やっぱり歌モノのバックはコンボがいいねぇ | 新・ぺんたno座右の銘盤withボクの新百景

新・ぺんたno座右の銘盤withボクの新百景

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まあるい形してて、音が飛び出してくるモノへの愛情表現です。
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某サイトの『ぺんたno座右の銘盤』、『続・ぺんたno座右の銘盤』の続編となります。

新・ぺんたno座右の銘盤withボクの新百景-JLアットホーム  先月発売された“ジャズ批評”の特集が、三大白人女性ヴォーカルであった。ダイナ・ショア、ペギー・リーにジュリー・ロンドンの御婦人方。アメリカの国民的歌手となったダイナ、何かにつけ一癖二癖が中毒になるペギーに日本では大人気を誇るジュリ-・ロンドンことゲイル・ベック。

 ジュリーが何故日本で大人気になったかといえば、一にセクシーなアルバム・ジャケットにあり、二に均整のとれた歌唱力とちょいとハスキーな声にあった。もう一つ私自身がつけ加えると選曲の妙にあり。アルバムによって違いはあれど、おやっ? この曲知らないなぁなって一人悦に籠り、ニヤニヤとほくそ笑むお宝的ナンバーが多いからだ。

 さてセクシーとは裏腹なこの『ジュリー・アット・ホーム』は、三つ目にあげた意味の<ロンサム・ロード>と<ゼイ・ディドント・ビリーブ・ミー>に由るところが多く、オープニングの<ユード・ビー・ソー・ナイス・カム・ホーム・トゥ>から歌われる3曲がすべて。

 ジュリーは1959年にコンポーザーのボビー・トゥループと二度目となる結婚、その翌年に録音したのがこのアルバム。タイトル通り自宅のリヴィング・ルームでの録音とあって、いつもより和んだ雰囲気がふくよかさを増した歌声からも感じられる。

 冒頭の<ユード・ビー・ソー・ナイス・カム・ホーム・トゥ>は、歌詞の内容そのまま「あなたが待っててくれてるから、家に帰るのが嬉しいわ」と新婚ホヤホヤの心情が伝わってくる。日本でお馴染みのヘレン・メリルやジョー・スタッフォード、ニーナ・シモンの同曲に比べメロディにも負けず幾分明るく、この曲って「ヘェ~こうだったの」かと持っていたイメージを一新させられる。彼女の数少ないコンボを従えての作品で、エミール・リチャードソンのヴァイブとジミー・ロウルズの抑え気味の伴奏がどこまでも心地よく、特に間奏部におけるアル・ヴィオラの時間にして20秒程度の耽美なギター・ソロが聴きもの。

 2曲目はあまり取り上げられることのない<ロンサム・ロード>はミュージカル【ショーボート】で使われた小品。これを聴いてジュリーの歌の巧さを痛感し、惚れなおしたと言っていい。3曲目はジェローム・カーン作曲<ゼイ・ディドント・ビリーブ・ミー>。なかなか知ることもなかった佳曲。まだまだ埋もれているであろうこういった素敵なナンバーを知らずに一生を終えるなんて考えたら歳をとるのが怖くなってきましたよ。こうやってジャズ探究心を再燃させてくれることが何よりの良薬なんでしょうね。

 歌モノってたいていバックにストリングスを流しているが、このように少数のコンボ・スタイルが粋でいい。長くて3分弱の曲のなかで、ロウルズのピアノやヴィオラのギターが蛍火の如く短くもしっかり主張しているところをお聴き逃しなく。

-NO.595-


★御幸亭★

 随分と昔になるがこの“御幸亭”をご紹介したと記憶する。名古屋は大須にある老舗の洋食屋さん。みんなのお目当ては“ハヤシライス”や“オムレツ”に“いつものサービス定食”に集中。僕はこの店で食べたメニューの大半がハヤシライス。ホントに旨いのだ。またもう一つの愉しみが“猫”に関連したグッズの数々。お店の名刺にも猫があしらってあり、この写真の猫は自動ドアに貼られた黒猫のステッカーだ。通りから見やるとあたかも黒猫がお出でおいでと手招いているようです。