毎回、コメントを寄せていただくときに、ひとつ質問を入れています。

 今回は、「好きなにおいは何ですか?」というもの。

 小欄をご覧の方は、何ですか。

 今日の回答者「楽しいネギ」は「季節のにおい」とのこと。いいセンスですね。

 さて、今の時期なら、季節のにおいとはどんなにおいでしょうね。

 「匂い」はいいにおい、「臭い」はいやなにおいのようですが・・・。

 

 私は、畑で薫る「バジルのにおい」です。また、この話題でしたね。失礼しました。

 

 

💎 楽しいネギ のコメント

【質問1】 今日の前半は、「コンプレックス」について、論議しました。

①      話題提供 「コンプレックスとどう向き合うか」 ② 1回目の各自の意見 ③バジルの議論参入 ④2回目の各自の意見 などを踏まえ、どのような議論だったかをまとめてみましょう。

A41枚程度でまとめる力をつけましょう。

💛今回はコンプレックスとどう向き合うかという議題でした。コンプレックスは日本人の約93%が持っているものであり、現代人は容姿や性格についてのコンプレックスが多いとのことでした。

💛初めに、コンプレックスについてどう思うかについて意見を述べ合いました。そもそもコンプレックスというのは、自分と他人を比較したときに起こってしまうものであったり、自分が持っている理想とのギャップに苦しむことで起こるものであるとの認識でした。また、現代の問題としてSNSの影響も上げられました。自分では見てこなかった部分に気づいてしまったり、小さい子供たちもSNSに触れることでルッキズムが形成されてしまったりするだろうという意見でした。

💛私は、多様性を推進しようとする世間の風潮なのに、人それぞれの部分は個性として認められないところに違和感を覚えると感じました。個性は個性として認めればいいのに、それを悪い部分として拡散したり、他人に意見したりすることで、コンプレックスが加速してしまうのだろうと思います。他の人の意見でとても共感したのは、他人が良いと言ってくれる部分でも、自分が良いと思わなければそれはコンプレックスになるということです。私は他人に何か言われたことでコンプレックスになることが多かったですが、逆もあり、他人に褒められてもそれを認められないこともありました。結局自分の中の理想とのギャップに苦しんでいたのだろうなと思います。

 💎先生の意見は、悩むことが普通だから、それを気にせず、弱点は長所に変わるということでした。

💛次に、コンプレックスを克服するには自分なら何をするかについて話し合いました。意見として、自分は自分で気にしないこと、比較しないこと、言われたことに対して心の中で言い返すなど、心理的な対策が挙げられました。加えて、日記に明るいポジティブな事を書き、自己肯定感を上げることや、寝ること、コンプレックス以外に良いところを見つけること、自分に価値を持たせる努力をすることなどの行動面での対策が挙げられました。

 私は、自分も行っていた対策として、自分のことを理解して良く知ることを挙げました。自分を知ることは客観的に自分のことがわかり、他人の意見に左右されなくなると思ったからです。人それぞれいろいろな対策があり、みんな悩んでたくさん努力してきたんだなと実感しました。気にしないことやうらやましがらないことはなかなか難しいですが、それを裏付ける努力をしたいと思いました。

💎先生の意見も、自分を知ることでした。また、もう一人の自分と対話することで、自分を大切にし、程よく努力することができるとのことでした。

💛今回の議論は、みんなのパーソナルな部分により踏み込んだ、デリケートなものでした。しかし、みんなが自分の経験から深いところまで話してくれたので、自分も言いやすい雰囲気だったし、みんな悩んだことがあるという安心感が生まれました。

 人それぞれいろいろな悩みや葛藤があるということは、教師の立場でも生徒に伝えられる重要なことだと思いました。思春期の子供たちのデリケートな悩みに寄り添い、アドバイスできるのは、痛みを知っている人間だと思うので、経験したいやなことも無駄にならないなと感じました。このような話題はなかなか話し合う機会がないので、これからの授業も大切にしていきたいと思いました。

【質問2】今日の授業の良かった点を2点、改善すればもっと良くなると思った点を1点書きましょう。

〇写真を使って生徒に想像させるやり方は、考える力を養うために良いと思った。

〇板書が読みやすい字でよかった。

△声がもう少し大きかったら伝わりやすいかなと思った。

【質問4】 バジルは、授業づくりについて語りました。どんなふうに語りましたか。

 教科書を分かってもらうにはどうすればいいかのお話で、図式化することとそれを説明したり発問したりすることができることが重要だと教わりました。

 図式化は、3色程度の色と、○△□を使ってすることでわかりやすい説明ができるとのことでした。教科書の内容を自分でノートに板書として作ることは自分もやっていましたが、図式化していなかったので、大事なところがわかりづらく、自分が言いたいことも言えずに授業が終わってしまっていました。

 図式化した板書を見ると、生徒目線でも振り返りやすく復習がしやすいし、教師目線でも教科書の理解が深まるため、今後取り入れていきたいと思いました。

【質問5】「パレスチナ問題」を、高校1年生がわかるように説明してください。

 パレスチナ問題を一言でいうと、パレスチナという地域をめぐってアラブ人とユダヤ人が起こしている対立のことです。問題は、2000年以上前にさかのぼります。

2000年以上前、パレスチナにはユダヤ人の王国がありました。しかしその王国は、ローマ帝国によって滅ぼされます。ユダヤ人はパレスチナを追い出され、世界各地に散らばりました。19世紀、パレスチナに戻ろうとしたユダヤ人たちは祖国復帰運動、シオニズム運動をおこします。

 当時パレスチナを統治していたイギリスが、ユダヤ人が国家建設することを支持しました。イギリスは他に、アラブ人にも独立国家を作る約束と、フランスと地域を山分けする約束もしていました。これを三枚舌外交と呼びます。

移住したユダヤ人と先住のパレスチナ人との間に衝突が続きます。その中で、国連がパレスチナ分割決議を採択し、パレスチナがユダヤ人とアラブ人の2国に分けられ、翌年ユダヤ人がイスラエルを建国します。しかし、これにアラブ諸国が反発し、イスラエルに攻め込みます。

 戦争は続き、イスラエルは国際法で認められていない土地まで占領します。事実上、パレスチナと呼ばれていた土地のすべてを統治下にしていきます。

その後、アメリカとノルウェーの仲介でイスラエルとパレスチナがいずれ共存できるように、パレスチナ暫定自治区を設置します。しかし、和平が期待されますが、現在も断続的に紛争が続いています。