雨上がりの香取市へ~水郷佐原あやめパークなど | いつもお腹ペコペコランナー

6/16雨上がりの朝、佐原まで花菖蒲を見に行きました。あやめパークという名前ですが、一面に咲いているのは花菖蒲です。もう満開は過ぎていましたが 多種の花菖蒲と水郷の景色を楽しむことができました。

花の名前の書かれた木札が立っています。こんなに種類があるんですね。パンフレットには「400種類 150万本の花菖蒲」と書かれています。

 

花菖蒲も古典植物の一つで 日本の山野に自生するノハナショウブから育成されました。江戸時代に「菖翁」こと旗本の松平定朝がたくさんの栽培品種を育成し、その流れは江戸系花菖蒲と呼ばれます。他に、天保年間に肥後藩主・細川斉護が門外不出の約束で菖翁から譲渡された花菖蒲を育成したものが肥後系花菖蒲、山形県で自生していたノハナショウブから育成された長井系花菖蒲 三重県斎宮に自生するノハナショウブから育成された伊勢系花菖蒲 があります。

 

肥後系 桃林

 

長井系袖娘

 

ここはお花だけでなく水郷の景色を楽しめるのが素晴らしい。展望台からの景色。奥の湖沼は与田浦です。

 

園内にはスイレンも咲いていました。

 

園内水路をサッパ舟という手漕ぎの舟で楽しむこともできます。

 

 

 

そろそろ帰ろうかという頃に、あやめ傘を被った娘さん(??)たちが花がら摘みを始めました。女性たちが通り過ぎた場所は生き生きと美しくなったように見えました。

 

 

 

次は横利根閘門へ行きました。

横利根閘門は利根川と横利根川(霞ヶ浦と通じている)の合流部にあります。利根川洪水の逆流から霞ヶ浦周辺の氾濫を防止するためと水位が高くても舟運に支障を与えないために作られました。

大正10年に完成し、昭和10年頃までは年間5万隻もの舟が通ったのだそうです。なんと今でも1000-2000隻/年の利用があるらしい。逆流防止の機能は 利根川側に昭和46年にできた横利根水門が担っています。

上流側

 

利根川側

 

 

 

下の写真は上流の扉を開いて舟が利根川側へ進んでいる所

 

水門や閘門が煉瓦製からコンクリート製へと移り変わる過渡期の代表的な建造物で、近代化遺産として重要文化財に指定されています。(本体はコンクリート 煉瓦は化粧的な役割)

素晴らしいものでした。

 

 

 

続いて、香取神社の浜鳥居と常夜灯のある津宮鳥居河岸へ行きました。

香取神宮の御祭神である経津主大神(フツヌシノカミ)は、海路ここから上陸されたと伝えられ、表参道口でした。

昔はこの辺りは香取が浦(香取の海)と呼ばれ鳥居も水中に建っていたそうです。

東国三社(鹿島神宮、香取神宮、息栖(いきす)神社)はどれも一の鳥居は利根川や霞ヶ浦に面していて、江戸時代には、舟運を利用した多くの参拝客で賑わったそうです。

 

明和6年建立の 常夜灯

 

香取神社の宝物館には重要文化財の古瀬戸狛犬があるそうですが、現在改修工事中で見ることができませんでした。(この頃訪れた寺社が改修中のことが大変多い)

授与所で模造縮小版を購入してきました。家内安全 よろしくお願いいたします。

 

 

 

以前佐原の舟戸にある水神様をお参りしています。大好きな水神様にまたお会いしたかったので行ってきました。

宝暦9年。

大変満足した 佐原散歩でした。

 

 

さて、庭では雨に打たれて、シムフィアンドラザンゼグル(キキョウ科のブルーのお花です)が サンカヨウみたいに透明っぽくなっていました。花は終わりかけなので 老化して水分が浸透しやすくなっているのかな?

 

 

        ラベンダーしなりて虫のアトラクション