今回は、今までと比べてやや新しいキットの紹介です。ローデンの1/72スケールのファルツD.Ⅲのキットです。

【実機の紹介】
実機は第一次世界大戦時のドイツの戦闘機です。1917年に初飛行しました。総合的な性能では特に優れた機体ではなかったのですが、無類の頑丈さを誇っていて、フォッカー、アルバトロスに続く主力戦闘機として終戦時まで使用されました。
【キットの紹介】
ローデンはウクライナのメーカーです。90年代後半から輸入されるようになったのですが、第一次大戦時の複葉機や旧ソ連の軍用車両など、それまでのメーカーが見向きもしなかったものを次々とキット化していました。
このキットは2000年頃に購入したもので、D.Ⅲのまともな72のキットとしては初めてのものとなります(48では、オールドファンには懐かしいオーロラ社のキットがありました)。

パーツは一見かなりシャープそうに見えます。機首と下翼のパーツが2種類ついていますが、これは別売のD.Ⅲa用のものです。

よくよくパーツを見ると、細かいバリが付いています。それにしても、変わった形の垂直尾翼ですね~

指定塗装は銀一色のものですが、この他にもかなり派手目の塗装があり、結構楽しめる機体です。第一次世界大戦時のドイツ機の特徴とも言える、モデラー泣かせの亀の子塗装の機体でないことは救われるなぁ~。

古のレベルの72などと比べると、細部までよく表現されています。外形的には機首がやや細い感じもしますが、感覚的な問題なので気にすることもないと思います。
問題はパーツどおしの合わせの悪さで機首、主翼、胴体など隙間だらけで、上翼と下翼の位置もすんなりとは決まりません。一見パーツの成型がシャープそうに見えますが、組み立てには一昔前の簡易インジェクションキットを組む時と同じような覚悟が必要です。
とは言っても、72では今後まずキット化されることはない機体なので、複葉機ファンならば少々苦労しても形にしたいキットではないでしょうか。珍機好きのぺんぺんは、この機体の妙な方向を向いた機首の排気管がお気に入りです🐧