君はモントローズを知っていたかい? | 新・ぺんたno座右の銘盤withボクの新百景

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某サイトの『ぺんたno座右の銘盤』、『続・ぺんたno座右の銘盤』の続編となります。

新・ぺんたno座右の銘盤withボクの新百景-montorose  1976年といえば僕が中学3年で、その年に録音された歴史的数々のロック・アルバムは高校1年にかけて発売された。1956年にエルビス・プレスリーが“ハート・ブレイク・ホテル”、ビル・ヘイリーが“ロック・アラウンド・ザ・クロック”でロック誕生を宣言すれば、1962年にはビートルズ、ローリング・ストーンズ、ビーチ・ボーイズにボブ・ディランが相次いでロック界に産声をあげ、1970年にはビートルズの解散の後を追うようにジミ・ヘンドリックス、ジャニス・ジョプリンが他界。そして1976年だ。

 1976年にはざっと挙げただけでもクイーンがロック歌劇に仕立てた“オペラ座の夜”、エアロスミスの荒削りの良さに骨太かつドリーミーな“ロックス”、スティーヴィー・ワンダーが生きる道を示した“キー・オブ・ライフ”、ジェフ・ベックの攻撃的な“ワイヤード”、イーグルスはロックの黄昏を崩壊と再生で見事に演出させた“ホテル・カリフォルニア”、ボブ・ディランは僕が未だ彼の最高傑作と敬う“欲望”をリリース。一方その陰でひっそりグランド・ファンクは奇才フランク・ザッパを招き、あまりの不当評価に結果ロック界を見限りしたこととなった“グッド・シンギング、グット・プレイング”、アメリカン・ロックの足跡一夜にして描いたザ・バンドの“ラスト・ワルツ”で幕を下し、このモントローズも自他とも認める最高傑作と呼ぶに相応しい『反逆のジャンプ』で何処かへ跳んで行き終止符を打ってしまった。

 僕にとってのロック界における事件は1978年にも前後してTOTO、フォリナー、ボストン、ヴァン・ヘイレン、ボストンの相当たる面々のデビューに加え、フリートウッド・マックの流説に終わらなかったモンスター・アルバム“噂”に、ジャーニーが一大転機を迎えた無窮のエクステンションする“インフィニティ”で俄然拍車をかけたのだ。それらはネオ・アメリカン・サウンドとして奇跡的にロック界を救った。

 前述したようにこ『反逆のジャンプ』はモントローズ4枚目にして最後の作品となり、当時のアメリカン・ロック・シーンを掌るすべてのサウンド・ファクターを擁していたと思う。しかしこんなにいい出来なのにUSアルバム・チャートでTOP100にも顔を覗かせないとはアメリカ国民たるや何ぞ、これではモントローズも浮かばれぬ。僕は彼らを報いるべく褒めにほめてちぎってみせようではないかと心に決めた。


 いきなり遥かいにしえはインディオ住む山奥から年に一度の盛大なる祭の太鼓でもと疑るようなデニー・カーマッシーが叩く♪ドンドコドンドコのリズムで<LET'S GO>の幕が下される。息つく間もなくロニーのうねり狂うようなギターが絡み、くんずほぐれつの展開に二代目ヴォーカリスト(初代サミー・ヘイガー“後ヴァン・ヘイレン”)ボブ・ジェームスが吠えまくる。このヘヴィさはエアロスミスの“バック・イン・ザ・サドル”や少し遡ってツェッペリンの“移民の歌”を想像していただきたい。

 ドライヴ感一発で聴く<WHAT ARE YOU WAITIN' FOR?>、つづく<TUFT SEDGE>はこの手のロック・バンドには珍しく唯一のインストナンバーで、灼熱の荒涼とした砂漠に陽が沈み、その熱りを鎮めるため静寂の闇に身をゆだねるような趣のナンバー。

 プログレ風の静謐なピアノで始まる<MUSIC MAN>はシンフォニック・サウンドを効果的に挿入し壮大なスケール感を出している。天下一品のメロディに心奥にずしりと響くデニーのドラムとロニーの甘く切ないギターがゆったりと紡がれる。

 タイトル・ナンバー<JUMP ON IT>は息巻くソリッドなロニーのギターが炸裂し、<RICH MAN>は歌ものに徹しただけあってボブにスポット・ライトが当てられている。覚えやすいメロディに乗せてほのかな色気も随所に漂わせている。<CRAZY FOR YOU>もポップな曲調でロニーのメロディ・メイカーぶりが窺える。ヘヴィ一辺倒のモントローズがここまで少女性を含んだポップな仕上げにしてくるとは誰も予想だにしてなかっただろう。ボビーの語り掛けるような歌声は【魔法の呪文】みたいに聞こえ、可愛い女の子達は古き佳き時代の遊園地に連れて行ってもらえるのである。

 そしてラスト<MERRY-GO ROUND>は。曲の途中で遊園地のジェット・コースターのSE(サウンド・エフェクター)が使われている箇所があるが、遊園地そのものの雑多な音、スタートの合図なのだろうかそこでの“チュ~ン”という金属音(特にこの音が好き)、カタコトカタコト登っていく鉄車の音、“ダダッダ~”と滑り“キャァァー”と黄色声が飛び交い、永遠にみずみずしいロニーのリフ、いずれも全部が美しい精悍なロックになるのである。

 余談ですが何と言っても当時物議を醸しだしたヒプノシス・デザインのこのアルバム・ジャケット、裏面はもちろん期待通り表と非対称となっている。中高生がこの30センチもあろうジャケットを抱えてレジへ進むにはとてつもないエネルギーが必要だったハズだし、持ち帰ってからの置き場所にも困ったのでは。ところで君はモントローズを知っていたかい?

-NO.597-


★フルーツのゴトウ★

 僕が名古屋に出てきた頃から池下にあった果物屋さん。田舎にはこんな風な果物屋さんなんてなく、果物だけで商売が成り立つのかと不思議に考えたこともあった。さてこのフルーツのゴトウといえばカキ氷だ。しかも果汁100%の搾りたてジュースを氷とジュースを何層にも重ねる。メニューもいっぱいあって悩んでしまうが、今日のおすすめ“黄金桃”で。写真でも分かるようにマンゴーと見間違えるくらいオレンジ色が眩しい! 土日は行列覚悟で挑まれたし。席はカウンターのみで、まだかまだかと足をブラブラさせる。