南三陸SAPの歴史をたどっています。

 時は、2014年。今から10年前。震災から3年が過ぎています。南三陸SAPでは、古川高校卒業生のなかでボランティアを希望する人を対象に、被災地に行き、学習会を開催しました。

 その実施要項と、感想を紹介します。

 その時は、皆さんに紙ベースで公開していますが、今回は小欄で実名で紹介させていただきます。(資料の価値が損なわれるので、資料通りにしました)

 💛💛💛

南三陸スマイルアゲインプロジェクト★新歓研修会(案)

1 日時  平成26年5月31日(土) 10時~13時

2 場所  南三陸町志津川 上山神社 ほか 被災地

3 趣旨及び内容  

本プロジェクトに新たに参加する皆さんを歓迎するとともに、研修会を行い本プロジェクトの意義について再確認する。あわせて、今年度の活動計画を練る。

4 参加者(敬称略)  27名

  ①特別講師 工藤 真弓    ②ゲスト 宮川 自治会長

  ③会 員 ・根本 博  ・武田 敏彦  ・千田 美由希  ・高山 広

       ・田中 正雄 ・田中美知子  ・鈴木  悟   ・及川 雅矢(志津川高校)

  ④新入会員  17名

・キッチンパパ     3名

       ・古高卓球部OG    7名(高橋香奈恵・原田奏子・高泉文香

・及川悠莉 ・千田さくら・畠山沙有理・寺坂成未 )

       ・古高テニス部OG   2名(石田 和・平野 碧)

       ・古高美術部OG    2名(鎌田瑞希・門脇 希)

・石田政博       1名

・平野信江・すみれ   2名

5 行程

   (10時まで   工藤・宮川・根本・武田・千田・高山は独自に集合)

    8時30分  古川駅集合  ※昼食受領(←茶房 クレイン)

                             600円×28

       ・田中号     田中正雄・美知子、古高卓球部2名 4名

       ・キッチンパパ号 キッチンパパ3名、古高卓球部2名 5名

       ・鈴木号     鈴木 悟、古高卓球部3名     4名

       ・石田政博号   石田政博、古高テニス部・美術部  5名

       ・平野信江号   平野信江・すみれ         2名

   10時志津川到着 ・・・防災庁舎など慰霊

   10時30分~13時 研修会及び協議 及び昼食

      (1)工藤真弓さんのお話     

      (2)南方自治会長 宮川さんのお話

     (3)南三陸スマイルアゲインプロジェクト 夏の計画について

          ① 南方の集会所でボランティア

          ② 南三陸夏祭り 支援

          ③ 「つなみの絵本」を広める活動    ④ その他

     (4)高山広さんの芝居鑑賞

     (5)参加者交流

 

💛💛💛

 そして、参加者から寄せられたメールです。

 2014年5月31日(土)

  南三陸スマイルアゲインプロジェクト感想文

 

(1)葛西 優

 昨日は大変お世話になりました。貴重な意見や思い入れを聞いて、改めて考えさせられました。この体験をこれからの活動に活かして行ければと思います。微力ではありますが、家内共々応援したいと思います。いろいろな方達との出会いに感謝です。ありがとうございました。

 

(2)平野 碧

 昨日の感想を送らせていただきます。昨日は震災関係のボランティアに初めて参加しました。私は他の人のように何か手助けできることはないかもしれないと不安になりながらの参加でしたが、就学前の子供たちがかなり多い様子だったので、学校で習ったわらべ歌などを使って子供たちと仲良くなれたらいいなと思っています。

母も妹も、楽しかったと言っていました。妹もなんとなくいつもより楽しそうでした。

また、夏に参加します。

 

(3)及川 ゆうり

 卓球部OGの及川悠莉です。先日はスマイルアゲインプロジェクトの勉強会に参加させていただきありがとうございます。被災地に直接行き、実際に被害があった方々の当時の状況、そして現状を知ることが出来て本当に勉強になりました。特に工藤さんの紙芝居は心にぐっとくるものがあり、私たちがしようとしていることが少しでも南三陸のみなさんの役に立てばいいなという想いが、より一層強く感じました。

そして、震災から3年たってもまだ被災地が元の状態に戻っていないことを、内陸に住んでいる私たちがきちんと知ることで、一人一人が自分の出来る範囲で被災地の皆さんのために行動することができるようになればいいなとも感じました。

私も自分なりに精一杯プロジェクトに力を注いで夏のボランティアの成功に貢献して行きたいです。

 

(4)門脇 希

 遅くなってしまい申し訳ありません。昨日は貴重なお話をありがとうございました。私の両親が小学校教諭をしており、震災後から引っ越してきた子供達の様子などは話に聞いていました。回数は減りましたが震災の映像などをTVで見る事はまだかなり多く、私は未だに当時の映像を直視できた試しはありません。昨日の生で見る防災庁舎はある意味でショッキングな物で、いつまでも目を背けていても進まないのだと実感しました。地域の復興、被災者の心のケア、繰り返さない為の対策等今後の課題は沢山あります。そのお手伝いを微力ながら、させて頂ければ嬉しいです。    

(5)高泉 ふみか

 昨日はお忙しい中、貴重な時間を割いていただき、送迎までしていただきありがとうございました。紙芝居で泣き、芝居で笑い、とても貴重な研修だったと思います。南三陸に行ったのは昨日が初めてで、実際に現地に行き、その現地の人の話を聞かないと分からないことがたくさんあるのだと思いました。

テレビや新聞で津波が○メートルきたという情報を聞いて大きな被害を受けたことはわかっていましたが、実際どれくらいの被害をうけたのかはピンときていませんでした。

 そして昨日現地に行き、どれくらいまで津波がきたのかを実際に見ました。それは、私の中の大きな被害をはるかに超える悲惨さで津波の高さも私の想像を超えていました。子供は元気で明るく、純粋で大人をも助ける大きな力を持っているということが改めて分かりました。

 仮設住宅に実際に行ってみて隣の部屋との感覚が近く一人一人が気を使って生活しているのではないかと思いました。昨日の研修で、表面的な面でも人々の精神的な面でも、復興にはまだまだ時間がかかっているということを実感しました。そして、これからもっと頑張らなければならないと思いました。

団体に所属する方々との交流も深まり、全員で協力してこのプロジェクトを成功させていきたいと思いました。

 命のありがたみを感じ、強くしっかりした根をはって生きていきたいと強く思いました。本当に貴重な体験をありがとうございました。

 

(6)寺坂 なるみ

 昨日、南三陸スマイルアゲインプロジェクト新歓研修会に参加して、やっと会員の一員になれたような気がします。

 工藤さんの紙芝居にもあったように、根の深い人間になるためにも、このプロジェクトに積極的に参加し人間性を深めていきたいと思います。高山さんの一人芝居は、地元ならではの方言を使ったもので、とても面白かったです。あれほど笑ったのは久しぶりでした。あのお芝居は、たくさんの人を笑顔にし、私自身も何度も見たいと思えるようなものでした。 校長先生にカメラマンとして任命されたので、そちらの方も頑張っていきたいと思います。特に、皆の笑顔や生き生きとした表情を撮れるよう頑張りたいです。

 最後になりますが、昨日は現地までの送迎を含めいろいろとありがとうございました。まだまだ迷惑をかけたり手を貸してもらうようなことがあると思います。私も精一杯頑張りますので、これからもよろしくお願いします。

 

(7)原田 かなこ

 おはようございます。原田奏子です。昨日のようなボランティアには今まで参加したことがなく、とても緊張しましたが、みんながとても明るく優しい人たちだったのでこれならみんなで仮設住宅に住んでる人たちを元気にできるなと思いました。子供たちはみんな体を動かすことが好きだと思うのでやっぱりスポーツをするのが良いのかなとずっと思ってました。昨日の紙芝居では色んなことを考えさせられるとともに学ぶこともたくさんありました。子供たちの純粋な心がみんなを元気にさせることができるのなら私達はその心を引き出してあげられればいいなと思います。口には出さないけど心は傷ついているのなら少しでも話を聞いてあげて癒してあげられればなとも思います。実際に被災地に行ってみるとまだ復興が進んでいない所もあって、けどこれからがスタートだと思うのでめげないで頑張ってほしいと思いました。東北のみんなが元気になるように精一杯頑張ろうと昨日の話し合いで強く思いました。

 

(8)千田 さくら

 おはようございます。チーム名変わってJUN∞(オーエイト)となりました。 久々に被災地を訪問して、やはりこれから何年何十年と復興には多くの時間が掛かりそうだなと身にしみて感じました。

 工藤さんの紙芝居や高山さんの 一人芝居を見て、私もボランティアに関わって行く人としてこれから3.11のことを多くの人に知ってもらうためにも伝えていかなければならないと使命感を抱きました。

 ゆうちゃんのような元気の良い子供達から仮設にいる宮川さんのような元気いっぱいのお年寄りまで幅広い被災者とこの先たくさん出会えることを楽しみに頑張って行きたいと思います。この度ご招待有難うございました。

 

(9)畠山 さゆり

 こんにちは。畠山沙有理です。メール送るのを遅くなってしまってすみません。昨日は、貴重な時間を設けていただき本当にありがとうございました。

 私自身、東日本大震災には負のイメージしか抱いていなかったのですが、震災があって改めて子どもの純粋さや無垢さが大人を支えているということや、周りの人々の温かさ、自分のふるさとは何があってもなくならない、なくしてはいけないということを昨日のお話で気づかされました。

 震災がもたらしたものは、決して悲しみだけではなかったのだと思いました。

また、今日少しずつ震災が風化しているように感じますが、実際に現地に赴いてみると、まだまだ復興にはかなり時間がかかるというのを見に染みて実感しました。特に、仮説住宅の問題は、なかなか報道では奥深く語られるものではないので、実際にそこで暮らしている人たちの生の声を聞いて、何とかその問題を解決してあげたい、  自分に出来ることを何か少しでもいいからしていきたいと感じました。

 今までボランティアをしたことがないので、自分がどれだけ役に立てるかは分かりませんが、自分の出来ることは精一杯やって、南三陸の人々に笑顔を届けたいと思います。これからよろしくお願いします。

 

 

(10)鎌田 みずき

 校長先生、こんにちは。昨日はありがとうございました!工藤さんや宮川さんのお話を聞いて、震災当日の感情や現在の子供たちの様子などを深く学ぶことができました。同時に、この南三陸スマイルアゲインプロジェクトを成功させたいと強く思いました。

 個人的な話になりますが、私の祖母も家が津波の被害に逢い、現在仮設住宅に住んでいます。なので余計に昨日のお話は心に染みるものがありました。

建物の復興も大事ですが、心の復興はもっと大事だと思います。この南三陸スマイルアゲインプロジェクトで、皆さんに笑顔を届けられるよう、自分にできることを精一杯頑張ります。よろしくお願いします!

 

(11)石田 和

 先日はお疲れ様でした。今回、打ち合わせと下見ということで、プロジェクトに参加させていただき、有意義な時間を過ごすことができました。ありがとうございました。

 朝、古川駅から出発して、石田号の車内は久しぶりに会うということで大盛り上がりでした。しかし、その喧騒も志津川に近づけば近づくほどおさまりました。志津川に着く頃には、皆、口数少なく何かを感じたような表情で撤去作業の進んだ志津川を見ていました。津波の被害に遭われた方々とこれまでにない距離で対話することができたのが今回の活動で一番良かったことだと感じます。テレビでは報道しきれない、個人の気持ちを聞くことができました。

 次回の活動の際は、より多くの方のお話を聞くことができるとのことでしたので、少しでもその心に寄り添えたら、と思います。

私は、震災後、報道関係の人々が「被災地の様子は」「被災地では今」と東北沿岸部に来ることが、被害に遭われた方々の傷を何度も開いているように感じ、あまり好ましく思えませんでした。

 ずっと、何度もあの震災を思い出すことは辛いことだと考えていました。

しかし今回、工藤さんや武田さんが「話すだけでも心が落ち着く。口に出さないことが心を病んでしまうことになる」と仰っていたのを聞き、考えを改めなければいけないと思いました。話を聞いて泣くだけなら誰にでもできます。むしろ、今わたしにできるのは、話を聞いて、うんうん、と心に寄り添うことだと思うのです。少しでも明るい気分になれるように、一緒に楽しむことだとおもいます。幸い、スマイルアゲインのみなさんはお祭りごとが好きなようなので、楽しいことは尽きません。南三陸のみなさんと共にスマイルになれるような活動を企画して行きたいですね。長文になってしまいました。また後日、さくらさんとお邪魔しますので、都合の良い時間をお知らせください。

 

(12)武田 敏彦

お疲れさまでした。ありがとうございました。今ちょうど高山さんの一人芝居をYouTubeで見ていました。今後ともよろしくお願いします。

 

(13)田中 美知子

 先生もお疲れ様でした。この3月南方で最初に今日は何するの?と話しかけて来たのは、中学生と小学生でした。彼らにも、生きていくことは、ステキな事が自分次第で沢山あると思えるきっかけを仕掛けていきたいです!彼等だけでなく、出会った子、どの子にもです。ホントに大きなお世話おじさんと、おばさんです。宜しくお願い申し上げます!>今日はお疲れ様でした。今着きました。今後の計画を、ゆっくりまた話し合いましょう。今後ともよろしくお願いします。

 

(14)千田 みゆき

 おつかれさまでした〓いろんな方にお会いできておもしろかったです(*^^*)

 

(15)高山 広

先生

本当にお疲れさまでした。千田みゆきさんのおかげで、先ほど無事に帰宅致しました。今日もまた素晴らしい時間でしたね。いつもいつもありがとうごさいます。

僕は変わらず先生の後をのそのそと着いて参ります。どうぞよろしくお願い致します。 愚弟子

 

(16)工藤 真弓

 こちらこそ、素敵なご縁と出逢いをありがとうございました。皆さんの美しい涙と想いによって、町はまた新しい力を授かりました。皆さんの心が一致していることが何より素晴らしいですね。夏の花火大会を楽しみにしています。

 

(17)高橋 かなえ

 高橋香奈恵です(*^^*) 遅くに申し訳ございません〓先ほどはお邪魔いたしました〓お抹茶とお菓子とても美味しかったです!ご馳走様でした〓初めての校長室、色々なお話ができ楽しかったです(^_^)そして感想遅くなってしまい申し訳ございません 私は南三陸の方に行ったのは初めてで、車の中から防災庁舎が見えた時はぞっとしました。ここが、あのテレビでいつも見ている防災庁舎だ、ここで沢山の方々が亡くなったのだ、と思うと、改めて津波は恐ろしいものだと思いました。

工藤さんの紙芝居を聞いていて、震災を過去のものにとどめるのではなく、これからに繋げていくことが大切なのだと実感しました。私は今まで震災を日々の生活に繋げることはあまりありませんでしたが、工藤さんの話を聞いていて、今までどれだけ自分の視野が狭かったかに気がつきました。震災で亡くなった方々や被災した方々のことを思えば、私達の悩みはちっぽけな物だというは、本当だと思いました。

また、私は椿の根っこの話が強く心に響きました。自分は根っこがすわってるかと聞かれても、決して、はいとは言えないと思います。もっと根っこのすわった強い人間になりたい、と思いました。様々な話をしていただき、本当に工藤さんは素晴らしい方だなあと思いました。

高山さんの一人芝居は、みんなで思いっきり笑うことができ、とても良いひと時でした。被災地の方々も、このように思いっきり笑うことができれば、一瞬でも震災の苦労を忘れることができるのではないかと思いました。

仮設住宅では、噂のゆうちゃんにも会え、思った以上に元気いっぱいでびっくりしました!次にまた来るときは、もっとゆうちゃんとも仲良くなれれば良いなと思いました。天気もすごく良く、それは亡くなった方からの返事だ、という工藤さんの言葉には感動しました。歓迎してくださっていると思うとすごく嬉しく思いました。

私は今まで、被災地でのボランティアをしたいと思いながら、何もすることができませんでした。そのため、この機会でやっと自分にもできることがある!と、なんだか嬉しい気持ちです。私たちにできることは限られていますが、チームの、この元気で被災地のみなさんに笑顔を届けられれば良いと思います。子ども達にも楽しんでもらえる企画を精一杯考えていきたいです。

短い時間でしたが、この1日で沢山得るものがあったように思います。実際に行ってみないとわからないことも沢山あるなと思いました。

校長先生には送迎をしていただき、本当にありがとうございました。夏に向けてチームのみんなで協力して頑張りたいと思います!〓長くなってしまった上、わかりにくい文章で申し訳ありません(>_<)また古高にお邪魔させていただきます〓

ありがとうございました(*^^*)

 

💎(バジル)

 久しぶりに、読み返しました。

 あれから、10年です。歴史としての資料的価値もあると思い、そのまま掲載しました。読んでいただけたら幸甚です。