46ページを開きましょう。

 と言って、『生徒指導提要』を片手に、この欄をご覧になっている方は皆無でしょう。ここには、「教員が学習指導と生徒指導の専門性を合わせもつという日本型学校」という、とても刺激的な文章があります。

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 Q 「生徒指導の先生」と聞いて、どんな先生を思いうかべますか?、M大学の学生に聞いてみました。

 

 *怖い *体育会系 *体育館の正面で、「早く並べ」と怒っている *校門に立っている *竹刀を持っている

  

 こんな回答が返ってきました。

 

 私も、1980年代、S高校で、生徒指導を専ら担当した時期がありました。ある日、ある強面の生徒が、廊下で私に話しかけました。「さとる先生、先生って中学時代、やっぱり、番長やってたんでしょ」と。

 「えっ、番長に呼び出されてビビっていた私が・・・」いまや、番長とみられるとは、と私。

 生徒指導を長くやっていると、番長を制御できる力を持ってしまうのか・・・と唖然としたことがあります。

 

 

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 生徒指導の出来る先生って、そうした先生なの??では、生徒指導って何なの?

 

 生徒指導とは、「児童生徒が社会の中で自分らしく生きることができる存在へと、自発的・主体的に成長や発達する過程を支える教育活動」(12ページ)だとしたら、そんな番長はいらないでしょう。

 

 どこで、生徒指導の先生のイメージが、強面な先生になったのか。

 それは、生徒指導の意味を誤解した事からはじまったのではないかしら。

 

 では、生徒指導って何かしら、生徒指導の出来る先生って?生徒指導の機能が働いている先生って?

 次回から、じっくり考えていきましょう。

 このテーマ、私は好きです。