ユーミンには形容動詞がお似合い | 新・ぺんたno座右の銘盤withボクの新百景

新・ぺんたno座右の銘盤withボクの新百景

独断と超偏見による、勝手気ままでええ事しか書かん日記のようなもんです。
まあるい形してて、音が飛び出してくるモノへの愛情表現です。
ほなお暇なお方はどうぞお入りやす。
某サイトの『ぺんたno座右の銘盤』、『続・ぺんたno座右の銘盤』の続編となります。

新・ぺんたno座右の銘盤withボクの新百景-and i will dream again  2010日本オープンゴルフ選手権は愛知カンツリー倶楽部・東山コースで行われた。このゴルフ場は我家から一番近いゴルフ場であり自転車でも行けない距離でもない。が、ことプレーをしたことがあるかというと一度もない。場所柄プレー代は高く、土日はメンバー同伴でないと廻れない。県営牧野が池公園内にあり、一般開放日ならプレーできないわけではないのだが・・・ということでプロのプレーを観に行くことで初めてコース拝見となった。

 お目当ては勿論オバサン達に負けず劣らず遼君で、三日目終了時点首位と5打差の6位、あの和合の奇跡が脳裡を過る。私はこの春、あの中日クラウンズの遼君を目の当たりにした一人だった。男子プロゴルフ界に彗星の如く現れた石川遼、そして同世代の薗田峻輔、アマチュアの松山英樹、奇しくもこのスコアボードに名を連ねているではないか。池田勇太含む彼らは間違いなくこれからの日本ゴルフ界を背負って立つ救世主だ。

 今日の遼君スタートからブレている。ショット、アプローチ、パットまでも連鎖的に崩れていく。さすがの遼君も俯きかげん、観ているギャラリーの顔色も映し鏡のように冴えない。私も打ちひしがれたまま帰る訳にいかず、トップ争いを演じる舞台へと足を向けた。やはり効果覿面、ナイスショットの連発で私のこころも晴れてきた。

 結果は金庚泰の逆転優勝。優勝インタビューで彼はこう語っていた「最終ホール、遼君からガンバレ!」とエールを贈られたと。金のリップサービスもあったと思うが、遼君はスコアだけでなく人のこころを動かすものを持っていることを実感した。最後まで応援しなかった私は遼君の後押しを怠った、陰ながらパワーを彼に与えることが出来なかったことが悔しくて悲しいのだ。

 1年前に発表されたユーミン3年ぶりの新作『そしてもう一度夢見るだろう』は通算35枚目となるオリジナル・アルバムだ。とにかく第一印象は近年稀に見る快作ということ。年齢もあって最近はなかなかアルバム・ジャケに顔を覗かせなくなってしまっていたが、ここに堂々とその容姿を現したそのジャケは最高。それは待った甲斐があったというもの。いや、正直待っていなかったのだが、この新作によって次なる作品を待ち続けなければならないこととなったのは事実。

 曲の出来の善し悪し、その尺度はいかにしてかつてのユーミン・サウンドが顔を出すかである。冒頭の<ピカデリー・サーカス>は雷のSEと不安な電子音のイントロで始まるが、すぐさま25年前のハイ・ブローでドラマチックなユーミンは不思議と力が湧いてくる。2曲目<まずはどこへ行こう>は20年前のファンタジックを連れてくる。古びないのは定番な外観とサイケな内観の狭間に立つユーミンのプロ魂の成せる業。

 このアルバムで一番好きな<ハートの落書き>は、キャロル・キング張りのイントロで引き込まれファンタジック・ユーミンの真骨頂。1980年代の“リ・インカーネイション”や“ボイジャー”から27年の時を経たいま聴くと、こういったメロディの老成がむしろエヴァー・グリーンとなってくるのだ。

 ラスト前の<夜空でつながっている>とラスト<人魚姫の夢>はロマンチック・ユーミンとメランコリック・ユーミンの真髄を聴かされる。前者はしんみりと心の琴線に触れる“切なさ”モードいっぱいで、後者は彼女が得意とする淡々と無表情に歌うだけなのに、何故か漂う苦味がそこかしこと拡がってはやがて甘い眠りを誘うユーミン・ブランドだ。形動が似合うユーミンが帰ってきた。

-NO.601-


★愛知カンツリー倶楽部・東山コース★

 名古屋市内にある社団法人ゴルフ場だ。市民の憩いの場所でもある県営牧野が池公園と対をなし、こんなところにゴルフ場があったの? と意外と知らない人もいるだろう。プレー予約は大変な競争率で、県民の日とつく日に一般開場される。プレー代も高いが、一度はプレーしたいところである。今回に日本オープンゴルフ選手権はPar71であるが、通常はPar74の超難コースなのだ。