今回は、少し小型の旅客機(軍用に利用された機体も多いですが)のキットの紹介です。
マッチボックスの、デ・ハビランド・カナダ ツインオッターの1/72スケールのキットです。

【実機の紹介】
実機はデ・ハビランド・カナダ社が開発した双発機で、1965年に初飛行しました。愛称の「ツインオッター」は、「双子のカワウソ」ではなくて、DHC-3オッターをベースに双発化した機体だったことから名づけられたものです。

STOL性に優れ運用しやすい機体だったため、各国の中小のコミューター航空会社で重用されました。また軍用としても数多く使用されました。現在も改良型が数多く飛んでいます。

日本でも、離島路線を中心に20年程前までは、よく見かける機体でした。

【キットの紹介】
70年代後半頃に発売されたキットです。プラモ的にはかなりマイナーな機体で、通常のインジェクションキットとしては初のキット化でした。いかにもマイナー機が大好きなマッチボックスらしい機種選択だと思います。
マッチボックスがドイツレベル傘下になってからもしばらく販売されていましたが、最近ではほとんど見かけることがなくなりました。

箱はキャラメルボックスタイプです。中身を引きずり出してみました。マッチ特有の3色成型が健在です。

胴体と主翼のパーツの状況です。ランナーはやや太めで、限られたランナーのスペースにパーツを詰め込んだ感じのパーツ配置です。この状態だけ見ていると、簡易インジェクションキットのように見えます。

このキットは機首の形状の異なる2タイプの機体が選べる他、降着装置が通常のタイヤ、スキー、双フロートが選べます。これだけオプションパーツが揃っていると、かなりのバリエーションが楽しめそうですね。

マークは、軍用と民間用の2種類です。このほか、キットが発売された頃には別売デカールも何種類かありました。
(そう言えば、このキットに南西航空のデカールを付けたキットが、他社(名前を忘れました・・・)から発売されたこともありました。)

可動部は、プロペラだけです。
パーツの合わせは、マッチボックス製らしくかっちりとしていますが、透明パーツや機首の合いが若干悪いので調整が必要です。機首には重りが必要ですが、主脚がいも付けに近い状態で強度に不安があるので注意が必要です。
機体の表面のモールドは、マッチにしてはおとなしい?表現です。
外形的には、よく実機の特徴を捉えています。機体の内部や細かいアンテナ類が省略されていますが、前者はそれほど目立ちませんし、後者は機体によって微妙に異なっているので、作り手が出来る範囲で追加工作をするのには逆にありがたい状態だと思います。


その昔、北海道の奥尻島に向かうため、函館空港から本機に乗ったことがあります。よく揺れてうるさかった記憶しかありませんが、今思うと貴重な体験だったかもしれませんね🐧