい、アーネスト。貯えていた薬草がなくなっちゃったからつい。」


ケルトイ「あんた、こんな所にいたのかよ。探したんだぜ?」


リヒト「下山の途中で急に冒険者さんが突然走り出したので驚いちゃいました。」


冒険者[考えるエモート]


セル「あー…各地に存在する記憶の碑石は土地に侵食して記憶を吸収している。それを防ぐ為に俺たちは記憶の柱から土地の記憶に干渉しているのは前に説明しただろう?…本来ならそれは過去に過ぎ去った歴史を歪ませる禁忌だ。」


ヨシュカ「き、禁忌…!ボクたち、もしかして危険な事をしていたんですか!?」


セル「けど、心配いらねえよ。多分、お前たちが過去に干渉する事は既に運命付けられていたんだ。そうじゃなきゃあ、未来を見通す天竜が、ただの人間に時の観測者の証であるレリッククリスタを渡さねえ。」


冒険者[考えるエモート]


セル「恐らく、そのレリッククリスタには過去に干渉する俺たちの存在が不自然にならないよう記憶に同調させる力があるんだ。今回みたいに、俺たちがいつの間にか山から森に移動していたとしても、こうやって記憶を繋ぎ合わせてくれる。つまり、時の観測者の特権って事だ。」


ヨシュカ「という事は…ボクらは今まで通り、記憶の碑石を探す旅を続けていいという事ですか?」


セル「まあ、そういうこった。」


アーネスト「…頼むから心配をかけないでくれ。ただでさえ今は森の様子がおかしいという時にお前の身になにかあったら俺は…」


モニカ「心配しなくても大丈夫よ。私だってもう子供じゃあないんだから。」


アーネスト「…警告を無視して何度も森に入っているお前に不信感を持っている奴らがいる。奴らの目をそらす為にもしばらくは大人しくしていた方がいい。」


モニカ「アーネスト…あなたも私を疑ってるの?私を魔女だって…」


アーネスト「ッ!俺は他の村の連中とは違う!俺は本当にお前の事を思って…」


モニカ「いいの!忠告してくれただけでも嬉しい…あ!私、用事を思い出したからそろそろいくわね。それじゃあ!」


[モニカが立ち去る]


アーネスト「モニカ!!」


少女「アーネスト様、大丈夫ですか?」


アーネスト「あ、あぁ…大丈夫だ。それよりも、お前らも探していた奴は見つかったのか?」


少女「は、はい!お手数をおかけしました。アーネスト様、ご紹介させて頂きますね!この方が私たちの旅に同行して頂いている冒険者様です!冒険者様、この方はアーネスト様…この村の住人だそうです。」


アーネスト「アーネストだ。お前が保護者か?こいつらを置いて一体なにをしてたんだよ。」


冒険者[悔しがるエモート]


アーネスト「な、なに!?モニカの手伝いをしていただと!?お前ぇ!なんてうらやま…い、いや、なんでもない」


少女「あ、あの、先ほどの女性…モニカ様でよろしかったでしょうか?魔女、と仰っていましたが…」


アーネスト「この村の近くに紫雲の森、という森林地帯がある。そこはモンスターの巣窟になっていて、村人は立ち入らない。だが、モニカだけは違う。あいつは平気な顔で森に入り、薬草を採取している。」


ケルトイ「見かけによらず怖いもの知らずだな。」


アーネスト「いくら注意してもあいつは森に入っては貴重な薬草を無傷で摘んで帰って来る。モンスターに襲われる事もなく、無傷で森を平気な顔をしているモニカを村の皆は気味悪がっているんだ。」


[選択肢]
①モンスターが大人しくなったのでは?
②無事でなによりだ。


[①も②も同じ会話]

アーネスト「…それならどれだけよかったか。」

冒険者[考えるエモート]

リヒト「近頃、森のモンスターが食糧を求めて村までやってくるようなんです。四足歩行のモンスターの群れ…その内の一匹は巨体で月夜に輝く銀色の体毛をしていたとか。」

ケルトイ「村の大人たちがモンスターたちを追い出そうと自警団を作ったが、返り討ちにあったんだと。また、いくら数をそろえたところで戦いの素人じゃあ、当然の結果だな。」

アーネスト「村の連中は、森のモンスターが村に出没するようになったのは、モニカが手引きしたからじゃあないかと言っているんだ。そんな事は絶対にありえないのに…くそっ!俺にもっと力があれば…!」

冒険者[考えるエモート]

少女「この村で自衛隊に入る為には成人である事が最低条件らしいのです。アーネスト様はまだ成人なされていない為、入団は認められない、と…」

アーネスト「とにかく!今は村の中だからって安全とは言えない。用が済んだのならここから出て行くんだな。特にそこの冒険者!モニカには…じゃなかった、森には近付かないようにな!」

[アーネストが立ち去る]

少女「そう言われても…このまま放っておく訳にはいきませんよね。」

ケルトイ「いいんじゃねえ?あとは村の大人たちがどうにかするだろ。俺たちはさっさと先を急ごうぜ。」

リヒト「…いいや、ダメだよ。勇者として、僕らは困っている人たちを見過ごす訳にはいかないよ!僕たちでこの村を救おう!」

ケルトイ「お前なぁ…いくら神様の啓示を受けたといっても、無理に救おうとしなくてもいいんだぜ?これは村の問題なんだから、部外者の俺たちが深入りするのは野暮って話だ。」

リヒト「関係なくないよ!僕は勇者として、この世界を愛しているスピーシア様の為に、少しでも世界の脅威を取り除きたいんだ!」


[選択肢]
①立派な心がけだね。
②感動したよ。


[①も②も同じ会話]

冒険者[拍手エモート]

少女「リヒト様、私もご同行させてください!村の皆さんの安全な生活を守る為なら、私も神の遣いとして見過ごす訳には行きませんから。」

ケルトイ「ああもう分かったよ!俺も行けばいいんだろ!」

冒険者[喜ぶエモート]

セル「…ヨシュカはどこだって?さぁな。モニカって女の後を追っていったぜ。心配しなくてもすぐに戻ってくるだろう。」

リヒト「冒険者さん!僕たち、これから紫雲の森に行こうと思うのですが、冒険者さんにもついて来てもらってもいいですか?」

冒険者[喜ぶエモート]

リヒト「ありがとうございます。ではさっそく行きましょう!」

アーネスト[物陰から冒険者たちを見ている]

---ミッションが更新されました---
---黒金ノ魔窟---
ケルトイ「ここが森の一番奥みたいだな。」

リヒト「この辺に村を襲っているモンスターがいるのかな?」

少女「あ!皆様、あちらを見てください!]

一同[洞窟の方を見る]

少女「もしかしたら、あそこに例のモンスターがいるのかもしれませんね。」

リヒト「よし!それじゃあさっそくあの洞窟に乗り込んで、モンスターを退治しよう!」

[リヒトは洞窟に向かって走る]

ケルトイ「おい待てリヒト!もうちょっと慎重に…!」

少女「…!?辺り一帯からモンスターの声が…!いけません、リヒト様!戻って!」

[リヒトが振り返ると巨体なモンスターに攻撃される]

少女「リヒト様ッ!」

ケルトイ「チッ!てめぇ、よくもリヒトを!あんたも協力してくれ!俺1人だけじゃあ手に負えない!」

冒険者とケルトイ[巨体なモンスターを倒す]

ケルトイ「ハァ、ハァ…はは、ようやく倒れたな!俺たちの勝ちだぜ!」

[ケルトイが後ろに振り向く]

ケルトイ「ようやく起きたか。今回はお前の出番はなかったな…?リヒト?」

少女「リヒト様…?」

リヒト「…まだ、息があるじゃないか。このままじゃあまた村を襲うかもしれない…ちゃんと息の根を止めないと…」


[選択肢]
①リヒトを止めなきゃ!
②様子がおかしい…?


[①も②も同じ会話]

リヒト[ゆっくり巨体なモンスターに近づく]

少女「リヒト様!?」

モニカ[リヒトの前に立ちはだかる]

モニカ「これ以上、この子をいじめないで!」

ケルトイ「あいつ、いつの間に…!?」

リヒト「…邪魔をしないでください。」

モニカ「聞いて!この子はもう村を襲わないわ!私が約束する!」

ケルトイ「ッ! リヒト!やめろ!」

リヒト[剣を振りかざす]
リヒト[地面に倒れる]

ヨシュカ「…様子がおかしかったので、ボクの力で眠らせました。間に合ってよかった。」

冒険者[喜ぶエモート]

ケルトイ「お前、どうしちまったんだよ。いつもなら俺にやり過ぎだって叱るはずなのに…」

少女「リヒト様…」

ケルトイ「…心配いらねえよ。目が覚めたら元のこいつに戻ってるはずだ。それよりも…」

ケルトイ「あんたがそのモンスターを村に手引きしてたのか?」

モニカ「違うわ!私は森で薬草を摘んで、ロイとお話をしていただけよ。」

ケルトイ「…それだよ。あんたの匂いを辿って、モンスターたちが村に大量のエサがあると知って、モンスターが村に押し寄せて来たんだよ。」

モニカ「という事は…あら?もしかして私が悪かったのかしら?」

ケルトイ「だぁから、そう言ってんだろ!」

狼モンスター「彼女を攻めないでやってくれ。」

モニカ「ロイ、まだ動いちゃダメよ。」

少女「も、モンスターが言葉を喋った…!?」

ロイ「元を辿れば、我々が人の領域に不用意に足を踏み入れてしまった事が原因だ…一族を代表して非礼を詫びよう。」

ヨシュカ「あれ?随分と礼儀が正しいんですね。」

ロイ「我らは元々、遠方の他で暮らしていた。だが、とある理由から縄張りを追われ、この森に移住せざるを得なかったのだ。」

少女「縄張りを、追われた…?」

モニカ「ロイの一族はこの森の北東にある山奥を住処にしていたの。とても綺麗な花がたくさん咲く場所だったそうよ。でも、別の場所から来たモンスターの集団がロイの住処を奪ってしまったの…」

ケルトイ「縄張り争いに負けて逃げてきたのかよ。ダッセェ!」

モニカ「もう!笑い事じゃないの!ロイたちは人目につかない場所を住処にしてひっそりと暮らしていた…なのに、突然現れたモンスターがそれを奪ったの!ロイには本気を出せない理由があったのに…ね?こんなの許せないでしょう?」

ケルトイ「だからってそいつらが村を襲っていい理由にはならないだろ。自然の掟にのっとるなら負けたそいつらが悪いんだ。」

モニカ「それは…」

声「モニカ!」

アーネスト「お前ら、いますぐこっちに来い!モンスター、ここからは俺が相手だ!」

セル「またややこしいのが来たな…」

ヨシュカ「このモンスターは危険ではありません!彼らはもう村に近付かないと約束してくれました!」

アーネスト「モンスターと話が通じる訳がないだろう!仮にそれができたとしても、それは俺たち人間を陥(おとしい)れる為のデタラメに過ぎない!そこをどけ…さもないと、お前たちもそいつの仲間として始末するぞ!」

モニカ「デタラメなんかじゃないわ!ロイは言葉を話せるの!ちゃんと理解し会えるのよ!」

アーネスト「どいてくれモニカ!このままそのモンスターを野放しにすれば、また村が襲われ、いずれお前に疑いの目がかかる。そうしたら俺はもうお前を庇いきれない!」

モニカ「私が魔女だって噂されてるから?直接聞いた事もないのに、どうして皆分かり合おうとしないの?話し合えばきっと理解できるのに、なんだってできるはずなのにどうして…!」

[モニカが泣き出す]

モニカ「赤ちゃんがいるの!」

アーネスト「ッ!!?」

ケルトイ「は、あ!?」

モニカ「あの洞窟の中には、ロイの奥さんが眠っているの。お腹の中には赤ちゃんがいて、もうすぐ生まれそうなの。」

少女「あ、えっと、そ、そういう意味なんですね!」

ケルトイ「変な言い方するなよ…」

モニカ「…私も本当はロイたちにはここにいて欲しくない。こんな薄暗い森じゃなくて、ロイたちが住んでいた美しい故郷で赤ちゃんが育って欲しい!」

ロイ「モニカ…」

モニカ「だからお願い!ロイの故郷を取り戻して欲しいの!」

ケルトイ「はぁ!?なんで俺たちが!?」

モニカ「だって、ロイたちを追い出すよりも、ロイたちを元の住処に帰してあげた方が良いと思わない?それとも世界を救う勇者様は1人の女の子のお願いを聞く余裕もないのかしら?」

ケルトイ「うっ…!」


[選択肢]
①協力してあげよう。
②自分が思った通りにすればいいよ。


[①も②も同じ会話]

ケルトイ「そうは言ってもなぁ…」

少女「ケルトイ様、モニカ様にお力を貸して頂けませんか?こんなにも心が澄んだ優しい方々が、このような思いをしているなんて…神に遣える者として、見過ごす訳にはいきません!お願いしますケルトイ様!どうか、どうか…!」

ケルトイ「わーかった!わかったよ!やればいいんだろ!どいつもこいつも人に頼りやがってぇ…!」

モニカ「協力してくれるの?本当に!?」

少女「ありがとうございます、ケルトイ様!」

ロイ[ケルトイにじゃれつく]

ケルトイ「わぶっ、なにすんだよ!」

ロイ「人間よ、我らの故郷の為に力を貸してくれる事、心から感謝する。」

ケルトイ「や、やめろ、毛がつくだろ!?」

[記憶の碑石が出現する]

セル[記憶の碑石を収納する]

セル「よぉし!碑石は見つかった事だし、オレ様たちはそろそろお暇を…」

ヨシュカ「なにを言ってるんですか。ボクらも一緒に行くんですよ。」

セル「はぁ!?」

ヨシュカ「サウロさんから彼らを守ってくれと言われたじゃあないですか。これよ立派な仕事です!」

セル「マ、マジかよ…」

---ミッションが終了しました---

TIPS

物間の霧鉱石