へっぽこ詩人ウィリーの相棒は犬のミスター・ボーンズ。
心の通じあった二人だが、別れの時が近づいていた。
犬の目で見た人間たちを描く、ちょっと切ないファンタジーな一冊。
犬は好きですか?
私は大好きです。
何をしてくれるわけではないけれど、でも、ただ一緒にいてくれればそれでしあわせ。それが犬という存在です。
犬が好きな人にとって、この本はたまらない一冊だと断言する。絶対です、絶対。
この作品は、飼い主と犬の別れという、本当に悲しい場面があるけれど、その後、特に何かが起こるという一冊ではありません。
勿論これを書いたポール・オースターは人間だから、本当に犬がこう思っていたのかは分からない。
でも、だったらいいなって思わずにはいられない。
世界からウィリーを引き算してしまったら、おそらくは世界自体が存在をやめてしまうのだ。
そう思ってくれる存在が世の中に一人でもいたら、それが犬だったとしても、それは間違いなく素晴らしき人生だと言っていいに違いない。
ミスター・ボーンズがそう感じるに到る、小さなエピソードの数々をかみ締めながら、優しい気持ちになれる一冊です。
シャギードッグストーリーとは、要するに聞いていてちっとも面白くないたわごとのこと。
例えば、ウチの、私だけが世界一可愛いと思っている駄犬の話などは、まさにそれだと思う。
本当に駄犬で、自慢すべきポイントなどひとつもないのだけど、それを話している時、写りの悪い駄犬ぶりをあらわす写真を眺めている時の、楽しく幸せな気持ちったらないものです。
見てください、ウチの世界一可愛いダメ犬きーさんのダメ写真を!↓
んでもって、このダメな雰囲気でいっぱいのきーさんが、犬仲間と「ウチの飼い主本当にダメで…」なんて、シャギードッグストーリーをしてたりしてくれたら嬉しい。
そう、この本は、すごく頭のいいシャギードッグが、ダメ飼い主を愛情いっぱいに語る、愛あふれる一冊なのです。
犬が益々愛しくなる一冊です。
ちょっときーさんの頭を撫でに行って来よう。












