ちょっと怖い話 第二夜〈後編〉 | がらくた通り3丁目

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人にとってはまるで無価値。それも一個人の形成には不可欠。自我の源泉をたどる旅。おつきあい頂けたら幸いです。

マネキン2

そんな日常を過ごしてたある日。
2階を上りきる前に
誰もいない奥の部屋で
一人でもくもくと
荷物を運んでいる父が見えたので
声をかけたのですが、
無視したかのように
ひたすら荷物を運び続ける父。

おかしいなと思いながら
2階まで上らず引き返したら
1階の目の前に父がいるんです!

僕は幻でも見ていたのかな?

今2階で父さんみたんだけどと言うと
それは父さんの生き霊だと答える父。

よく話を聞くと
以前にも誰かに似たようなこと
言われたと言ってました。

そんな不思議体験からほどなくのことでした。
父が残業で3階の物置みたいな部屋で
荷物整理をしていたそうです。

すると突然の停電。

時計に目をやるとちょうど深夜2時を回ったところ

ひとつしかない窓から外を眺めると
4丁ほど離れたスーパーのネオンが見えたそうです。
ほんのここ一帯だけの停電かな?と疑問に感じながら
その場に腰を降ろし
月明かりを頼りに書類に目を通していると

ふと背後になにやら気配。

振り向くと

幽霊の絵をいたずら書きした手足首のないマネキンが
月明かりに照らされて佇んでいたそうです。

2階に置いてあるはずのマネキンがなぜ3階に?
さすがに気味が悪くなったそうです。

次の日小学校から帰ってくると
裏庭で何かを燃やしているので
たき火でもやってるのかと聞いた僕に
その話を教えてくれました。

気味が悪いからマネキンを燃やしているんだと
答えてました。

怖いものです。