最初はタンペレに何故レーニンの博物館?と不思議に思いましたが、実はレーニンはロシア革命前にほぼ2年間に渡ってフィンランドに亡命し、ここからロシアの政治情勢についての情報を得ていたそうです。
とりわけレーニンがロシア革命への決意表明を行ない、「国家と革命」などの著作を書いたのがここタンペレ。
レーニンはフィンランドの独立を約束し、ソビエト政府が成立後に実現していますから、それを考えるとその後のスターリン時代の紆余曲折はともかくとして、レーニンとフィンランドの関係は悪くなかったのかもしれません。
(付け焼き刃な知識ですので、間違っていましたらご指摘をお願いします)
この絵は子供の頃読んだレーニンの伝記に載っていたような記憶が・・・。
この絵とは異なりますが、確か近年、レーニンの肖像画の裏にニコライ二世の肖像画が見つかり100年ぶりに公開されたと聞きました。
市を挟む二つの湖の高低差を利用した水量発電で産業が発達したタンペレ市。
レーニン博物館は普通の古めのビルの三階の一画にあるのですが、ふと家人がスマホを見るとなんと圏外になっていました。
レーニン博物館では何故か携帯は通じません・・・。
(それ以上は何も私は言いません)
テキスタイルメーカーであるフィンレイソンはその中でも代表的な会社です。
中には珍しい「スパイ博物館」なるものもありまして、家人の希望で入ってみました。
往年の著名なスパイ事件やスパイの使用した道具(蓋を外せるコイン様の物の中に機密文書を入れるものや、口紅の下部分にものを隠す王道ものなど)が色々展示されています。
ゾルゲ事件、名前しか知りませんでしたが、大変に女性にモテて機密情報を引き出すのに長けていたという事なのでどれ程の美形スパイかと・・・もしかすると青池保子さんのエロイカより愛を込めてのキャラ並み???などと期待?していましたが、お写真は普通のおじ様でした・・・。
私だったら絶対この人には秘密は漏らさないと思う・・・。
それにしても頭皮に機密文書を書く事もあったなんて、読むには頭を剃らないと読めませんし、剃ったらスパイだという事がバレバレに!!
と、妙なツッコミを入れずにはいられない私でした。