春の足音とともに 雨ときに雪。そんな天気です。

 年度末で、弊社は稼働しています。

 「弊社」とは・・・小生、本業は有限会社大柳電気の経営です。

  会社を継承して6年目になります。社労士さんの指導を受けながら、社員とともに会社改革をすすめてきました。

  そのことが、「厚生労働省働き方改革」のサイトに3月22日掲載されました。

  文章だけ紹介させていただきます。

 

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 宮城県登米市にある有限会社大柳電気は、1989年に鈴木長吉氏(現会長)が株式会社ユアテックの協力会社として創業した。2011年3月に発災した東日本大震災の際にも、配電を通して震災復興に尽力し、2018年12月には長吉氏の長男・悟氏が2代目として社を継承し現在に至る。社是として「凡事徹底」を掲げ、「当たり前のことを当たり前にできる」人間づくりを丁寧に進めている。働き方改革への取り組みは、「社員が主役」「自主自律」を基本に、社員の自主的取り組みを社長が支える形で取り組んでいる。

💛💛💛完全週休2日制を実現させる取り組み

 鈴木悟氏は働き方改革へ取り組んだきっかけを次のように語った。

 「2018年、社員は土日も働き、残業も多く、それでも思うような給料が得られていない状況でした。退職する社員も現れ、『改革なしには社の存続はない。』と感じとり、社員一人ひとりと対話を進め、改革の方向性を模索しました。その結果、1年ごとに土曜休日を月1日ずつ増やしていきながら、社員一人ひとりの創意工夫で、『生産性と休日の両立』を図ることにしました。ある程度順調に改革が進んできたので、次の目標を『施工力の確保』として、新入社員獲得のための施策に積極的に取り組んでいます。持続可能な会社づくりのため、特に『高校との連携』を深め、インターンシップなど行うことで、新入社員の獲得を目指しています。」

 

💎(写真 略)

働き方改革への思いを語る代表取締役の鈴木悟氏

 

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 週6日分の工程を週5日で遂行するために1日の工程数を算出し業務改善に取り組んでいるが、2023年度の取り組みとして2020年度から2022年度の過去3年間の改善状況を調査し数値化した。その結果、年間休日数が15日増、年間総労働時間数が1人当たり104時間減、1日当たりの生産性が16.4%増と、休みは増えたが売上は落ちずにむしろ増えたことを社員に対して可視化することができた。この結果を踏まえ、2023年度は対前年比で年間休日数13日増、売上高3.6%増を目標に設定。計画通りに進捗すれば、月間時間外労働時間数は21時間となり、建設業における1か月当たりの平均時間外労働時間数(51.3時間)を大きく下回り、ワークライフバランスが取れた就業環境へ前進する。

💛社員のスキルアップと新卒採用の実現

 過去3年間の改善効果を具体的に見える化したことで、社員の努力が数字で証明され、モチベーションの向上に寄与している。作業責任者が参加したチームマネジメント研修の内容を社内でフィードバックして活用している。社員は資格取得に前向きに取り組んでおり、第一種電気工事士合格者を輩出した。

 新卒採用はターゲットとなる人物像を明確にし、地元志向の学生にインターンシップを通じて働きやすい職場環境をアピールし、今春卒業の高校生2名を採用内定した。地方の小企業に2名が就職を希望したことは、極めて異例だと思われる。

💛しっかり休めるようになり、日々の集中力が高まりました

 

配電工事作業員の小野寺優さんは、今回の取り組みを振り返ってこう話してくれた。

 

 「私は、入社して7年目です。尊敬できる先輩の指導と協力会社である株式会社ユアテックの技術研修によって、配電の仕事ができるようになりました。ただ、入社当時は、震災復興の続きのような形で、土日も仕事をするのが当たり前でした。先代から2代目の鈴木悟社長になり、働き方改革を会社全体で進めていくようになったことで、確実に休日は多くなり、休日に家族と過ごせ、体も楽になり、日々の仕事の集中力は高まったと思います。ただ、結婚もし、家も買ったので、もっと給料が上がってほしいです。来春、新入社員も入る予定なので、今度は先輩として新入社員をひっぱり、『休暇と給与の両立』を高いレベルで達成したいです。」

 

💎(小野寺君の写真)

小野寺優さん(配電工事 作業員)

💛働き方改革の先にある事業の永続化に向け、新入社員の採用を実現

 有限会社大柳電気のチャレンジを支援した社会保険労務士の佐々木章良氏は次のように語っている。

 「働き方改革の先にある事業の永続化への取り組みとして、高校生の新卒採用をしたいと鈴木社長からお話を聞いた時に、大柳電気の未来にワクワクするのと同時に就職を希望する生徒さんがいるのかドキドキしました。しかし『雰囲気が良く休暇と給与が両立する会社』をアピールすれば地元就職志望の生徒さんの心に刺さると信じて支援を行いました。そして2名の新入社員を迎えるという想像以上の結果は、今まで愚直に働き方改革を進めてきた社長・社員の皆さんの努力の賜物だと思います。」

 

💎💎💎(バジル)

 いよいよ2024年。

 心を一つにして、頑張ります。

 学校教育・社会教育・家庭教育 そして社員教育・・・根底に流れているのは、似ているかもしれません。