グッジョブ!
あなたはご存じですか?「中川家」っていう兄弟漫才コンビ。
M1グランプリの初代チャンピオンなんですけど、
わたし、あの二人が大好きなんです。
剛兄ちゃんの絶妙なボケと、弟・礼二の秀逸なモノマネが、これまた大好きで。
何回も見て知ってるネタでも、
「絶対なんかやってくれそう」っていう、
ワクワク感があるんですよね。
二人が舞台のソデから出てきただけで、笑っちゃいます。
出てきただけで面白い。
これは芸人としては「無敵のアドバンテージ」です。
ダチョウ倶楽部の「つかみはOK!」は有名なギャグですが、
まさしくそれ。
営業も同じで、
一発目に良い印象でお客様に覚えてもらうことが、
「無敵のアドバンテージ」となるわけです。
さらに、「この人、なんかやってくれそうだな」
と思わせることが出来たら、
トップセールスへの道・第一歩は、ひとまず合格です。
M1でいったら、予選突破ってところですかね。
でも、言うほどカンタンじゃないですよ。
プロの芸人さんでもないのに、
はじめから笑いを取りに行こうとすると、
大けがしてしまいます。
わたしも新人のころ、
業績不振で悩んでいるときに、
先輩のマネをして
「名刺をA3に拡大コピー」
して飛び込み営業を試してみましたが、
スベりまくりましたもんね。(イタイイタイ)
入り口でわざと派手に転んでみせる
っていうのもやってみましたが、
覚えてもらうどころか
「こいつ大丈夫か?」
なんて不審がられてしまったりして。
今思えばちっとも面白くないし、
これは勘違いしてしまった、悪い例。(イタイイタイ)
結局、へたな小細工はせずに、
まずは自分を信用してもらうこと。
インパクトも大事ですけど。
ちなみに、
中川家の漫才を見直してみると、
とても勉強になります。
たとえば、
お客さんの年齢層が高いステージの場合には、
意識してわざとゆ~っくりとしゃべるんですよ、あの二人は。
早口でまくしたてるスラップスティックな漫才よりも、
お年寄りにはゆったりと話した方が分かりやすい、
という思いやりが、根底にあるんですね。
ただ面白いだけではなく、そういう心遣いや、やさしさ、
臨機応変に対応する賢さが、ファンの心をつかむんでしょうね。
さすが初代M1チャンピオン。
グッジョブ!
ではでは、また明日!