今回は、ベテランのモデラーの方には懐かしいレベルの複葉機シリーズの中から取り上げたいと思います。
1/72スケールのデ・ハビランド D.H.2のキットです。

【実機の紹介】
実機は第一次世界大戦初期に登場したイギリスの戦闘機で、推進式の複葉機という変わった形状をしています。登場時はフォッカー単葉戦闘機に対して優位にたつなど活躍しましたが、大戦中期以降は旧式化してしまい早々と前線から引き上げられてしまいました。
なお、通称はデ・ハビランドD.H.2と呼ばれていますが、大戦時に本機を生産したのはエアコー社なので、正確に呼ぶならばエアコーD.H.2となります。

【キットの紹介】
60年代中頃に発表されたキットです。72としては初のキット化で、その後も90年代までは72唯一のキットとして君臨?していました。途中何度も生産休止になりながらも、近年まで生産が続いている息の長いキットです。
日本では、当時レベルの代理店だったグンゼが¥100で大量販売していたので、ベテランの方は一度は店頭で見かけたことがあるのではと思います。その後代理店を引き継いだタカラでも、ボックスアートや説明図を変えて販売していました。
紹介しているのは、タカラ・レベル版のキットです。

箱の中身です。クリーム色の成型は、タカラ・レベル版複葉機キットの特徴ですね

胴体は上下貼り合わせ式です。これらのパーツだけ見ても、どんな飛行機なのか見当がつきませんねぇ~。

主翼と支柱類です。主翼の支柱は1本づつ別パーツで構成されています。そして、尾翼へと繋がるブーム部分は、主翼の支柱よりも細く成型されています。精密なことはよいのですが、破損せずにランナーから切りだすのはなかなか至難の業です。

外形は実機の雰囲気をよく捉えています。ディティールなど細かい部分の表現が貧弱なのは、古い小スケールのキットなことを考えると仕方がないような気がします。
このキットの問題点は、元々模型化し辛い機体構造にも関わらず、部品どおしの合いが今一つということでしょう。支柱が一本一本別パーツなので、主翼の固定はかなり神経を使いますが、そのままではぴったりと位置が決まらないので慎重な仮組みが必要です。胴体のブームは位置決めが難しい上に、素材的にヤワなため時間がたつと撓みがちになります。腕があれば、金属で置き換えした方がよさそうです。これに加えて、張り線の数が多い・・・これは、もう複葉機の初心者は門前払いされているようなものですねぇ。


機体の形状は結構魅力的なので、とりあえず蜜柑山には積んでありますが、果たしてぺんぺんが生きている内にこのキットと取り組むだけの技量が身に付いているかどうか・・・全然自信がありません🐧