大人の道楽、お遊びも半端じゃないね | 新・ぺんたno座右の銘盤withボクの新百景

新・ぺんたno座右の銘盤withボクの新百景

独断と超偏見による、勝手気ままでええ事しか書かん日記のようなもんです。
まあるい形してて、音が飛び出してくるモノへの愛情表現です。
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某サイトの『ぺんたno座右の銘盤』、『続・ぺんたno座右の銘盤』の続編となります。


新・ぺんたno座右の銘盤withボクの新百景-高橋康廣
 高橋康廣というテナーマンをご存知か? いや、知らないといわれれば得意となってお教えするのだが、ええ、知ってますよなんていわれちゃ寂しさもウン10倍だ。それほど教えたくない、その裏腹に是非教えてやろうではないかと得意満面の笑みをたたえる私がそこにいる。そう、その私に懇願しているあなた、あなたに彼の良さを伝えなければならない義務がある。と偉そうに言ってるが、私も彼の存在を知ったのは数年前あの松尾明の作品がきっかけなのである。

 テナーの高橋康廣、ドラムスの松尾明、プロデューサーの寺島靖国、この御三方が揃えばオープニングの「In The Shade Of Apple Tree(リンゴの木の下で)」という選曲は必然のことなんでしょう。奇をてらうこともなく、ただ純粋にこの曲をこんな感じで、和気藹々(わきあいあい)と愉しもうなんていい大人だからこそ出来る道楽ともいっていい究極のお遊びとなっている。その雰囲気はアルバム『メランコリー・セレナーデ』全編に亘っていえること。プンプンいい匂いがしてくる。オジサンパワー炸裂! おや? 誰だ加齢臭だなんていってる奴は。そうだお前が正しい! いい歳したオジサンの加齢臭だ。いい味出しているじゃないか。そんじょそこらの青二才じゃ到底できっこない大人の世界だ。といいつつも若者にだってちゃんとお褒めの言葉をかけてあげよう。それはピアノの寺村容子氏だ。以前に《十五夜》で紹介した女流ピアニストだ。このオジサンパワーに染められたのか、なんのためらいもなく老練なタッチを響かせる。彼女のセンスなのか、はたまたオジサンパワーの賜物か、スイスイと曲は進んで行く。

 このアルバムには前述の「リンゴの木の下で」ともう2曲、圧倒的な存在感を示す「ラ・コンパルサ」「ルンバ・デ・カノン」が控えている。「ラ・コンパルサ」はラテン・ナンバーではお馴染みの名曲。暗くなりすぎず適度な灯りが揺らぐような高橋のテナーの音色にうっとりするはず。このいいようのない雰囲気にしているもう一つの理由はかなり遅めのテンポにある。ブリッジ部での寺村のピアノがそうであるように、早弾きしそうなメロディ・ラインもしっかり間をキープしつつ、ダレることなくベース、ドラムととも互いに押しては引いてといったいい塩梅。間奏部1分10秒から始まる1分間は、感涙しそうなほどのピアノ・ソロだ、何度も聴き返して欲しい。そしてJ・P・トレスがこれぞ哀愁といわんばかりに一世一代の名曲を書いた「ルンバ・デ・カノン」は、割とゆったりとしたテンポにもかかわらず勇気100倍くれたような疾走感が何かとても気持ちいい。おい、そこのお若いの、オジサン達もいい仕事してますよ。

-NO.513-


【平安神宮 神苑】

 平安神宮へは何度もお参りした方も多かろう。しかし神苑となると意外と少ない。この桜の時期が一番の人気であり、夜桜なんぞ感激に浸り平安京をのんびり偲ぶのもいい。