駅までの通り道に咲く酔芙蓉の花を、毎夏、楽しみにしている。
冬には幹を根元から切られるのに、夏が近づくと元通りに伸びて、花を咲かせる。
偶然、その家の方と思しき女性が道路脇を掃いておられたので、声をかけてみた。
私が花を楽しみにしていると伝えたところ、「そこでは暑いから」と日陰に誘われた。
実は、花が道にはみ出して邪魔だという通報があったと、警官が伝えにきたと言う。
この絵はAIでイラスト化したものだが、実際には飛び出た枝はない。いつも枝を紐でまとめておられるため、私は邪魔に感じたことはない。
それほど車や人の通りが頻繁ではないのに、それでも気にする人はいるのだろう。
女性は、匿名での通報に気落ちしていたのだけど、今日声をかけてもらって元気が出たと言う。
何気なく挨拶し、話しかけただけだが、励ましになったのなら幸いである。
それにしても、世知辛い話である。
