バッハの死後 百年の沈黙ののちに 光を得た「G線上のアリア」 | 『~鏡花水月 ~』

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我は心のままに詩を詠み続け

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こんにちは、「鏡花水月」 の紫雨(むらさめ)でございます。
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心安らぐ静かな調べ

「G線上のアリア」

ブログタイトル この静かに始まり静かに優しく終わる 
あまりに有名なバッハの代表曲
心休まるような一曲である

「G線上のアリア」はバッハの命名でも 
それ単独で作られたものではなかった

大元のバッハの曲としては
「管弦楽組曲3番二長調の第2楽章 Air(エア)」
として作曲された

芸術作品というのは不思議なものである
時代背景があったとしても
作られてすぐに人気の出るものあれば
一世紀以上かけて世に出てくるものもあり

そして誰もが今では聞いたことのあるこの曲に
バッハが生きていた時代に光を浴びることはなかった

バッハ30代半ばに作曲されたとされるこの曲
複雑な経緯を経て世にでることになるのである

現代のようなメディア 特にインターネットが当時存在していたら
事態はまるで違ったものになっていただろうか・・


バッハの死後 百年以上の時を超えて蘇った名曲

ブログタイトル フランツ・リストも一目置いていた 
天才的なバイオリニスト
「アウグスト・ヴィルヘルミ」という人物がいた

彼はバイオリニストでもあったが
隠れた名曲の発掘のマニアでもあった

様々な曲を見つけては 
バイオリン用に編曲をしたりしていた


バッハの死後 百年と二十年の時を経た 1871年になり
ヴィルヘルミは この「AIR」に目を付けたのだ

彼は この曲をピアノの伴奏によるバイオリン独奏曲に編曲をする
弦楽器は4本の弦で構成されている
原曲をオクターブ下げ 二長調からハ長調にすることで
4つの弦のうち 一番低い下の弦 G弦だけで演奏できるように編曲を行った

あくまでG弦だけでも演奏可能というところではあるが
結局はそのことがきっかけでこの曲の知名度がグンと上がったのだ

ブログタイトル そして巷でいつしか この曲は 
G線でも演奏できる曲としても
アリアを示す ゆっくりと流れる美しい曲 としても
「G線上のアリア」と呼ばれ 
人々に愛されるようななっていった


時代とともに G弦だけで演奏されることも 
バイオリンとピアノの曲として演奏されるより
より広く壮大に演奏されるようになっていった

それでは 「G線上のアリア」 を聴いていきましょう





「最後まで読んで頂き感謝 心よりの感謝を込めて・・・
 迷える子羊に 神のご加護があらんことを・・・ 」 合掌


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