ドナ・ローレンとお聞きあれば”おおーぅ”と懐かしむ殿方の勇ましい声が聞こえてきそうである。名前だけでは? え~っ誰だっけ。アネットの”ビーチ・パーティー”シリーズ映画【ビーチ・ブランケット・ビンゴ】といえばお分かりかな? っていうかこの可愛らしいジャケットに目がいかないわけがない。お察しの通りのあの娘。この小麦色の肌はまさしくこの中での健康的な歌そのもの。お宝ともいえる裏ジャケに配された映画のワン・シーンの3カットも見逃せない。
さて映画タイトルと同名のこの『BEACH BLANKET BINGO』は、オリジナル10曲に加えヒット・シングル9曲を惜しげもなくカップリング。オリジナルのオープニング「サイクル・ヒット」は、サーフ・ロック的ギターのイントロ、それにつづく能天気なコーラスはどうみてもビーチ・ボーイズそのものってな感じ。それもそのはず、クレジットに目をやるとゲイリー・アッシャーとあるではないか。どうりでビーチ・ボーイズゆかりのお方が。歌はというと「アイ・シンク、ユー・シンク」や「イット・オンリー・ハーツ・ホエン・アイ・クライ」は甘ったるい歌い方で男性方を悩ませ、つづく「ジーズ・アー・ザ・グッド・タイムス」は一転して大人のムードで寄り添ってくるから放っておけない。
どうにもこうにもという方にはこのアルバムのもう一つの楽しみ方があって、それはバックの演奏。ポコポコ、スカスカ、ズンチャズンチャ、ズンズンチャなどのリズムで微笑ましくも愉快でこの上ない。このアルバムで一等光るのが「ニュー・ラヴ」、どこかで聴いたようなメロディだ。まああの時代こんなリズム、メロディは星の数ほど溢れていたはずで、一つ間違えれば湘南サウンドとも錯覚してしまうかもな。でもいい曲だ。
先にも書いたがこのアルバムにはボーナス・トラックがぎっしりと詰まっていて、いずれもがこのアルバムとは関係ないシングル盤ということでがらりと雰囲気が変わる。そのボーナス・トラックの中でもいい出来なのが「ブローイング・アウト・ザ・キャンドルズ」と「ジャスト・ア・リトル・ガール」で、ややもすると弘田三枝子や森山加代子が歌って違わない日本歌謡の香りすら佇む。「ナインティ・デイ・ギャランティ」のキンキン声はダイアナ・ロス張りでそれはそれで可愛いので許しちゃおう。
-NO.512-
【よーじやカフェ 銀閣寺店】
抹茶カプチーノはこの銀閣寺店のオリジナルのはず。和風庭園を眺めながら畳に座り背筋を伸ばしてみましょう! 哲学の道でちょっと一服、美味しいものでちょっと一腹、ちょっとリッチな気分で一福(笑)。