今回はソ連(ロシア)の旅客機を取り上げたいと思います。

VEB(旧東ドイツ製)の1/100スケールのツポレフTu154のキットです。

【実機の紹介】
実機はソ連のジェット3発旅客機で、1968年に初飛行しました。西側ではB727に相当する機体で、70年代前半から運用が開始されました。扱いやすい機体だったのか大量生産され、東側諸国の中距離空路での標準的な仕様機となりました。2000年代に入ってからもかなりの数が現役で飛んでおり、成田空港でも姿を見かけることがあります。

【キットの紹介】
70年代末頃に発表されたキットです。発売当時は(今もですが)ソ連機は資料が少なく、本キットで初めてこの機体の立体的な形状を認識された方も多かったと思います。VEBは東ドイツのみならず東欧圏で広く知られたメーカーだったようですが、ベルリンの壁の崩壊後は劣勢となり、名前を変えて運営していたものの90年代半ばには消えてしまいました。
このキットは、VEB社としてはやや後期の発売になります。

箱の中身です。1/100スケールの旅客機となると、かなりの大型キットです。

胴体のパーツは、大型にも関わらずほとんど歪みがありません。表面の彫刻がほとんど無いので、のっぺりとした印象を受けます。

翼は、少し肉厚です。

小物パーツは、エンジンポット、ファン、脚カバー、脚柱、タイヤ、窓の透明部品だけです。エアフィックスの144の旅客機キットと似たパーツ構成ですが、こちらの方がかなり大型キットなので、ちょっとあっさりし過ぎているように見えます 。

説明図の表記がそれまでのVEB社のキットと比べると丁寧になっていて(今までが酷かっただけですが)、一応塗装図らしきものも付いています・・・が、色の指定がよくわかりません。組み立て自体は非常に簡単で、あっという間に外形は完成します。

外形は、Tu154らしく見えますが、大スケールにも関わらずディティール表現が大雑把なので、そのまま組み立てて満足される方は少ないと思います。スケールが1/100と半端なことも、コレクションの上での障害になるかもしれません。
まあ、大スケールの旅客機という点では貴重なキットなので、頑張って手を入れるベースにはなると思います。また、塗装のバリエーションも豊富で楽しめるのですが、物が大きいだけにきっちりと塗装してやらないと粗が目立ってしまいます。ずぼらなぺんぺんには、ちょっと無理ですねぇ~🐧