一見ロン・カーターと見間違える風貌のアイク・アイザックス、ロンと同じベーシストである。この『AT FREDDIE JETT'S PIED PIPER』は、ピアニスト ジャック・ウイルソンとの出会いがなければ知る由もなかっただろう。アイクのリーダー作なのにベースが主張してない何とも控えめなアルバムである。よってどう逆立ちしたってジャック・ウイルソンのリーダー作として問題はあるまい。
その控えめなに疑問符をつけたのがジョン・コルトレーンの<Impressions>、僅か6分足らずの急速調のなかにとても控えめとは言えないアイクのベースが唸っている。しかし、《しかし》と言う言葉はそれを覆す如きジャック・ウイルソンのめくるめくピアノが立ちはだかる。ジャズマンが挙ってこの曲を取り上げるときは自分自身を鼓舞させるときであり、得も言われぬ高揚感に満ち足りたパッピー・チューンとなるのだ。《涙枯れるまで》という素敵なタイトルの<I'll Drown In My Own Tears>は、ちょいと粋なそれでいてアーシーで最高にお洒落とくる極上のドリーミィー・サウンドに酔う。一瞬ラウンジ風の退屈なピアノと思ったら大間違い。ゴスペル・ライクに強靭なストロークでジャックはピアノで謳わせる。
もう一つ耳を奪うナンバー、ある程度の年代なら<Walk On By>と訊いて胸の高鳴りも起こるだろう。ジャズ畑でも何かと重宝されるバカラック・メロディ、ここでのモサモサした音や、ブリッジ部での他愛もないピアノ・ソロ、ベースとドラムの古めかしくも懐かしいジャズ・ロックの安っぽいリズムを匠の技で凌ぐ。どれもこれもジャック・ウイルソンの痛快なピアノで聴くジャックのためのアルバムだ。
-NO.561-
【中部セントレア空港 フ~ちゃん】
セントレア空港も毎年クリスマス・イルミネーションが恒例となりそうだ。送迎デッキではライトアップが始まっている。そのスカイデッキに出る手前にはセントレアのマスコット フーちゃんがサンタ姿でお迎えしてくれるスノードームがお目見えしました。