MAYA(マヤ)という人気女性ジャズ・ヴォーカリストのとっておきの1枚を紹介しよう。ご覧の通りルックス良し、お聴きいただければ声も少し舌足らず、子猫が愛情たっぷりに甘えるかのようなアンニュイさがたまらない。今までの彼女の作品とくらべ天と地の差がはっきりと分かる。そう、正統なJazzをこころおきなく歌わせたのだ。そう、寺島レコードのプロデューサー寺島靖国氏のかつての願い適って歌わせたのだ。同レーベルでは松尾明の《アローン・トゥゲザー》や新作《ベサメ・ムーチョ》においてゲストとして歌ってはいるが。70も過ぎたオヤジ(寺島氏)が誘っても松尾明名義にゲストとして参加、なかなか口説き落とせなかったのか簡単に落としたのか寺島レーベル7作目にしてMAYA名義のその名も『MAYA+JAZZ』という。あのジョー・スタッフォードの名盤を思い浮かべる諸氏も多かろう、まさにあのパクリを正々堂々とやってのけた寺島氏と受けてたったMAYAさんに拍手。この二人には迷いもプレッシャーもない。ただ好きなことを演ろう、その自信たっぷりの気構えが誰にも物言わさぬアルバムになった。
僕は迷わず手にした、それは二人のピアニストに魅かれてのこと。松尾明トリオの華・寺村容子とピアノに歌わせるピアニスト嶋津健一がクレジットされていたからだ。寺村容子は大西順子にも通ずる男性的なタッチの持ち主、一方嶋津健一はどちらかというと女性的なタッチを身の上とする不思議な二人が揃ったのだ。MAYAには悪いが、もうこれで2日間ブッ通しでピアノの音だけを拾って聴いている。嶋津の「Take Me In Your Arms」とピアノ・トリオ演奏のみの「Dance Me To The End Of Love」に、寺村の「Ochi Chernie」、「The Moon Was Yellow」が密かに僕の胸で対決している。ご両人とも歌い手を上手く引き出すのに一役買っており、MAYAにとってもこころ憎いばかりの伴奏、特に嶋津の流れるようなタッチは一指(一音)で4、5音の広がりを感じる。
MAYAさんのためにも彼女のベスト・シングを上げておこう。猫が這いずり回るかの「Take Me In Your Arms」とロシア語で歌う「Ochi Chernie」に末恐ろしさを痛感。
-NO.495-
【だるま 野口ビル店】
ジンギスカンを食べるならここがオススメだ。苦手な人も好きになること間違いなし。付け合せもタマネギと長ネギ、もやしでないのがミソ。飲んで食べて2,000円もあればお釣りがくる。有名店ゆえあえて本店でなく支店、空いている可能性大。さあ匂いなど気にせず食べるのだ~!