💎 ぱりぱりピーマン のコメント

 

【質問1】 今日は、嶋村一歩さんと対話しました。そのなかで、あなたが学んだことを、2点書いてください。

 私は食品栄養学科の学生として、日々食と栄養に関する学びを深めていますが、嶋村さんがお話しくださった「食に関しては最終形態よりもそれに至るまでの過程を重視している」ということがとても心に残っています。

 確かに美味しそうな見た目は大事ですし、かわいい見た目であれば今の時代はランクが上にいくものが多いです。しかしどれだけ着飾っていても、どれだけ美味しくとも、それに到達するまでの努力や想いが込もっていなければならないということに、はっとさせられました。栄養学を学んでいると、食を数値で見るようになってきてしまいます。タンパク質やビタミンなど、どれだけ入っているからこの病態には向かない、などの面に1番に重点を置いてしまっていることに気付かされました。

 まず大前提として、その食を通じてどうしたいのか、どのような思いで作ったのか。単なる“もの”として認識するのではなく、人と人とを繋ぐ大切なものであるということを忘れてはならないと感じました。

 限界集落でのカフェで人との繋がりを持つ際に、繋がりを保つために何か特別なことをしているのかという質問に対して「適度な関わりを保つ」「一期一会を大切にしている」とお答えくださったのが印象的でした。ネットが主流の現代では、人と人との関わりは希薄なものになってきています。その中で繋がりを持とうとすることは、可能ですが容易ではないと感じます。

 そんな中で、適度な距離感を保ち、一度会った人との関係を大切にするということは、やろうと思ってもなかなかできないことであると思います。一つ目の学びと少し被ってしまいますが、だからこそ食というものを媒体として深い人間関係を構築することができるのだなと感じました。

 それは嶋村さんがつくる「究極の一杯」のコーヒーだからできるものでもあり、それを作り上げる嶋村さんという方の想いの深さに感動しました。

【質問2】バジルも語りました。何か覚えていますか。

「色々な生き方を学んで自分の中の何かを導き出す」ことは、人生において大切なことだと感じますが、よく思い返してみると子供の頃から無意識のうちに行ってきたことかもしれないと思いました。幼少期は周りに流されやすいタイプであったこともあり、大きな枠のみを決められると自分で決断がなかなかできなかったことを覚えています。そういった時に周りの子がどうしているかを知り、それを参考例とすることで一定ラインを定めることができるため、何かを決断することが容易になるということを体験していたなと思い出しました。少し異なるかもしれませんが、「自分は何者か」「自分に得意なものは何か」を考える上で行き詰まった時、他者の様々な生き方を吸収し、自分なりにアレンジして新たなものを作り出すことは、決して悪くはなく、むしろ自分を更新させる良い行為であるのだと感じました。

【質問3】今日の講義はいかがでしたか。講義もあと2回ですが、講義で困っている点などありませんか。

 今回の講義も心に響くものが多く、とても良い機会であったと感じます。

 講義で困っていることではないのですが、食品栄養学科は実習があるため授業を最低1回は欠席することになってしまいます。その場合、欠席届などは必要でしょうか。

【質問4】さて、嶋村一歩さんとの対話授業から、対話って何だと思いましたか。

 震災の時営んでほしいと言われるということは、本当に嶋村さんという方のお人柄が良いということであり、豚との対話で相手からも信頼してもらえるように愛情を注ぐことが大切だと田中さんがお話しくださいましたが、嶋村さんも、相手へ優しさを与えているからこそ相手からも優しさが返ってくると感じます。

 対話もそうですが、相手と対話したい・繋がりを持ちたいと思った場合、まずはこちらから歩み寄ることが大切であると思います。対話とは関係の構築の最短手段であると、嶋村さんのカフェでのお話を聞いて感じました。

【質問5】次回は、「ボノボの横山」さんです。「ボノボとの対話」「アフリカでのフィールドワーク」などがテーマです。一つ、質問を考えましょう。

豚との対話で、田中さんははっきりと「対話はできません!」とおっしゃっていましたが、横山さんはご自身で対話はできていると感じられていますか?