2024年前期 リベラルアーツ総合B「言語と社会―対話―」
10分間授業
愛と教育
~時代とともに移り行くもの変わらぬもの(不易と流行)~
宮城学院女子大学一般教育部非常勤講師 鈴木 悟
(リベラルアーツ総合「言語と社会―対話―」担当)
有限会社 大柳電気 代表取締役 バジル農園主
はじめに
自己開示
Ⅰ 課題意識
(1)50年近くの教員生活。あの頃の生徒と今の生徒はどう違うのだろう。出会った生徒から考えてみよう。
(2)時代によってさまざまな指導をしてきた。あんなにバラバラだったクラスがよくなったこともある。腐っていた生徒が生き生きとして成長していくときもあったし、そうでないことも。あの時、何をしたのだろう。何をしなかったのだろう。
(3)いい先生は「愛の技術」を身につけているらしい。その技術とは何だろう。
(4)その技術は、他に使い道はないのだろうか。例えば、友人関係、家族関係、会社での関係・・・。これから、仕事を探していく上でも・・・。そして人生を
Ⅱ 時代とともに
1 24才 男子校 バンカラ 宮城県築館高校 <生徒64-57才>
1979(昭和54)年―1984(昭和59)年
(1)教員に対する保護者・地域・社会全体の信頼
(2)教師も強く生徒も強さが求められている時代
(3)時代は校内暴力の時代 登校拒否出現
(4)代表的な教え子として
一人芝居俳優 高山 広さん
県議会議長 高橋伸二さん
2 30才 海辺の高校 波乱万丈 宮城県志津川高校<生徒:57-45才>
1985(昭和60)年―1994(平成7)年
最初に出合った3年生「57才」―最後の1年生「45才」
(1)地域の学校に対する期待 「海」「山」「里」の融合
(2)強くなければ生きていけない 愛がなければ生きる価値がない
(3)バブルとバブル崩壊
(4)代表的な教え子として
宮城県南三陸高校教員 根本 博 さん(優秀教員:ペヤング)
志津川上山八幡宮禰宜 工藤 真弓 さん
4 40才 安全安心な高校 宮城県岩ケ崎高校 <生徒:46-39才>
1995(平成8)年―2000(平成13)年
(1)地域とともに 高校生き残りのために
(2)こんなに穏やかな高校があるのだろうか
(3)不登校生徒の出現
(4)代表的な教え子として
栗原市地域おこし隊 三浦 大樹 さん
5 54才 フレキシブルな教育を 宮城県田尻さくら高校<生徒:31-27才>
2008(平成20)年―2010(平成22)年
(1)時代が求めている高校づくり 不登校が当たり前の時代に
(2)開かれた学校づくり 社会人講師+社会人聴講生
(3)学校の常識を変えてみよう 社会の決まりが校則
6 57才 自主自律・学問尊重 宮城県古川高校<生徒:30―25才>
2011(平成23)年―2014(平成26)年
(1)校訓を生かす
(2)震災を自分事として
これまでの勉強は自分や家族のため これからの勉強は復興・社会全体のため
(3)プライドの功罪
(4)代表的な教え子として
オペラ歌手 青木 麻菜美さん
7 62才 女子教育 宮城学院女子大<学生:28-20才>
2017(平成29)年―
(1)20才前後の女子学生の揺らぎと立志
(2)女子だけの集団における集団づくり・人づくり
(3)代表的な教え子として
ピアノとフルート ミオハル(小畑実織・佐藤晴香)
Ⅲ 愛の技術とは
(1)愛の3原則
そこにいていいよ
やってごらん
いいね
(2)愛は技術
フロムの理論から
Ⅳ 対話とは
宮城学院女子大リベラルアーツ総合B「言語と社会―対話」
(1)豚と対話できるか 獣医師 田中 正雄氏
(2)ニューヨークでオペラ オペラ歌手 青木 麻菜美氏
(3)限界集落でカフェ 自家焙煎珈琲Ippo 嶋村一歩氏
(4)ボノボと対話する 文化人類学者 横山 拓真氏
(5)宮城学院女子大卒業生として自分の世界を切り拓く
音楽家 小畑実織・佐藤晴香
Q 授業を通して学生が学んだ「対話」とは Q 愛・対話を 普段の生活に生かす道 |
おわりに