『ちかまる号』に乗って自宅から数分の地下鉄空港線西新駅にやってきました。
福岡の地下鉄には各駅にシンボルマークがつけられていますが、同じ九州のJR九州とよく似ていますよね。
でも、福岡の地下鉄は、まだJRが発足するまえの開業当時からシンボルマークを採用しているので、JR九州が真似しちゃったのかもしれないですね。
西新駅のシンボルマークは『にしじん』のNに、駅近くが西南学院大学や修猷館高校がある文教地区であることからペンなどをかたどったものとなっています。
ちかまる号、サイドビュー!
でも、今回の目的は地下鉄ではありません。
西新駅から、西鉄バスで城南線を移動。
城南線?福岡の人には常識、これは路線名とかではなくて、西新から六本松、そこから地下鉄七隈線の上を薬院、渡辺通と結ぶ道路の名前です。
なぜ、道路の名前が路線名みたいになってるかは、もう鉄ちゃんなら妄想しちゃったでしょ?
そうです、西鉄の路面電車、福岡市内線の路線名称が、廃止から40年以上経ったいまでも、フツウに道路の名称として市民の間で使われているのです。
地下鉄の西新駅の真上が城南線の終点で、そこで、天神から姪浜まで市内を東西に貫いていた貫通線(貫線)と接続していました。
こちらの貫通線のほうは、現在は明治通りと呼ばれていますが、明治通りという名称が使われるまでは、西鉄バスには、『貫線経由』という表示が残っていました。
さて、城南線を六本松方面に二つ目、このバス停で下車します。
城西橋(じょうせいばし)
乗ってきたバス、奥に緩やかな上り坂のてっぺんになってるところがありますが、そこに城西橋があります。
ここを路面電車が走ってたんですね。
バス停の向かいは、西鉄系のスーパーマーケットレガネット、その奥にはゴルフ練習場があります。
路面電車は、この交差点辺りに、やはり城西橋という停留場がありました。
鉄道系のスーパーマーケットなどがある場所って、元々鉄道施設があった場所だったりしますか、ここも、そんな場所。
奥のゴルフ練習場あたりまで、路面電車の城西車庫がありました。
ここで、鉄道遺構探しです。
信号を渡って、レガネットの入口付近を探しますが遺構らしきものはありません。
みあげても、鉄骨の架線柱が残っているわけでもなく。
あきらめて脇道に入り、ゴルフ練習場に向かう歩道を歩いていると…
なんだなんだ、このアスファルトの不自然な裂け目、そして、アスファルトが剥がれた部分には…
レールだっ
いかにも路面電車なレール。
左側の西新方面から分岐して車庫に向かってたのかなあ?
さっきの交差点の写真に書き込んでみると…
青が本線、左が六本松、右が西新。
赤が車庫への引き込み線が延びていたと想像。
レールを見つけたのは、ちょうど赤いラインの先端あたりの歩道でした。
ほかにも遺構はないかと探してみたものの見つからず、でも…
ゴルフ練習場の敷地、いまでも西鉄の土地なんですね。
福岡ではテレビでも紹介されて、知ってる人は知ってるこの遺構、自分も実物を見ることができて嬉しかったです。
そして、現役当時の城西車庫の様子は