久しぶりに、教員採用試験に取り組みましょう。

「教養」第17問は、中央審議会の答申からの出題です。

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第17問 「『令和の日本型学校教育』の構築を目指して~全ての子どもたちの可能性を引き出す、個別最適な学びと、協働的な学びの実現~(答申)」(令和3年1月26日 中央教育審議会)に示されている子供の学びについて誤りを含むものを次の1~4のうち1つ選び、マークシートの( 17)の番号のところにマークしなさい。

 

 1 現在、GIGAスクール構想により学校のICT環境が急速に整備されており、今後はこの新たなICT環境を活用するとともに、少人数によるきめ細かな指導体制の整備を進め、「個に応じた指導」を充実していくことが重要である。

 

 2 教師が支援の必要な子供により重点的な指導を行うなどで効果的な指導を実現することや、子供一人一人の特性や学習進度、学習到達等に応じ、指導方法・教材や学習事案等の柔軟な提供・設定を行うなどの「指導の個別化」が必要である。

 

3 「協働的な学び」においては、「主体的・対話的で深い学び」の実現のために、集団の中で子供同士が交流し、個の考えよりも集団で考えを一つにまとめることを重視した学習を展開することが重要である。

 

4 授業の中で「個別最適な学び」の成果を「協働的な学び」に生かし、更にその成果を「個別最適な学び」に還元するなど、「個別最適な学び」と「協働的な学び」を一体的に充実し、「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善につなげていくことが必要である。

 

💛💛💛(バジル)

 どうでしょう。読んで、「ここは変だね」と思うところはありませんでしたか。

「個の考えよりも集団で考えを一つにまとめることを重視した学習」のところで、「あらら」と思ったしめたものです。

 

 誤りのある文、を選ばせる出題は、「あらら」と思う感覚があれば、とけるのですね。出題者も、あまり曖昧な問題を出しづらいですからね。

 とはいえ、このようなテクニックに頼ってばかりいると、大きな落とし穴にはまります。

 最近の教育動向は、折に触れて接しておきましょう。

 

 それ以上大切なのは、「常識的な感覚」を養っておくということ。これは日常生活で、アンテナを高くしておき、興味関心を常に持ち続けることから生まれると思います。「感受性」は、なくしたくないですね。茨木のり子さんの詩をまた読みたくなりました。

 今日は以上です。