二足の草鞋だって? 私ゃこれが本業だったらとつくずく感じます(笑) | 新・ぺんたno座右の銘盤withボクの新百景

新・ぺんたno座右の銘盤withボクの新百景

独断と超偏見による、勝手気ままでええ事しか書かん日記のようなもんです。
まあるい形してて、音が飛び出してくるモノへの愛情表現です。
ほなお暇なお方はどうぞお入りやす。
某サイトの『ぺんたno座右の銘盤』、『続・ぺんたno座右の銘盤』の続編となります。

新・ぺんたno座右の銘盤withボクの新百景-omnibus one  私も楽器というものには何かと興味があって、素人なりにアレコレ鳴らしてみたこともある。曲になるものもあるが、それらは“音”と言わないと恥ずかしい限りだ。特にトランペットなんぞはまともに“音”すら出ないし、尺八だってあの息音を聞かす柔和な“音”には程遠く、仮面ライダーに出てくる死ぬ間際の怪人みたいな嗚咽ににも似た苦し紛れの“音”なのだ。割とすんなり音を発し、おやっ、いいねぇとビックリするのがサックスだったりする。ドラムだってスネアとタムタムを交互に叩き、最後一発シンバルを思い切り弾けば、その瞬間一端のドラマーになった気分になるのだ。しかし、楽器というものは簡単に思えたりもするが、大抵は奥の深さに匙を投げるのである。

 たいていのプロのミュージシャンは二足の草鞋を穿いていることが多く、実際にはいろんな楽器をいとも簡単に操る。基本としてピアノとギターは必須で、変わったところではアルトゥーロ・サンドバルというトランペッターはピアノ・トリオ作品を出し、多くに絶賛されたこともあった。今回本職はベーシストで、副職としてピアノを弾いたことでジャズ界にセンセーショナルなあるブームを起こしたオランダ発のエルンスト・グレールム。そのブームとは誰が名づけたのか“レトロなバス”という言葉。ジャケを見てお分かりのように、このようなアンティークなバスジャケがこの後3枚続くことになる。

 この『オムニバス・ワン』とつづく『オムニバス・トゥ』は副業のピアノで、ちょっと前に出た『オムニバス・スリ-』では本業のベースに持ち替えている。不思議なのはピアノで挑んだ場合でも、本業のベース奏者をちゃんと雇っていることだ。雇う方もなんだが、雇われる方はさらに困り果てる。何たって雇い主はベースを生業とするプロなんだから。

 さあこの『オムニバス・ワン』をジャケに魅せられて購入された方も多かろう、肝心要の内容はっていうと期待を裏切らない期待以上の出来だ。彼は阿蘭陀(オランダ)の人だがどうにもこうにもイメージが湧かない。そんな面持ちで一曲目<モア・オア・レス・シリアス>が鳴り出す。おやっ? この感じ、このイントロどこかで聴いたなってそんな思いに駆られる。音的にはドイツか東欧系のピアニストが好む切分音を多用し、バウンスするようなシャッフル・ビートがどこまでも心地いい。主旋律も負けず劣らず私を随喜の境地へと誘ってくれる。

 何となくというか途轍もなくタイトルがいい<メイク・ビリーブ・ディンプルズ・オン・ザ・ビーチ>と<エヴァーラスティング・ソウル>。前者はしずしずと進んでゆき、4分過ぎで仕切り直ししほんの一瞬だけ輝きを放って闇と同化し、侘・寂に通ずる和のこころを持つ者がどうも此処に居るようだ。後者はアルバムの中でも割と明るめのナンバーで、いつしかほのぼのとした空気に包まれていることに気づかされる。そのたたみかけてくるキュートなメロディで、ふと頭をかすめたのが1979年に沖縄出身のアイドル歌手、桑江知子が歌う「私のハートはストップモーション」のサビメロだった。うむ~、何度聴いてもヨ~似とること。

-NO.600-


★名古屋地下鉄 伏見地下街★

 名古屋と言えば全国的にも名を馳せたものに地下街があり、歴史、規模ともにスゴイのである。いや、あったのか? その地下街でも名古屋駅から一駅隣の伏見駅には知る人ぞしる伏見地下商店街があり、何とホームからそのまま地下街へストレートに繋がっている。ようは地下鉄を降り大股5歩で改札、出たところが地下街なのだ。今や少し廃れ気味だが、昔懐かしい喫茶店や誰が買うぞ的洋品店、床屋になんと画廊もある。今回のなごやトリエンナーレの作品の一部もこの場所に置かれている。


追伸:今回アップでようやく600回目となりました。500回超えてからはなかなか捗らず長~い道程でしたが、まだまだ通過点に過ぎません。何故かというと、まだまだ紹介しきれていない音楽がたくさんあり、ドキッとするような音楽は毎日のように生みだされているからです。そしてこんなつまらない戯言を飽きもせず読んでくださるお方が少数でもいらっしゃるからなのです。