地図と測量の科学館 | いつもお腹ペコペコランナー
6/15 つくばに 地図と測量の科学館ー国土地理院 があります。以前から気になっていましたが、ちょうど『山の「地図と測量」地形図と測量』という企画展を開催中でしたので行ってきました。下調べしていたら、売店で100名山の山バッジが購入できるらしい。再度登るのは難しい遠いところの買いそびれたバッジを手に入れよう。
 
広場に直径22mの日本列島球体模型があります。登って山や琵琶湖などを足元に見ることができます。
 
常設展もボリュームが有り、全部真剣に見るとクタクタになります。
 
 
特別展では どのように測量して山地図を作成するのかということを解説していました。
詳細を勉強のために次に記録していますが 要するに、GPSとか「みちびき」などの衛星測位システムで測量後、重力を利用して明らかにしたジオイド高を差し引いて、標高をだしているということだそうです。
 
 
GNSSとは?(ソフトバンクビジネスブログよりコピー)

GNSSとは全地球航法衛星システム(Global Navigation Satellite System)の英語表記の略であり、アメリカのGPS、ロシアのGLONASS、欧州委員会のGalileo、中国のBeiDouの4つの衛星システムを指します。

しかし、衛星測位システムを紹介・解説した文章のなかで一般的にGNSSと使われている場合は、日本のQZSS(みちびき)、インドのGAGANといった、特定の地域に特化した測位衛星と、さらに衛星測位を補強するための静止衛星を利用した、アメリカのWAAS、欧州委員会のEGNOS、日本のMSAS、インドのGAGANも含めた衛星測位システムを表しています。つまり、一般的にGNSSと表す場合には、これら全ての測位衛星を活用して、地球上のほぼ全ての場所において、より正確な位置情報を得るためのシステムの総称として使われています。

 

(みちびき のHPより)

衛星測位では、計算を簡略化するため、ジオイド形状によく似せた仮想的な物体を、高さの基準としています。その物体の形状は回転楕円体、すなわち楕円を地軸(北極と南極を結ぶ線)で回転させてできた立体で、これを基準楕円体としています。衛星測位で扱う高さは、この回転楕円体の面を基準とした「楕円体高」と呼ばれるもので、これは標高とは異なります。
楕円体高を標高の代わりに「高さの基準」として使ってしまうと、重力の偏りやムラがあるため、「水が低いところから高いところに流れる」という現象が起こりかねません。我々が使う高さの基準としては、ジオイドを基準とした「標高」が望ましく、「楕円体高」はふさわしくありません。

 
 
国土地理院では日本全国の重力データーを公開していますが来年春に最新版になるようです。
 
 
GPSの標高値は、実際の標高に対して+30~40mの誤差があるそうです。
 
 
 
また、地図には登山道も描かれています。
これは 空中写真や現地調査を基にしていましたが、2017年からは ヤマレコやヤマップと協力してビッグデーターも利用しているそうです。
 
 
 
常設展では様々な地図の展示もありました。
坤輿(こんよ)万国全図
明の時代に イタリア人宣教師が、中国を中心とする地図を作成したものです。世界で最初に「日本海」の表記が用いられたものだそうです。
国内の地名はなんだかへんちくりんですね。
 

 

元禄時代の 日本海山潮陸図  藩名や石高、街道、宿駅、名所 などが記されています。

竹生島や瀬田の唐橋 三井寺 などが読みとれます。面白いですね。
 
 
頑張って勉強したので、トムラウシと宮之浦岳のバッジを買いました。
 
 
 
去年育てて楽しかったオジギソウ。採集した種を蒔いたら芽がでて、本葉も出てきました。
こんなに小さいのに、触ったらおじぎします。可愛くてびっくり。

 

 
 
        剥がしやすい湿布となりぬ夏の夕