艶やかで伸びやかなのは誰あれ? | 新・ぺんたno座右の銘盤withボクの新百景

新・ぺんたno座右の銘盤withボクの新百景

独断と超偏見による、勝手気ままでええ事しか書かん日記のようなもんです。
まあるい形してて、音が飛び出してくるモノへの愛情表現です。
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某サイトの『ぺんたno座右の銘盤』、『続・ぺんたno座右の銘盤』の続編となります。

新・ぺんたno座右の銘盤withボクの新百景-猫ジェニー  これは期待通りといえばそうなんだろうし、期待外れと言ってもそうなんだろうね。ジェニー・スミス嬢とっておきの一枚がDot盤『ジェニー』、猫ジャケで一躍有名になった盤だ。RCA盤にも存在する同名『ジェニー』は、弱冠18歳の時のデビュー・アルバムで全体的に硬さ見られるが、反面そこが初々しくもあってよろしいかとの見解をする諸氏も多い。しかし猫ジャケジェニーは華の女26歳、殿方の目尻が下がるほど実に素晴らしいの一言に尽きます。

 ではその目尻が下がるとはどのようなものかと言いますれば、ご覧いただいておりまする照像に映れしご尊影にございます。またお抱きになさっておりまする子猫ちゃんの人懐っこさ、またその毛色はジェニー嬢の金色に輝く髪と同じではないですか。さらに(この際)お二方が見つめる先には何があろうかと気にはなりますまいか。ことジェニーに関して「美人は言わねど隠れなし」のようにはいかず、まだまだ知らぬ殿方が多いようで返す返すも残念でなりませぬ。ここは一つ華麗なる歌声でお引き合わせいたすことにしましょう。

 まこと期待通りとはこのこと。ジャケット・イメージに似つかわしい<Spring In Maine>は、サックス奏者ドン・トレンナーを軸としたコンボと彼のオーケストラとの息の合ったバックを背に、ジェニーは朗々と歌い上げている。<You Don't Know It>は一転して華やかなでパンチの効いた歌と演奏が心地よく、特にバック陣では管がいい。クレジットを見やると4人いるトロンボニストにあのフランク・ロソリーノが居て、ギターにはハーブ・エリスと渋い面々が揃っているではないか。ロソリーノは前述した曲にこの曲含め全4曲に参加しており、何と言っても彼の音色は西海岸の乾いたトビっきり優しきサウンドだ。またボブ・ニールの叩くドラムは、かつての歌謡TV番組【夜のヒットパレード】の看板バンド、そうダン池田とニューブリードのドラム・サウンドを思い出してしまった。パワーなくとも、テクニックなくとも、これほどまでに確りとした気持ちのいいタムを叩かれると恐れ入る。チョビ髭ダン池田はつまらぬスキャンダルが原因で引退したようだが、見た目意外や、フジテレビ専属意外や、実にカッコ良かったのがダン池田率いるニューブリードなるフルバンドだった。

 <With You>は僕を女性ヴォーカルの桃源郷へと導きたもうたジョニ・ジェイムス姫。その彼女を彷彿とさせるいいとこ取りの歌唱。少々難癖つけるとしたら、あの糸を振るわせるがのごときビブラートがお目見えしないことくらいだろう。<I Love You Today>は中間部から沸き起こる、否、囁くようにいずる ♪ラララ だ。隣のお姉さんが小窓に腰掛けハミングしてくれるような・・・おっそうか、甦るはTV番組【時間ですよ】でギター抱えたマリちゃんが歌うあのシーン。<Pretend You Don't See Him>も中間部以降に現われるギターとピアノのユニゾンと、ジェニー嬢の艶やかで伸びのある声がゾクゾクっと男心をくすぐる。

 期待外れって誰が言ったのだろうか。確かにこの盤を一番に挙げる人は意外と少ないが、ラストの<When I'm In Love>の短いトロンボーン・ソロを聴いていただければ分かると思う。ジェニー嬢以上に艶やかで伸びがあったのは4本のトロンボーンでした。しかもまあ、全曲スティーブ・アレンの曲ではないですか。なかなかいい曲をお書きになるお人と再認識いたした次第で、それよりスティーブ・アレンについての四方山に浸っている私です。

-NO.578-


★YEBISU ART LABO FOR BOOKS★

 名古屋の長者町通といえば今でも繊維問屋さんのメッカ。その一画にある、えびすビル3Fを目当てにこの階段を上る。ここにあるお店自体(3軒)もそうだが、こんなところによくもお店を構えたなぁというのが正直な印象。今年で3回目になる“ブックマークナゴヤ”がなければ知る由もなかったのは言うまでもなく、階段脇に描かれた“猫”? それとも“虎”? 実は“豹”? などと悩ませる下手ウマな画が真っ先に迎えてくれる。