今回からは練習機のキットを取り上げたいと思います。キットには事欠かないですが、どれも地味なんですよね・・・
第1弾は、レベルのボーイングPT-13Dケイテッドの1/72スケールのキットです。

【実機の紹介】
実機は、アメリカのステアマン社が開発した練習機です。1935年から配備が始まり、陸軍・海軍の両方で大量に使用されました。

第二次大戦時のアメリカの若いパイロットは、必ずと言ってもよい位本機のお世話になっているはずです。

第二次世界大戦終戦後は、民間にも多くが払い下げられ、曲技飛行や農薬散布に用いられました。現在でも、航空ショーの中で、本機の姿を見ることがあります。

【キットの紹介】
60年代後半に発表されたキットです。レベルの複葉機シリーズの中では後期に販売されたもので、フィアットCR.42やPZL C.11などと同時期に開発されました。
生産機数は多かったものの地味な機体のせいかキットの種類は少なく、72の通常のインジェクションキットとしては、本キットが唯一のものとなります。
日本では、グンゼがレベルと提携し大量に販売したことから、結構おなじみのキットになりました。グンゼの後に提携したタカラも、「第二次大戦古典機シリーズ」として販売しました。今回紹介するのは、タカラが販売したキットです。

箱の中身です。


よく見ると、通常のエンジンの他にカウリングや地上整備員のパーツが付属しています。グンゼ・レベル時代にはなかったパーツなので、70年代になってから追加されたオプションパーツのようです。


胴体と主翼のパーツです。羽布張りの表現はなかなか繊細で、現在でも十分に通用しそうです。


小物のパーツは、少々シャープさに欠けているようです。


外形はなかなか実機の雰囲気を捉えており、表面仕上げを含めて秀作の部類に入ると思います。現在でも販売されているリンドバーグのベテランキット(1/48)などは、本キットを見ながら外形等を修正しろなどと言われていたほどです。
パーツどおしの合わせもまずまずなので、小スケールの複葉機入門には適していると思います。コクピット内の再現性は今一つですが、程々に手を入れてやるとよいでしょう。
機体自体は練習機ということでちょっと地味ですが、戦中戦後と広く使用され塗装のバリエーションも豊富なので、かなり製作を楽しめる機体です。見つけたらまとめてゲットすることをお勧めします🐧