音楽全般の基本は歌。歌うことがすべてですよね。最近もっぱらコーラス系の音に敏感になってしまっています。ロック畑で例えるならビートルズにビーチ・ボーイズは最たるもので立派な楽器として成り立っており、もうスピーカーの前から声が飛び出して来ます。1950年代後半にはブラザース・フォアやキングストン・トリオ、60年代に入ってからノーマン・ルボフ・クワイアにシーカーズなどがフォークソング・シーンから世界的大衆音楽の仲間入りをして来ました。なかでも名曲「グリーン・グリーン」、「チム・チム・チャリー」と聞けばハイハイ・・・え~と何だったっけ? そこからなかなか出てこないのがニュー・クリスティ・ミンストレルズ、僕のお気に入りのグループです。当時の世相を反映して有りっ丈のヒット・チューンをコーラス&ハーモニーで自分たちのサウンドにしてしまうなんとも心豊かな時代のグループです。歌もサウンドも牧歌的で、こんな秋の日曜には、白々と空が朝の始まりを告げて夜のしじまが降りるまでずっと聴いていたいようなサウンドです。
アルバム『New Kick!』の最新盤(リイッシュー盤)にはお得なボーナス・トラックが12曲も入っており、オリジナル盤の11曲を上回っているんです。ベタなS&Gの「早く家に帰りたい」やレノン&マッカートニー作「抱きしめたい」、ディランの「風に吹かれて」、バカラックの「世界は愛を求めている」はボブ・アルシヴァーのアレンジの妙を愉しむのが良いかと。特にボブ・ブキャナンの低音が素晴らしい「ハイフライン・バード」はメッチャ渋くて格好よく、新加入した新リーダー、マイク・セトル作「レインドロップス」も極上のバラードだ。こんな雨になら打ちしがられたくなっても不思議ではない。
一方高音はアン&イーディーの女性陣が掌る。シーカーズにしても混声だったこととリード・ヴォーカル者が大勢いたことが聴く者の聴覚を飽きさせなかったこと、それが幅広い音楽性と息の長い活動を支えたのでしょう。さてボーナス・トラックにはヒットした「イット・シュッド・ハブ・ビーン・ユー」「シング・ハレルヤ」、極めつけは「アイル・ネヴァー・ウィル・マリー」に涙し「サマータイム・ラブ」で満面の笑みを湛えたら「アリスのレストラン」では大きな声で一緒に歌おう。
今は学校の音楽授業も様変わりしたといえども、こういった音楽を毎日でもみんなで歌っていれば天才と呼ばれるミュージシャンがゴロゴロと輩出されると思うのですが(笑)。私が音楽を好きになった理由に学校でベートーヴェンの《悲愴》を聴き、マイルスの何だったかは思い出せませんがあのミュート・トランペットの音色を耳に入れてしまったことです。
-NO.502-
【とまと ペスカトーレ】
月に一度を食べないと気がすまない一品、とまとさんの一番人気メニューのペスカトーレ。パスタも具もボリューム満点。ちゃんとスープまで平らげてしまいます。ランチ時にはパスタすべてに何と茶碗蒸しとお決まりのガーリック・トーストが付きます。