今回も、マイナーな機体を取り上げます。エレールの1/72スケールのニューポール・ドラージュNiD622のキットです。

【実機の紹介】
実機はフランスの戦闘機で、1931年に初飛行しました。ニューポール製航空機の特徴ともいえる、下翼が上翼より短い一翼半構造でしたが、30年代の航空機らしく胴体は金属製でした。性能的にはまずまずで、フランス空軍の主力戦闘機になりました。でも、平和な時代の戦闘機だっただけに生産数はそれほど多くはありませんでした。第二次世界大戦時には少数の機体が練習機として用いられていたようです。

【キットの紹介】
70年代末に発売になったキットです。フランスのマイナーな機体ということで、初のキット化でした。このキットのお陰で、機体の存在を知った方も多かったのではと思います。
長い間唯一のキットでしたが、その後アズールから簡易インジェクションキットが発売されたようです。
エレールの経営がおかしくなってからは、エレール製としては生産休止状態ななっています。代わりに、チェコのSMERから発売されています。SMER製の方が、デカールが上質です。

箱の中身です。

ランナーは、3枚に分かれています。パーツ数はそこそこあって、成型もシャープです。

パーツの表面は凸モールドですが、エレールらしく繊細なものです。どうしても我慢できないのでなければ、このままモールドを生かしてやった方がいいかもしれません。

こちらは、小物類のパーツです。付属している翼が下翼のパーツです。上翼と大きさに差があることがわかると思います。

アクセサリー類は何もありません。
マークは2種類付いていますが、機体の色自体はどちらもカーキグリーン一色なので、あまり変わり映えしないような気がします。
外形は、まあ実機の雰囲気をよく捉えています。資料の少ないこともあるので、あまり拘ることなくストレート組みでも十分だと思います。ただしパーツどおしの合わせが悪い個所が散見されるので、多少の修正は必要です。また、最初の方で述べましたが、デカールの質が悪いので場合によっては手書きor流用も考えなければなりません。なお、本機は基本的に張り線は必要ありません。
少々マイナー過ぎる機体なので誰もが惹かれるキットとは言い難いのですが、エレールの72としては上の部の出来です。エレールファンのみならず、72の航空機ファンならば一度手にしていただきたいと思います(ちょっと褒め過ぎですかね・・・)🐧