元旦の発災以来、気になっている。
能登の志賀町で高齢者施設を経営している教え子のことである。
当初は安否が分からなかったが、後にSNSで状況を発信してくれるようになった。
何か手助けはできないものかと思っていたら、彼の同期生がすぐに対応した。施設で使えるものを運んだり、お金を集めて送ったり。クラウドファンディングを通じて施設に入るものと、それとは別に本人達に現金で渡るよう手配された。
PayPayで集金したので展開が早く、1月末には会計報告もあった。私もそれに加えてもらったのだが、若い人達(といっても40代だが)は実に頼りになる。
先日、テレビ神奈川がその施設の現状を報道していた。施設長として話す彼はすっかり髪が白くなり、やつれていた。
私が30歳そこそこで着任し、当時2年生だった彼らとは、勉強だけでなく、よく飲み食いもし、卒業後も付き合いがある。私にとっては最も印象深い教え子達なのだ。
志賀町はようやく水道が復旧したようだが、彼の施設は給水設備の損壊でまだ水が使えないという。
能登半島地震は他人事に思えない。