大阪
ひょんなことからツテもあり「大阪万博」に行きました。
人の付き添いみたいなもので特に個人的には目的のない訪問でした。
フランスのパビリオンで写メを撮ったので記念に載せてみます。
万博といっても広いので周りきれないのですが、個人的には河瀬直美さんのパビリオンが良かったです。
妻と初めて会った時…
その前からいかに愛するか?というのを考えていて、自分の考えつく全てのことをやり尽くし、それでその誠意(それが独りよがりだったとしても)がもし伝わらなかったらそれはそれでいい。
また独りの人生を歩めば良いと思っていた。
空港の免税店でネックレスを買った時のことは今でも憶えている。
お店で見ても何が良いのか分からない…。
しかも男性が女性にプレゼントで渡すにはあまりにもお金が足りなくて、財布の中身と陳列に並ぶものを見てるとどれもその値段には目劣りしてしまう。
心でため息をついて、ある程度の値段で一番目劣りしないものを無難に選んだ。
自分のワクワクしない、これをあげたら喜ぶだろうなぁと想像が付かない贈り物はしたくない…。
と思っても現実はそうなのだからしょうがない。
そう思いながら買ったものを手に持ち会いに行った。
不安で堪らなかった。
何故こんなに辛いのか?といういつもパニック障害が出てこれまたいつものように「何がそんなに辛いんだ?苦しんだ?」と会うまでずっと自分の心と自問自答していた。
彼女は笑顔で駆け寄って来た。
お互いに挨拶した。
初めて会い、お互いのことは殆ど知らないから少しずつ自分の紹介みたいなものをした。
それから渡したいものがあると私から彼女に告げ、「気に入って貰えるかどうか分からないけど、良かったらどうぞ」などといいながら箱ごとネックレスを渡した。
私が催促すると彼女は包装の箱からネックレスを見て一瞬固まってしまう…。
その瞬間「ああ、やってしまった、ちょっとやり過ぎたかなぁ、重たかったかな…」という後悔の沼の底に落ちてしまう。
ずるずるとテンションが下がっていく私に彼女は思い切りの笑顔で「嬉しい、ありがとう、綺麗」と言った。
そう言われても私には社交辞令としか捉えられず、無理して笑顔でいる彼女を守らなければと強く思った。
もともと女性が苦手で殆ど話したことがない…。
話しをしたとしてもテンパって話しをしながらも自分が何を喋っているのかも分からない状態で、そんな自分を相手している女性を見るたびに申し訳ない気持ちになっていた。
時々あの一瞬固まった彼女の動揺を思い出して、やっぱりいつも精一杯の誠意を尽くすしかないのかなと自分の人生を振り返って思う。
今日はそんな事を思い出した。