凛とした美の世界が部屋中に漂いはじめる | 新・ぺんたno座右の銘盤withボクの新百景

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独断と超偏見による、勝手気ままでええ事しか書かん日記のようなもんです。
まあるい形してて、音が飛び出してくるモノへの愛情表現です。
ほなお暇なお方はどうぞお入りやす。
某サイトの『ぺんたno座右の銘盤』、『続・ぺんたno座右の銘盤』の続編となります。


新・ぺんたno座右の銘盤withボクの新百景-dal vivo !
 私の話にちょくちょく出てくる澤野商会、そこにある2つのブランド《atelier》と《SKETCH》は、いずれも格調高き芸術き作品と呼べるものばかりだ。そんなイメージというかレッテルが僕たちによって貼られ、強いてはジャズ初心者から遠ざかってしまっているのではと危惧しています。特に《SKETCH》にはそんな作品が寄せ集められたのではないか、そうすみ分けされているのではと思った澤野レーベルの初期。ジョバンニ・ミラバッシの2作目《AVANTI!》でその芸術の僅かな部分に触れてしまったことに端を発する。

 すでにミラバッシをこうやって取り上げるのも3度目となる。その3枚すべてに共通する条件が、チリ反独裁歌<EL PUEBLO UNIDO JAMAS SERA VENCIDO>、セルジオ・オルテガとエダード・カラスコによる名旋律の調べを携えていることだ。2000年の《AVANTI!》ではソロで、2003年の《Giovanni Mirabassi & Andrzej Jagodzinski Trio》ではアコーディオンとの変則トリオ、そしてこの『DAL VIVO!』は何とライブ盤というわけでまともなピアノ・トリオ盤は未だ存在してない。しかしこのライブ盤、演奏が終わって一瞬の静寂のあと鍵盤が動いていないのを確かめ、なおも感動的な美しさを体内に閉じ込めたあとその静寂を破るかのような拍手でやっとライブなのだと気づく。

 さて冒頭で敷居の高さが手の届かない作品としてしまっているのではと心配したが、実はあれこれと難しく言ってるのはアンタじゃないかと怒られそうなのでこのへんでお仕舞いにしたい。でも最後にちょっとだけ言わせて~っ! <EL PUEBLO UNIDO JAMAS SERA VENCIDO>で凛とした美の世界が部屋中に漂いはじめる。

-NO.551-


【碌山美術館】

 先日もご紹介したように美術作品だけでなく、あの煉瓦造りの建物やそれらが佇む自然のモノたちに感銘を享ける。特にメインとなる尖塔を持つ西欧教会風の建物は《にやり》とさせる造り(仕掛け)があちこちに見られる。その一つがこの窓。鐘楼とまではいかないが、まず形がいい。そしてスライド式鉄格子が僕の気持ちを捉えた。