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日野祭り

滋賀県日野町ではこの5月2日、3日の2日間、
800年も続くという日野祭りがありました。

Pico Farm

京都の祇園祭りにも劣らない豪華で立派な曳山が
全部で16基。毎年全部の曳山が出る訳ではないそう
ですが今年は18年ぶりに全部の曳山が出そろった年
だったそうです。

Pico Farm

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日野に越して来てはじめて見る日野祭り。
こんな田舎なのにこんなに立派なお祭りがあることに
驚きながらも、祇園祭のように歩けないほどの人出では
なくゆっくり人混の中で感じるストレスもなく
マイペースで楽しめるお祭りでした。


多くは近江日野商人が隆盛を誇った200年ほど前に作られた
曳山だそうで、その繁栄の様子が今でも曳山に映し出されている
ようです。しかも桟敷窓からお祭りを見物させていただく
という有り難い体験もさせて頂きました。

Pico Farm


桟敷窓とはこの日野祭りを見るためだけに家に作られた窓。

Pico Farm

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1年に1回のために設けられた空間。

Pico Farm


今の時代の時間の進み方から考えると「非効率」な空間
と考えられてしまいそうですが、この祭りを地域が大切に
してきた事、そして近江日野商人達が全国に散らばって
しまったあとでも彼らのこころは常に地元にあったことを
ここから垣間見ました。


田舎で暮らすようになって「思いのこもった非効率」に
魅力を感じるようになりました。
だってその存在にいろんな思いがこもっているのですから。
そこを思うだけでなんとも言えない愛おしさのようなもの
を感じます。


今回桟敷窓からお祭りを見るために寄せていただいた
お家で鯛そーめんを頂きました。
関西に来てからはじめて「鯛そーめん」や「鯖そーめん」
という「魚+そーめん」をハレの席で頂く機会がありました
がこれ、宝石紫宝石ブルー宝石赤です。

Pico Farm

一瞬魚とそーめんという組み合わせに「ぎょぎょ!」
(byさかなくん)としますが最高に美味しいのです。


話が食べることにいくと脱線しそうになりますが、
この日野祭りでもやはり東日本大震災の復興祈願
の文字を曳山の上で見かけました。

Pico Farm

震災でお祭りを中止している地域も多々あるようですが
「祭り」という人が集まる場のエネルギーと思いを
集めて、復興を祈ることは中止する事よりも意味がある
と私は思います。

ともすると「私たちだけ楽しんでいいのだろうか?!」
という考えに入り込んでしまいがちです。
でも私はそういうことではないと思うのです。
そうい表面的な事じゃない。

中止するって決めたらそれ以上考えなくなる。
だから実行して考え続ける。
それが離れている私たち出来ることじゃないかって
思うのです。