ラジオの日々 | アフリカの海辺から

アフリカの海辺から

西アフリカのトーゴ共和国、東アフリカのザンジバル島、コロナ禍の今は、東京でのあれこれをお伝えします。

ウクライナの映像を見るに堪えず、ラジオを聴いている。

ネットを介してだが。

 

寝る前には、朗読を聴く。

私は以前から新美南吉や小川未明が好きだ。

「二ひきの蛙」

緑の蛙と黄色の蛙がケンカをしているのだが、決着は冬眠明けにしようということになる。

春が来て、土から這い出した後に池で体を洗ったら、ケンカはどうでも良くなり、お互いを褒め合うほどである。

「よくねむったあとでは、人間でも蛙でも、きげんがよくなるものであります」という結び

 

私は、スワヒリ語の勉強がてらニュース記事を読む。

タンザニアの主要紙「ムワナンチ(国民)」のWEB版では、3月1日以降、ウクライナ関連の記事はない。「アフリカの学生が避難時に差別された」という記事が最後である。

ガソリンや食料の不足や値上がりについては記事が出たものの、その原因にはさほど触れていない。

BBCニュースのスワヒリ語版との温度差は大きい。こちらは連日である。

 

国連総会のロシア非難決議で、アフリカ諸国の大半は棄権した。

タンザニアもしかり

「一帯一路」をはじめ、そもそも東側との関わりが深いので、西側の論理では動きそうにない。

 

どうやらロシア、ウクライナとも兵站に苦慮している。「インパール」が引き合いに出されるほどで、とりわけロシア兵の行状には目を覆う。

もはや「二ひきの蛙」のようにはいかない。

しばらくラジオの日々が続きそうである。