南へ帰ろう、不幸にして知らないのなら是非ご聴拝あれ | 新・ぺんたno座右の銘盤withボクの新百景

新・ぺんたno座右の銘盤withボクの新百景

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まあるい形してて、音が飛び出してくるモノへの愛情表現です。
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某サイトの『ぺんたno座右の銘盤』、『続・ぺんたno座右の銘盤』の続編となります。

新・ぺんたno座右の銘盤withボクの新百景-南へ帰ろう  今日は何の前触れもなく本題に入ってゆけそうだ。なぜだかわかるかい? それは一刻も早くこの心中をお伝えしたいという思いからだ。ジョバンニ・ミラバッシ、今や日本での人気のほどは測り知れない。その彼がSawanoを離れ満を持して送り出したのがこの『新世紀 (Out Of Track)』なのだ。

 ここでのトリオは当代きっての強者というより、ミラバッシにとってくみしやすい二人に落ち着いた。ベースはジャンルカ・レンジ、ドラムにレオン・パーカー。二人して超ド級の低重心爆裂隊は重戦車並み。そんな形容のされかたをするとどんな強面かと深憂してしまうが、そこは案ずるなかれ、音色とともに優しいお方たちだ。

 アストル・ピアソラでお馴染みの現代タンゴの名曲となった<南へ帰ろう>、これを無視して遠目から見遣るだけではいけない。この盤の白眉はまさしくコレ! 特に味わいたいのはベース。原曲と寸分違わぬゆったりとしたベースが深みを増し、深遠さを後押しする。さすがピアソラの楽曲は、イタリア系アルゼンチン人の血を引くだけあってミラバッシとの相性もバッチリ。さながら太古の昔、日本に芽生えた大和メロディがこのタンゴの調べと奇跡的に逢瀬を繰り返し、官能的に絡む。日本人の皆が奥底に持っている琴線に触れてくるわけだ。傍から見れば何と大仰なと言われようが、僕のこころに火をつけたのは紛れもない事実。

 もう一曲こころ奪われたエンニオ・モリコーネの<ヒアズ・トゥ・ユー>は、キースのケルン・コンサートを久々に思い起こさせてくれたメロディが点在している。キリリと誇りと気概を抱えたメロディは立ち昇り、やがてゆるりと自らを静めるように消え行こうとする。この二曲、涙腺が緩みっ放しになること心得して聴いていただきたい。

 この他トリオでの再演となった<ル・シャン・デ・パルチザン>や軽やかなラテン調の<コンヴィテ・パラ・ヴィーダ>は、上述した二曲の対極にあって、その明るさあるがゆえ彼の人気を増幅させているのだ。

時は惜春、天気図では非常に大きな台風2号が日本へ接近中とある。この台風で週末には梅雨入りしそうな気配だ。秋の夜長ならぬ梅雨の五月雨、「しっとりとした潤い」に身をゆだね本など片手に是非ミラバッシをご聴拝あれ。

-NO.617-


★名古屋市科学館★

 名古屋で人気スポットといえば名古屋市科学館のプラネタリウム。私が生まれた1962年に開館した科学館は、2011年3月に新しく生まれ変わりしました。何と言っても限りなく本物に近い星空の再現を目指し、ドーム直径35mという世界一の大きさです。この裏からのアングルでお判りでしょう。2つのドーム、いかに大きくなったか。正面ゲートからは見えませんので、白川公園(名古屋市美術館側)から見てみましょう! 実はまだプラネタリウムを見ていないのです(汗)