現代人にとって大敵といわれるものにストレスがあり、要因としていろいろとあるがその一つにプレッシャーが存在する。すなわち精神的重圧だ。失敗が許されない局面や強迫的観念を与える人物などへの遭遇が多いとされる。そんな現代社会へ突如として現れた宇宙船BOSTON号は、人類を救うため地球上へと降下しはじめた。
マサチューセッツ工科大学出身というインテリジェンスなトム・シュルツを中心に結成された超近未来型バンド、ボストンのデビュー盤『幻想飛行』は、瞬く間に全世界を席巻した捨て曲なしの大名盤だ。緻密に計算されたスコア、サウンドは、高度なテクニックに裏付けされ隙のない仕上りをみせた。唯一気を許せるのは生身の人間が演奏しているということくらいだ。実際シンプルなR&Rを素材とした正統派アメリカンロック。売り上げ枚総数800万枚というとてつもない記録を作った。
さあボストンの凄さはここから。華々しいデビューを飾ったがゆえに早々と消え去ってゆくモノは多いこの世。よく聞く話で、プロ野球1年目で活躍した選手に使われる2年目のジンクス・・・がそのいい例。まさにプレッシャーとの戦いが大きな波となって押し寄せるのだ。デビュー盤を最後まで越えられなかったアーティスト(日本では一発屋などとも呼ばれる)は数えきれぬほどいる。デビュー2年後の1978年発表セカンド・アルバム『ドント・ルック・バック』、1曲目のタイトル・ナンバーでその不安は一瞬にして自信となり希望へと変わった。事実不安に陥っていたのは僕らであって、メンバー達は何の不安もプレッシャーも無かったのだろう。多重録音による隙間のないサウンドは正直窮屈さをも感じるが、トム・シュルツの唸るギター・サウンドにただクラクラしてしまうだけ。セールス的にはデビュー盤に譲ったものの、初のシングル全米チャート1位など内容的には数段上を行く。全編に漂うメランコリックで切ななメロディは、不穏な社会から僕らを解放してくれるには十分だ。
さすがに8年後のサード・アルバム『サード・ステージ』では失速気味。76年デビュー以来4枚のアルバムを発表しているということは、1枚平均約8年の製作期間を要したこととなり、これは如何なものか。涸れることのない創造力はもっともっと先を見据えているのか。8年に1枚。トム・シュルツよ、次なる日は近いぞ! ねぇ、そうだろ。
-NO.477-
【創作料理 串安】
ホント、ここは僕の隠れ家的なところの一つです。店名からもわかるように串揚げも自慢。串揚げもって・・・とにかくアレモコレモ興味をそそる逸品ばかり。今はなきメニューも、ママにおねだりして作ってくれることも。安くて旨いのが一番! BGMにはずっとJazzが流れており、説明しにくい中途半端な掘りごたつ風お座敷がオススメ。味くらべという利き酒(日本酒・焼酎)メニューもあるよ。大抵値段の張るものから選ぶらしい。